ある日のこと。
すっかりうどん県民になってしまったガーハラダがいつものように生醤油うどんを食べている姿を想像してみてください。
「そんなおぞましいもの想像したくないわ!」
なんて拒否されると話が進まないので、ここは大人になりましょう。
生醤油を軽くうどんに流して・・・
いつものように、ちゅるっと食します。
ん?
なんかいつもと違うやん・・・
やばいやん!
わかりやすく表現すると・・・
めっちゃうまーーい!!
えーっ、なになに?
いつもと変わらないうどんのはずですが、何が違うのか・・・
これはもしかして・・・
醤油がうまいんやん!
もう一度いいます。
マルシマの醤油が旨いんやん!
マルシマ~!!
という事で。
あらためまして、ガーハラダです。
こんなゴージャスな場所におりますが、決していかがわしい「20歳未満お断り」なお店に来ているのではありません。
ましてや、隣に座っているおじさんは、いかがわしいお店のエロ店長でもありません。
実は、冒頭の半分ヤラセっぽい前フリをしたのには理由があって、ある使命感から小豆島行きのフェリーに乗っているのです。
というのも、
ここ1年ばかり、私のマイブームなのが生醤油うどんなのですが、お店によってほんと微妙に味が違うんですよね。
これは、うどんのコシとか太さとかの問題ではなく、もっとリアルでダイレクトな味の違いなんです。
そう、まさに醤油の違いです。
醤油の味は、当たり前ですがメーカーや製法によってそれぞれ違います。
だから、例えば何かのレシピで「醤油大さじ2杯」とか書いていても、その大さじ2杯の醤油の良し悪しや食材との相性で出来上がる料理は格段に違ってくるんですよね。
意外とここは盲点だと思うんです。
という事で、読者のみなさんの料理の腕を劇的に上げるべく、今回は醤油の聖地でもある小豆島で「こだわりの醤油」をレポートしたいと思います。
本物の味にこだわる老舗メーカー 丸島醤油さん
紹介が遅れましたが、今回同行してくれるのが、私の十数年来の友人であり、丸亀町グリーンにある「お野菜食堂SOHSOH」さんで長年重要なポストをになっている石田さんです。
今回は、そのSOHSOHさんで製造販売されているドレッシングの原材料にもなっている醤油を製造している丸島醤油さんに取材を行います。
手土産も抜かりなく。
尚、肩書がめんどくさいので、以下ガーイシダとさせていただきます。(笑)
という事で、フェリーに揺られる事1時間、いかがわしいお店ならまだまだ宵の口なのですが、真面目なフェリーはきっちり草壁港に到着いたしました。
朝から降り続いていた雨もフェリーに乗っている間にすっかりあがって、その代わりやってきた蒸し暑い天気・・・
タクシーかレンタカーでも借りようと言おうとした瞬間、
ペダル漕ぐんかいっ!
すでに半分萎えながら港にあるレンタサイクルの窓口に向かったのですが・・・
おっ!
電動アシスト自転車があるやん♪
いいね~!
ペダルが軽~いわぁ~♪
ペダルが軽~いわぁ~♪
軽~いわぁ~♪
という事で、あっという間に到着しました。
丸島醤油さん。
丸島醤油さんは、昭和25年創業の老舗メーカーさん。
江戸時代から小豆島に伝わる伝統的な職人技を継承し、以来、無添加にこだわる醤油を製造して来られました。
まさに、こだわりの醤油を知るには打ってつけの醤油メーカーさんです。
ガーイシダいわく、このマークを見れば香川県人ならピンとくるそうですが・・・
いかがでしょうか?
勝手に取材するわけにはいきませんので、まずは社長さんにごあいさつです。
ここで要領の良いガーイシダがおもむろに手土産であるSOHSOH特製ドレッシングを差し出しました。
はい。ニコニコニッコリ取材許可いただきました~!
山西社長さん、ありがとうございます!
そして、今回ご案内いただくのがこのお二人。
工場長の壷井さんと、営業部の山西さん。
年代物の醸造樽に歴史の重みを感じる。
そして、次に案内されたのが醸造蔵です。
つーか、すげぇーっ!
昨今は効率化の名のもとに、多くのメーカーが短期間で醤油を製造する中、丸島醤油さんはなぜ時間をかけて手作りするのか。そこには、先人から伝わる伝統を守り、本物の味にこだわる心意気がある事がよく分かりました。
その後、熟成したものを絞り出す「圧搾」という工程も実にスリリングでした。
そして、最終的に火入れからふたたび濾過を行い検査、瓶詰めされて出荷されます。
丸島醤油の思いとは?
ひととおり工場を見学した後で、丸島醤油さんの醤油に対する思いなどを聞いてみました。
やっぱり料理の基本は、塩、砂糖、醤油。
美味しい料理を作る要素は他にもたくさんありますが、いくら新鮮で高級な食材を使っていても、その味付けとなる醤油に手を抜くと、すべて台無しです。
逆に言えば、醤油にこだわるだけで、いつもの家庭料理が劇的に変わる事もあるかしれません。
だからといって、醤油自体それほど高額な商品でもありませんからね。
ものは試しに、こだわった醤油をご家庭で使ってみてはいかがでしょうか?
というところで、綺麗にオチがついた事だし、そろそろ帰りましょうかガーイシダさん。
ん?
・・・・・。
ペダルが軽~いわぁ~♪
もう、ええっちゅーねん!
てか、工場長~~っ!!
◆取材協力 丸島醤油株式会社さん