
有難い事に、こんなローカルの小さなメディアであるガーカガワにも毎日10件以上のプレスリリースが届きます。
直接フォームやメールから届くもの、プレスリリース配信サービスから届くもの、中にはいきなり商品サンプルを送って来るものなど様々なのですが、申し訳ない事にそれらすべてに取材に行くことなど物理的に不可能です。本当は可能な限り行きたいのですが…
そうなるとどうしても取捨選択しないといけないのですが、これはぜひ取材に行きたいと思った現場には、案の定テレビや新聞各社も多く来られているんですよね。そうかと思えば、「プレスリリース出してもまったく反応が無いんです…」なんて声もわりと耳にします。
さてこの違いは一体どこにあるのでしょうか?
最近「広報側からのプレスリリースの書き方は聞くのですが、記者さんの立場からも意見を聞きたい」なんて質問を何度か受けたので、プレスリリースを受ける側として正直な感想を書いてみたいと思います。
メディアや担当者によって違いはあると思うのであくまでも私の場合で恐縮ですが、広報担当者さんに限らず、最近では小さなお店の店主さんもプレスリリースを出されているようなので、少しでも参考になればと思います。
採用されにくいプレスリリースの特徴
① 媒体の性質やテーマに合っていないもの
多くの媒体(テレビや新聞、webメディアなど)には守備範囲というものがあって、それから外れるものは基本的に扱いません。
例えばガーカガワなら香川と関係ないニュースや、読者が興味を示さないようなものは対象から外します。プレスリリースを送る前に、その媒体が普段どんなニュースを扱っているのかを確認することは最低限考えていただけると有難いです。
そんなの当たり前でしょう? と思われるかもしれませんが、うちにも聞いたことのない地域の小ネタがよく送られてきますから。
② 単なる自社自慢や商品の宣伝
単に「○○社と提携しました」とか「資金提供を受けました」とか送られても、だから何? って思われるだけです。そのことが世間や読者にどう影響するのかまで発信してもらわないと、記事として取り上げようがありません。IR的なものは株主や取引先など、関係する方々へ直接お送りください。
それとよくあるのがあからさまな自社商品の宣伝です。多くの媒体は広告収益で成り立っているので、本来なら広告対象となるものを無料の取材記事ではなかなか扱えないものです。よほど話題性のあるもの以外はまず採用されないと思ってもらってよいと思います。
逆に言えば話題性があれば扱ってもらえやすくなるとも言えるので、最近では開発段階から広報まで考えた商品づくりをされるケースが増えてますよね。
③ 投げっぱなしのリリース
最近よく目に付くのが、こういう活動をしているとか、開発秘話とか、誰かの苦労話とか、その事象だけを送って来るケースです。おそらくこういう事をしてるんで取材に来てくれという事なのでしょうが、そんな状態で投げられたら、こちらは記事化するための企画から構成から考えないといけません。よほどニュースバリューのあるもの以外は正直そこまで手間はかけられないのが実情です。
せめて、こんな活動をしているので、こういった部分を伝えてもらったら読者の関心を引くと思いますぐらいの提案をしていただけると助かります。
④ 何が言いたいのかよく分からないリリース
一番困るのが最後まで読まないと内容が理解できない長文のリリースです。極端な話し、送られてきたメールのタイトルだけで読む読まないの判断をすることもあるので、こういったプレスリリースはまず読まれないと思ってもらって良いと思います。私なんてまだ1日十数件ですけど、テレビ局や新聞社なんて膨大な数のリリースが届いているはずですからなおさらです。
できればプレスリリースは一般的な書式にのっとって簡潔に、タイトルもしくは冒頭の数行で概要が分かるようにしていただけると有難いです。冒頭の数行で興味が湧けば、少々長いリリースでも最後までしっかりと読みますので。
こんなプレスリリースなら取材に行きたい!
ちょっと酷い事も書いてしまいましたが、私の心の声と思って笑って許してください。次は、こんなプレスリリースが来るといいな…というものです。
上記の採用されにくいプレスリリースの逆を行けばいいわけですが、さらにこんな要素があるとつい取材に行きたくなります。
① プレスリリースをそのまま記事にしてもいいぐらいまとまっているもの
毎日プレスリリースを読んでいると、時々「私なんかよりめっちゃライターに向いてるやん」と思うレベルのまとまったプレスリリースが届く事があります。
まず、取材してほしいのか、そのまま記事化してほしいのか明確に書いてあります。プレスリリースと言ったら取材に来てもらうためのものと思われがちですが、特にプレスリリース配信サービスから送られてくるものは、写真素材なども添付されていて、そのままリライトすれば記事として成立するものが多いのです。
こういうのはめちゃくちゃラクですよね。特にイベントなどの告知なんかはこういったすぐ記事化できるようにしてもらえると、記事にしてもらえる確率は高くなると思います。特にネットニュース系は。
② 取材してもらえるようすべてお膳立てされているもの
一番ラクなのは、取材の時間や場所をあらかじめ決めてくれていて、こちらは出欠の判断だけすればいいというもの。記者発表とか、メディア内覧会みたいなのがそうですね。例えば新店オープン前や、長期イベントの開催前にメディア関係者を招待してくれたりします。
我々はその場に行くだけで、報道資料や担当者からの説明があったり、撮影用の商品や料理などの素材が準備されていたりですごく有難い。
これ多分、発信者の方にもメリットがあると思うんですよね。例えばどこかのレストランがオープンするとして、オープン後の不慣れで忙しい時にバラバラに取材に来られても満足に対応できないでしょう? オープン前に内覧会を開く事で伝えたい事をしっかり伝えられるし、取材対応も一度で済みます。さらに、オープン前に報道されるとオープン後の集客にも役立ちますからね。大手のチェーン店がオープン後に行列になるのも実はこういうところに秘密があるのです。
ついでに言うと、特に飲食店は店主さんの考え方や対応が様々なのでプレスリリース的なものを送ってもらった方が取材に行きやすいですね。実際、取材が迷惑なお店も多いでしょうし、私たちも誰かの紹介か何かで依頼されて遠方まで取材に行ったのに、勝手に一番高い食事が出てきてしっかり請求された事もありましたから。(こちらから取材をお願いした場合は、もちろんちゃんと支払います)
以上、とりあえず思いつくまま書きましたが、ここには書けない、もっとえぐいのも実際あります。また、本当は実際の良い事例なども出せばもっと分かりやすかったのですが、勝手に出すわけにはいきませんからね。
また、各社発信したいものは様々でしょうし、個別に判断しないと分からないものもあります。
ガーカガワでは、こうしたリアルな経験をもとに記事制作や広報サポートを行うスポンサー枠もご用意しています。
興味のある方は、こちらから詳細をご覧ください。
⇒ スポンサー募集ページはこちら
