毎年なりたい職業ランキングで上位に入ってくる看護師という職業。
これから超高齢化社会を迎え、看護師の人手不足がさらに深刻化するのは目に見えているから就職に困ることはなさそうだし、労力に見合っているかどうかは別として給料も平均より高い。なにより、人様に感謝される仕事だからやりがいも感じそう。
そんなわけで看護師という職業に興味を持っている人も多いと思いますが、知っての通り看護師になるためには文部科学大臣または厚生労働大臣が指定した学校を卒業し、看護師国家試験に合格する必要があります。
中には「看護学校の勉強って大変そう…」「先生や他の学生たちとうまくやれるか心配…」なんて方もいるかもしれませんので、今回はとある看護専門学校に潜入して、実際に通っている学生さんにリアルな声を聞いてきました。
看護師になりたいと思っている中高生だけでなく、その親御さん、また一度は社会に出たけど看護師として再出発をしたいと考える皆さんにもぜひ読んでいだきたいと思います。
「正直ナメてました」勉強は大変だけど目的がはっきりしているからやれる!仲間意識も高い守里会看護福祉専門学校
イオンモール高松の道を挟んで向かい側。保育園や特別養護老人ホームなどが並ぶ敷地内にある守里会看護福祉専門学校は、平成26年4月に開校した新しい専門学校です。
その特徴ですが、他の専門学校や大学の看護科などは4年制が多い中、本校は定員40名という小人数制を採用しつつ1年早く看護師になれる3年制ということ。基礎看護学や臨床実習などで即戦力となる人材を育成されているそうです。
高校卒業後の進路として入学する学生とともに、社会人からの入学も多く、中には30代や40代の学生もいるようです。同様の看護学校では社会人枠が限られている中、門戸を広げることで県外からの入学も多いとのこと。
そんなさまざまな学生がいる中で、今回はイジリ甲斐のありそうな… いや、本音で話してくれそうなこの3人に校内を案内してもらいながらお話を聞いてみたいと思います。
左から春巻さん、出汁巻さん、竜巻さんという2年生トリオ。春巻さんと竜巻さんは高卒後の入学で、出汁巻さんは社会人からの入学だそうです。
って、いきなり20歳が26歳を分かりやすくイジってるやん! それとスルーしようかと思ったけどあだ名が安易すぎるわ!
ーーいやもう仲が良いのは分かったのでさっそく質問します。皆さんなんで看護師になろうと思ったの?
竜巻さん「おばあちゃんが看護師だったので、小さなころからかっこいいなぁと思ってました。」
春巻さん「自分は無駄に大学だけには行きたくなくて、進路のことで親と大喧嘩。結局警察官になりたくて試験を受けたのですが失敗、かなり焦っていたところで従妹が看護師をしていて勧められたのがきっかけです。結果的に今は看護師目指して頑張っているので親には感謝しています。」
出汁巻さん「僕は社会人からの入学です。」
ーーということは今は…
出汁巻さん「26歳です。以前は製造業で働いていたのですが、どうしてもやりたい事が2つあって、後悔したくないので思い切って会社を辞めました。そのやりたい事はボートレーサーと看護師だったのですが、年齢的にまずボートレーサーにチャレンジしたのですが、1年間頑張ってうまくいかなくて、もうひとつの夢である看護師になろうと思いました。」
そして、看護師になるために守里会看護福祉専門学校を選んだ理由を聞くと、やはり3年制なので早く看護師になれるという事と、1年少ない分学費も抑えることができるのも魅力だったそう。それにプラスして、出汁巻さんは社会人の学生が多く、他と比べて入りやすかったのも決め手だったそうです。
という事で、超久しぶりなのですが注目バーンをやってみましょう。
てか、人がうまくまとめてるのにジュースで喧嘩しない!(笑)
先生「もうジャンケンしろ!(笑)」
ーーところでこの学校に入って良かったこととかありますか?
春巻さん「オレはこいつらに会えたことが最高に良かったっす!」
一同「おーーっ! かっこええっ!」
竜巻さん「マジそれ、一番!」
ーーいやもう、みんなマブダチやん!
先生「今どきマブダチとか言わないですよ(笑)」
先生、ツッコミはやっ!
ーーでも出汁巻さん、6つも7つも年下の子にタメ口叩かれて平気なん?
出汁巻さん「マジそれ、実は腹わた煮えくり返ってるんですよ(笑)」
いろいろ聞くと、ただでさえ40人定員の少人数制で、しかもまだまだ女性の多い看護師の世界で男子の友情は貴重なんだそうです。また、多様な生き方や目指す道がある4年制大学と違って、学生全員が看護師を目指しているという一体感なども感じると言います。
この後案内してもらった校内の様子などを見ても男女問わず学生たちがみんな仲が良さそうで、とても良い雰囲気でした。
これは僕の勝手な意見なのですが、看護師ってある程度のコミニュケーション能力や患者と接する時の笑顔って大事だと思うんですよね。彼ら3人とも「(元々は)陽キャじゃないですよ」と言いますが、そうであればこの学校のカラーや人がそうさせたという事で、これって実はカリキュラム以上のメリットじゃないかなと思います。
ここからは校内を案内してもらいながら話を聞いてみることにしましょう。
まずは入るのが怖い教務室(職員室)…
と言ってますが、先生たちもとってもフレンドリー! いきなり自分語りを始める面白い先生もいるそうですよ。
先生との対話というヤラセ撮影の後には…
何じゃれてんねん!
名物先生らしいので、今度イジってみようと思います。
そして昼休みなどに学生がよく利用しているという学生ラウンジ。昼ご飯をみんなで食べたり、雑談などする楽しい場所なんだそう。
こらこら、勉強の邪魔をしない!(笑)
そして、看護教室。登校するとまずは高校生の頃と同じようにホームルームが始まり、そのあと授業。イメージ的には各学年1クラスみたいな感覚なので、みんなで授業を受け、揃って卒業・試験合格・就職に至る連帯感が生まれそう。
ーー勉強はどうですか? やっぱ難しい?
竜巻さん「思ってたより難しいですね、ほんとナメてました(笑)。生化学という科目があるのですが、専門用語にやたらとカタカナが多くて覚えるのが大変です。暗記苦手なんですよね。」
春巻さん「あと、課題の量がハンパないっすね。実習に行く前に事前学習があって、それをルーズリーフにまとめるのですが、ほんとバイトに行く時間も取れないです… ぜんぜん行きますけど。」
行くんかいっ!
出汁巻さん「勉強に関しては予想を超えてきましたね。」
ーー高校の時の勉強とどっちが大変ですか?
出汁巻さん「いやぁ~ 僕勉強ぜんぜんしなかったんで比較ができない(笑)」
でも追い詰められている感があって逆に楽しいというドMな発言も(笑)。人の命に携わるカリキュラムなので簡単な勉強でないのは確か。それでも高校までの授業と違って、ひとつひとつが将来看護師として仕事をするための血となり肉となる知識であることは間違いないので、その目的が見える勉強にはやり甲斐を感じると言います。
夢に向かう勉強なので、自ずと向き合い方も違ってきますし、大変だけどやれてしまうのでしょうね。
図書室に行けば医療や看護関係の書籍等も充実しているので、勉強や課題をこなすために積極的に利用してみよう!
他にも校内で男女が付き合ったりするのか聞くと「それなりにあるんじゃないっすかね~」とか、看護実習ってどう?って聞くと「実習先に可愛い看護師さんとかいるとテンション上がる」など、学生らしい発言があったかと思うと、先生からは「いろいろ言ってもこの子たちはやる時はやりますから」と学生に対する信頼も感じられたりして、ほんといい学校だなと思いました。
正直、まだまだ知名度の低い学校なのでピンと来ない人もいるかもしれませんが、特に看護師のような技能職はどこで勉強したかより何を勉強したかが大事だと思うので、興味のある方は一度学校に訪問していろいろ聞いてみるのもいいかもしれませんね。
そして、この期に及んでまだ進路が決まってないあなたに朗報です!
すでに入試は始まっているのですが、選考日は2月3月にもあり、最終的には3月25日まで願書の受付が可能(総合型選抜の場合)。また女子寮や奨学金、授業料・施設設備費の219万円が免除される特待生の利用などもできます。
詳しくは守里会看護福祉専門学校のホームページをご覧ください。
⇒ 守里会看護福祉専門学校
楽しい先輩たちが待ってるよ~!
おしまい。