
香川オールロケ映画『ハルカナ〜碁盤は知っているので捨てないでください〜』がついに完成!
坂出市民ホールで行われた完成披露試写会を取材してきました。キャスト・監督が語る撮影秘話や作品への思い、笑いありのトークショー、支援者との温かな懇親会までたっぷりレポートします!
映画の舞台も、撮影場所も、スタッフも、そして地域の人たちも香川が支えた映画『ハルカナ〜碁盤は知っているので捨てないでください〜』。
7月4日、坂出市民ホールで関係者特別完成披露試写会が開催され、関係者やクラウドファンディング支援者らが完成した作品をいち早く鑑賞しました。
今回は作品の見どころとともに、試写会やトークショーの模様をレポートします。
香川オールロケ映画『ハルカナ〜碁盤は知っているので捨てないでください〜』とは

香川県内でオールロケを行った映画『ハルカナ』。高松市内の飲食店やカフェ、公民館など県内各地で撮影が行われ、クライマックスでは坂出元町商店街で毎年開催されている囲碁大会「津島杯」の会場を舞台に、多くの参加者がエキストラとして出演しています。
物語の主人公は、二人の娘を育てる専業主婦・菊池加那。幼い頃から父の厳しい囲碁指導を受けて育った加那は、父の死後、そのトラウマの元となる碁盤を処分しようと決意します。しかし、思うように捨てることができず、囲碁教室を主宰する大学生・安藤春斗や囲碁を愛する人たちとの出会いをきっかけに、忘れていた家族の記憶や碁盤に込められた想いと少しずつ向き合っていきます。
主演は、元アイドルグループ「OS☆U」のキャプテンとして活動し、現在は俳優として活躍する夏川愛実さん。春斗役を赤井智哉さん、主人公・加那の幼少期を演じるのは寺島冴乃さん、さらに逸見哲也さんや小池ジョアンナさんなど、個性豊かなキャストが作品を彩ります。
ガーカガワでは昨年、撮影現場にも同行。真剣な表情で演技に臨むキャストと、それを支えるスタッフの姿はもちろん、カメラが止まると笑顔で談笑する和やかな雰囲気も印象的でした。
多くの県民の協力を得ながら、一つの作品が少しずつ形になっていく様子を間近で見ることができました。

完成披露試写会、いよいよ開幕

7月4日、坂出市民ホールで関係者特別完成披露試写会が開催されました。会場にはクラウドファンディング支援者や関係者など多くの来場者が訪れ、ロビーにはポスターや劇中で使用された碁盤も展示。上映前から完成を祝う華やかな雰囲気に包まれていました。

一方、開演前の楽屋ではキャストや子役たちが記念撮影を楽しんだり談笑したりと、リラックスした様子。撮影をともにした仲間だからこその温かな空気が流れていました。


開会式では日本棋院香川県本部副本部長・沼田忍さんが開会を宣言し、坂出市教育長・山田知志さん、坂出商工会議所会頭・三谷朋幹さん、四国化成ホールディングス株式会社専務・濱﨑誠さんが祝辞を述べました。


そしていよいよ主演者と監督の登場です。
主演の夏川愛実さんを皮切りに、出演者たちが入場してくると会場は一気に盛り上がります。まるでランウェイのような花道を進みながら観客の声援に応えたり、おどけたポーズを取ったりと、いきなり楽しい雰囲気に。

続いて出演者・監督への花束贈呈が行われ、主演の夏川愛実さんと石田正勝監督が作品への思いをコメント。その後フォトセッションを経て、待望の上映がスタートしました。



キャスト・監督が語る『ハルカナ』への思い

上映終了後には、主演の夏川愛実さんをはじめ、赤井智哉さん、寺島冴乃さん、逸見哲也さん、小池ジョアンナさん、小柳拓統さん、林海結さん、内田心海さん、石田正勝監督が登壇し、撮影秘話や作品への思いを語るトークショーが行われました。
冒頭には衆議院議員の瀬戸隆一さんが「スタッフも出演者も温かい人ばかりで、その空気が映画全体に表れている。ぜひ皆さんと一緒にこの映画を育てていきたい」とエールを送りました。

「たくさんの人に支えられて完成した作品」
初めて完成した作品を観た石田監督は、「自分で作っておきながら、すごくいい作品だなと思いました」と率直な思いを語り、客席の反応を目の前で感じられたことを喜びました。

主演の夏川愛実さんも、「エンドロールを見て、こんなにも多くの方が作品に関わってくださっていたことを改めて実感しました。皆さんのおかげで完成し、こうして上映できたことを本当にうれしく思います」と、支えてくれたスタッフや関係者への感謝を述べました。

囲碁経験者と未経験者、それぞれの挑戦
実生活でも囲碁を約5年間続けている夏川さんは、「まさか囲碁がきっかけで映画に出演するとは思っていませんでした」と笑顔で振り返り、囲碁との出会いが思わぬ縁につながったことを明かしました。

一方、春斗役の赤井智哉さんは囲碁未経験からの挑戦。「囲碁監修の先生に一から教えていただき、この作品のために練習しました。囲碁のシーンは特に見ていただきたいですし、この映画をきっかけに一人でも多くの方が囲碁に興味を持ってくれたらうれしいです」と話しました。

また、加那の母・愛子役を演じた小池ジョアンナさんは、幼い頃に囲碁を習い、東京都大会で入賞経験を持つことも披露。現在も囲碁の普及活動に携わっていることが紹介され、会場を驚かせました。

現場だからこそ生まれた家族の絆
トークショーでは撮影現場のエピソードも次々と飛び出しました。
夫役の小柳拓統さんは、「昼食の時間には菊池家の4人だけのテーブルを用意していただき、本当の家族のような時間を過ごしました。その温かい空気が映画にも表れていると思います」と撮影当時を振り返ります。

夏川さんも、「娘役の二人とは本当の親子のような関係になれました」と語り、印象的だった手紙を書くシーンでは、自然と涙があふれたことを明かしました。また、自身の祖父との思い出が役柄と重なり、その感情が演技につながったことも披露し、会場は静かに聞き入っていました。
子役たちも囲碁の楽しさを実感

娘役を演じた林海結さんと内田心海さんは、撮影前まで囲碁を知らなかったそうですが、「やってみたらすごく楽しくて、休憩時間にも二人で囲碁を打っていました」と笑顔でコメント。石田監督も「囲碁を好きになってくれたことが本当にうれしい」と目を細めていました。

クランクイン前には碁会所に行って練習も頑張りました。てか、練習初日なのにもうすでに熟練の打ち方です(笑)

クライマックスは坂出市「津島杯」で撮影
作品の見どころとして話題に上がったのが、坂出元町商店街で毎年開催されている囲碁大会「津島杯」でのロケです。※過去の様子

実際の大会会場を使って撮影したことについて、夏川さんは「本当に大会に参加しているような気持ちで演じていました。大会の楽しさも伝わるシーンになっていると思います」とコメント。石田監督も「香川ならではの囲碁文化を映像に残したかった」と制作意図を語りました。
「この映画を一緒に育ててほしい」
最後に夏川さんは、「8月18日には東京での上映も決まっています。この作品が一人でも多くの方に届くよう、ぜひ皆さんにも応援していただけたらうれしいです」と呼びかけました。

また閉会では、日本棋院香川県本部副本部長の香川芳文さんが「この映画をきっかけに、子どもたちをはじめ多くの人に囲碁の魅力が広がってほしい」と期待を寄せるとともに、クラウドファンディング支援者や関係者への感謝を述べ、全国へ向けた作品の広がりに期待を込めて試写会を締めくくりました。

取材こぼれ話 トークショーで飛び出した裏話も面白かった!
トークショーでは作品の見どころだけでなく、思わず笑ってしまうような裏話も飛び出しました。

まず会場が盛り上がったのが、赤井智哉さんのメガネ問題。
劇中では黒縁メガネ姿ですが、実は監督から「囲碁を打つ大学生らしく見せたい」という演出だったそう。さらに「メガネに碁盤が映り込む絵も撮りたかった」と監督が明かすと、会場からは笑いが起こりました。確かに、メガネを掛けるだけで”囲碁が強そう”に見えてしまうのは不思議です(笑)。

また、囲碁経験者だからこその裏話も。夏川愛実さんは囲碁経験者、赤井智哉さんは未経験から練習を重ねたそうですが、実は碁石の置き方にも違いがあるのだとか。
現代の棋士は相手の思考を妨げないよう静かに置く一方、昔ながらの打ち方は「パシッ」と音を立てるスタイル。劇中ではその違いまで演じ分けられているそうなので、囲碁ファンはぜひ注目してみてください。
さらに司会者から飛び出したのが、「夏川さんの入浴シーン」の話題。
監督は「最初のシナリオにはなかった」と明かしたうえで、「全国の夏川さんファンに応えたかった」とコメント。会場は大きな笑いに包まれ、夏川さんも少し照れた表情を見せていました。

確かにあのシーンは取って付けたような… 別にいらんやろ的な… でも、水戸黄門には由美かおるの入浴シーンがあるように、ハルカナには夏川さんの入浴シーンは外せないのです。(ほんまかいな…笑)
なお、入浴シーンの画像はあえて掲載しないので、気になる方はぜひ劇場に足を運んでください(笑)
支えてくれた人たちへ。「ありがとう」を伝える懇親会

上映後は、関係者やクラウドファンディングのプレミアム支援者を招いた懇親会も開催されました。
会場ではキャストや監督、スタッフが参加者一人ひとりと言葉を交わし、記念撮影やサインに応じるなど終始和やかな雰囲気。作品の感想を伝える人や撮影時の思い出話に花を咲かせる人など、映画を通じて生まれた新たなつながりを楽しんでいる様子が印象的でした。

軽食を囲みながら自然と会話が弾み、子どもたちも笑顔いっぱい。多くの人の応援があって完成した作品だからこそ、その感謝を直接伝えられる特別な時間になったようです。

せっかくなので私も便乗。
「せっかくだからポスターと同じポーズで撮りましょう!」とお願いすると、石田監督が「ちょうど碁盤もあるやん!」とノリノリで碁盤を持ってきてくれました。
ところが、この碁盤が見た目以上に重たい……。

「碁盤は重たいので、もうちょっと頑張ってください(笑)」
と、映画タイトルをもじって無茶ぶり。
それでも夏川さんと赤井さんは最後まで笑顔で応えてくださり、最後まで『ハルカナ』らしい温かな雰囲気に包まれた一日となりました。
全国公開へ向けて、いよいよ始動!

映画『ハルカナ〜碁盤は知っているので捨てないでください〜』は、8月18日に東京・日本棋院本院での上映が決定しています。
さらに愛知県や香川県での上映実現に向けても準備が進められており、制作陣は「最終的には全国各地で上映したい」という思いを胸に、作品を届ける活動を続けています。
香川で生まれ、多くの人の思いが詰まった映画『ハルカナ〜碁盤は知っているので捨てないでください〜』。
全国へ羽ばたいていくその第一歩を、ぜひ皆さんも応援してみてはいかがでしょうか。

おしまい。
⇒ ハルカナ〜碁盤は知っているので捨てないでください〜公式webサイト
