
みんなで歌えば、なんか楽しい! 昭和の歌声喫茶を思わせる「歌ごえサロン」が、讃岐おもちゃ美術館cafeで始まったのでその様子をレポートします。「歌ごえサロン」は毎月第四月曜日の夕方に開催!
昭和の時代に全国で親しまれた「歌声喫茶」をご存じでしょうか?
お客さんが歌詞カードを手に、ギターやアコーディオンなどの伴奏に合わせて、みんなで一緒に歌うというもの。最盛期には全国各地に歌声喫茶があり、多くの人たちが集ったそうです。
そんな懐かしい歌声喫茶のような時間をもう一度…
7月27日、高松市の讃岐おもちゃ美術館cafeで、第1回「歌ごえサロン」が開催されたのでお邪魔してきました。
どんな感じなんだろう? とちょっと覗いてみたら、思っていた以上に楽しい夜になりました。
おもちゃ美術館の夜に懐かしい歌声が響く

普段は子どもたちの楽しそうな声が聞こえてくる讃岐おもちゃ美術館。
その一角にあるcafeに、この日は歌詞カードを手にした大人たちが集まりました。

記念すべき第1回のスタートを飾ったのは「北上夜曲」。
マイクを握ったのは、この歌ごえサロンを企画した大工町自治会長・大工町文化協会会長の真屋正明さんです。
「中学生の頃の思い出の曲なんです」
そう話す真屋さん、いきなり熱唱。

続く「夏の思い出」では、ギター伴奏を務める香川さんと、讃岐おもちゃ美術館の館長・中橋さんも加わります。相変わらず超絶陽キャ(笑)

さらに「うみ」「上を向いて歩こう」「瀬戸の花嫁」と、お馴染みの懐かしい昭和の歌謡曲が次々と。
私が小学生ぐらいの頃にお茶の間に流れていた曲が多く、つい歌詞カードを見ながら口ずさんでしまいます。


参加者の皆さんも歌詞カードを見ながら一緒に口ずさみます。
コンサートのように誰かの歌を静かに聴くのではなく、演奏する人も、お客さんも、みんなで歌う。そう、これが歌声喫茶なのです。


なんて楽しんでいたら、ここからだんだん様子がおかしくなってきました(笑)

6曲目は「ブルー・シャトウ」。
会場もすっかり温まってきたところで、なぜか一人の男性が前へ。
この日、ガーカガワと同じく取材に来ていた高松経済新聞の望岡記者です。
何するんやろ? と思って見ていると…
ハーモニカ吹くんかいっ!

取材する側だったはずが、いつの間にか出演者になっていました(笑)
ちなみに私は二拍子のカスタネットしかできないので横で小さくなっていました。
さらに「思い出の渚」と続き、8曲目は「恋の季節」。
ここまで来ると参加者の皆さんもかなりノッてきたようで、メインの歌だけではなく、コーラス部分まで客席から自然に歌声が聞こえてきます。

誰かから「歌ってください」と言われたわけでもないのに、知っている歌だからつい声が出る。
いつの間にか会場全体で一曲を歌いあげていました。これ、結構楽しい!

「風」に続いて、10曲目は「いつでも夢を」。そう、往年のデュエット曲です。
すると、中橋さんがふたたび飛び入り参加! 会場を巻き込んで盛り上がりは最高潮!

星よりひそかに~♪ 雨よりやさしく~♪

曲の途中ですが、自治会長さんがおもむろに次回のチラシを配り始めたのでここで告知です。

次回の「歌ごえサロン」は8月24日18:30から行われます。参加費は500円(現金のみ)、飲食物の持ち込み自由、どなたでも参加できます。

あの娘はいつも~♪ 歌ってる~♪

歌う人がいて、それを聴く人がいるのではなく、歌いたくなった人が歌う。もう出演者とお客さんの境目がよく分かりません(笑)。
でも、それこそが歌ごえサロンの楽しさなのかもしれません。


そして、この日のラストを飾ったのは「また逢う日まで」。
第1回の最後にこの曲とは、なんとも出来すぎた選曲ですが(笑)… みんなで歌って歌ごえサロンはお開きとなりました。


と言いつつ、アンコールまで出て最後の最後にチェッカーズの「涙のリクエスト」をほぼ全員で歌って終了。最後の最後まで盛り上がりました。
歌を通して心と心がつながる場所に

そもそも、なぜ大工町で「歌ごえサロン」を始めることになったのでしょうか。企画した真屋さんに話を聞きました。
真屋さんは大工町自治会長として、地域を少しでも良くしたい、活性化させたいとさまざまな活動に取り組んでいます。すでに讃岐おもちゃ美術館cafeでは、クラシック映画などを楽しむ「シネマサロン」も開催。その新たな取り組みとして考えたのが、昭和の時代に親しまれた「歌声喫茶」だったそうです。
「ここで心と心をつなげる歌声サロンをつくりたいと思ったんです」
そんな構想を抱く中、ギター演奏をする香川さんとの縁があり、今回の「歌ごえサロン」が実現しました。
ちなみに真屋さんが大工町で掲げている構想を聞いてみると、「地上に天国をつくり、人類の楽園を築く」
…いきなり話が壮大になりました(笑)。
ただ、その構想の根っこにあるのは、人と人とのつながりです。讃岐おもちゃ美術館には、普段から若い家族や子どもたちが集まり、たくさんの笑顔があります。そこにさらに、歌を通じてさまざまな世代の人たちが集まり、心と心がつながっていく。
「この二つがここにあるのは、すごく素晴らしいことだと思うんです」
と真屋さん。
なるほど。最初に聞いた時にはかなり壮大に感じた「人類の楽園」も、その第一歩は、こうやって地域の人たちが集まって一緒に笑ったり、歌ったりすることなのかもしれません。

参加した人にも感想を聞いてみると、「一緒に歌って、すごく楽しかったです!」と満面の笑顔。
「チェッカーズの頃は子育てが忙しかったので、あまり知らないんです。でも、ほかは知っている曲が多かったので楽しかったです」
という言葉も印象的でした。
中学生だった頃の歌、子育てに夢中だった頃の歌…。同じ曲でも、そこに重なる思い出は人それぞれ。それでも誰かが歌い始めると「あ、この歌知ってる」と自然に一緒に口ずさんでしまう。
昭和の「歌声喫茶」が親しまれた理由が、ちょっと分かったような気がしました。
「歌ごえサロン」は今後、毎月第4月曜日の夜に開催予定。次回は8月24日18:30から、参加費500円(現金のみ)、飲食物の持ち込みもOKです。懐かしい!と思った人は、ふらっと歌いに行ってみてはいかがでしょうか?
それでは、また逢う日まで!
