
なお、実際に見て驚いてほしいので、今回はあえて内観の写真は撮っていません。
「これ、本当に住宅なの…?」
玄関に入った瞬間、そんな言葉が自然と出ました。
今回見せてもらったのは、積水ハウスの木造住宅ブランド「シャーウッド」のモデルハウス。例えば高松市番町のような高級住宅街・密集地に建てることを想定した、“街なかでも静かに暮らす家”がコンセプトです。木造住宅「シャーウッド」は、強さと設計自由度を両立する独自工法も特徴とのこと。
まず驚いたのが外観。道路側から見ると、窓がほとんど見えません。

「え、窓つけ忘れた?」
と思うくらい閉じた印象なのですが、中へ入ると一変。大きな開口部から柔らかな光がLDKに広がり、ほっとする静けさがありました。
しかも展示場なのに「方角を無視して作る」のではなく、実際の住宅同様に南向きを意識した設計。季節や時間による光の変化まで体感できるようになっています。
「壁」で視線を切る発想
特に面白かったのが“壁”。
普通なら庭にちょっとした柵や塀を作って視線を隠しますが、この家は違います。
建物側をぐるっと高い壁で囲む「ハイウォールロジア」という考え方。マンションや隣家の2階・3階からの視線も考えながら設計されていて、街なかでもプライベート感のある空間をつくっています。
その中心にあるのが大きなテラスコート。しかも植木をたくさん置くのではなく、壁面を緑で覆う「グリーンウォール」を採用。
担当者さんいわく「ジブリのような世界観」をイメージしたそう。
育った植物が壁を包み込むことで、まるでホテルの中庭のような空間になっていく仕掛けです。
さらに散水は自動。朝夕には水音も響き、視覚だけでなく音でも癒やされる空間を目指しているそう。確かに、ここで風呂上がりに一杯飲めたら最高かもしれません。(いや、発想が庶民…)
木造なのに、吹き抜けが“3つ”
もう一つ印象的だったのが開放感。
この家、実は木造です。しかも吹き抜けがリビングとテラスと階段の3カ所。「木造でここまでできるのか?」と思うほどの大空間ですが、耐震等級3という最高ランクの耐震性能を確保しながら実現しているそう。
50畳クラスの広々空間を、柱や壁を極力減らしてつくる。技術的な話はさておき、体感するととにかく広い。でも設計の妙なのか、ただっ広い感じではないから不思議と疲れない。
そして、空間を照らすのは強い日差しではなく、柔らかく回る光。高い壁がつくる適度な陰影。ほんと、ずっと居たくなる、ほど良い明るさでした。
「家」というより、小さな美術館

このモデルハウスのテーマは「アートが好きな家族」。
玄関には香川の庵治石を使い、ギャラリースペースには県内アーティストの作品。家具も県内事業者と組みながら、“地産地消”を意識して選んでいるそう。
リビングの先にはアートを飾る余白。そして階段脇には腰掛けて作品を眺められるギャラリーのような空間も。
担当者さん曰く、「住む人が自由に使い方を考えられる余白を大事にしています」とのこと。
たしかに、ヨガを楽しむ、本を読む、子どもが楽しそうに遊ぶ、アートを飾る、そしてただぼーっとする…
そんな用途を決め切らない贅沢さがありました。
夜も見てみたくなる家
取材したのは昼間。
でも担当者さんが何度も言っていたのが、「夜がすごくいいんです」ということ。
吹き抜けには大きな月のような照明があり、他の照明を落とすと、まるでホテルラウンジのような雰囲気になるそう。
さらに今後はそんな寛ぎの空間を楽しんでもらおうと、イベント開催も考えているとのこと。
ワイン片手に夜の空間を楽しむ… そんな住宅展示場、ちょっと気になります。
「家を見る」というより、「空間を体験する」。そんな感覚に近いモデルハウスでした。
住宅を考えている人はもちろん、建築が好きな人、インテリア好き、さらには美術館好きな人も。
「ちょっと非日常を味わいたい人」も楽しめる場所かもしれません。
※モデルハウスの見学は事前予約制です。ご予約はこちらからどうぞ。
※一般公開は6月5日(金)からです。
⇒ シャーウッド シエスタ高松展示場
【モデルハウス概要】
積水ハウス シャーウッド
シエスタ21高松総合住宅展示場(高松市伏石町2122-1)
営業時間 10:00〜17:00
定休日 火、水曜日
