
普段はANAの客室乗務員として働きながら、三豊市の観光振興にも携わる舘 咲奈(たち さきな)さんとお届けしている「現役CAの三豊ログ帳」シリーズ。今回は番外編として、先輩CAさんたちとともに巡る、三豊市の魅力ぜんぶ盛りの日帰り旅に同行したいと思います。
この日、先輩CAさんたち5人は羽田6:55発-高松8:15着ANA531便で到着されるとの事でまずは高松空港に集合。舘さんの表情がいつもより硬く見えるのは先輩たちを迎える緊張感からか、それとも早朝三豊発でまだ覚醒しきってないからか。
実はこの私も、若い頃叶わなかった憧れのスッチーとの合コンがこの歳になって別の形で実現するという、かなり勘違いな、そして不純な理由でいささか緊張ぎみでございます。
お互いの緊張を解きほぐすかのようにたわいもない話をしているうちに、定刻より若干遅れて皆さん高松空港に無事到着されました。
ANAのCAの皆さん、ようこそ香川へ!

てか、朝からめっちゃノリがええやん!
それではここからは舘さんの解説とともに、とっておきの三豊の日帰り旅の様子をお伝えしたいと思います。実は羽田から日帰りでも香川・三豊の旅が満喫できるよ~ みたいなのぞき見感覚で是非ご覧ください。
世界を旅したCAさん達もこの絶景に感動!瀬戸内海の島々が美しい紫雲出山(しうでやま)

ANA高松支店の支店長・細谷さんも急ぎ駆けつけ記念撮影だけでもという事で一枚。その後、細谷さんに見送られながら高松空港を出発しました。
実は今回、三豊市さんの方で車を出していただいたのですが、高松空港でレンタカーを借りれば同じようなルートを巡ることができます。
さらに今回は三豊市で地域振興などを手掛ける特定非営利活動法人ハコスイグンの理事である白川さんがガイドとして同行。香川旅の雑学をあれこれ楽しく話していただいているうちに紫雲出山の山頂駐車場に到着しました。ちなみに高松空港から車で約1時間半ほどだったでしょうか。

いきなり駐車場からこの景色!

駐車場から坂道を徒歩で7~8分、まあまあの勾配なのですがCAの皆さんは普段鍛えられているからか意外と平気。「昨日までシカゴだったんです。」みたいな浮世離れした会話が普通に出てくるから聞いていて楽しい。

そして山頂展望台からはこの景色です!

皆さんもご一緒に!


この絶景には皆さん感動! 紫雲出山は密かに世界に誇れる隠れた香川の絶景スポットだと常々思っているのですが、CAの皆さんも太鼓判を押してくれました。
ちなみに春は桜、6月には紫陽花と、それぞれ県内でも指折りの花の名所でもあります。こちらもおすすめですよ!

そして舘さんおすすめの遺跡館の絶景カフェへ。さっきから絶景しか言ってないですが、行けばその言葉しか出てこないのもきっと理解してもらえると思います。


地元三豊市の味を生かしたジェラートなどの新メニューも追加されています。シカゴもパリも忘れてしばしお寛ぎください。



おっと、紫雲出山でいきなり1記事分ぐらいの尺を使ってしまいました。まだまだ巡った場所があるので巻き気味でまとめましょう。
次は、三豊市でも人気のあのカフェです!
三豊市詫間町大浜乙451-1
9:30~17:00(6~8月は9:30~18:00、12月~2月は9:30~16:00)
火曜日定休
地元の食材にこだわった窯焼きピッツァが絶品!SUN CAFE

実は私もずーっと気になっていた荘内半島に佇む隠れ家的なお店。わりと辺鄙な場所にあるのに平日でもたくさんのお客さんで賑わっています。(写真はランチタイムがひと段落した頃のものです)


こちらのおすすめはなんと言っても地元の食材をふんだんに使ったピッツァ。注文後、店内にある薪窯で一枚ずつ丁寧に焼いてくれます。

ピッツァは1枚1,500円~2,000円程度。それぞれサラダバーとドリンクバーが付くので、ひとり1枚で満腹です。

グループでの利用ならそれぞれ違う種類をオーダーしてシェアするのもいいですね! テーブルの上がちょっとしたパーティーのようになりました。


瀬戸内のものってなんでこんなに美味しいんでしょう。魚介類って、ともすると変な臭みが出がちなのですが、地元のものなので新鮮でちゃんと素材本来の味が楽しめる。焼きたてとろっとろなチーズで食べるピッツァはお世辞抜きでガチうまでした!
三豊市仁尾町家の浦326
11:00~19:00(L.O.18:00)
月曜日定休
試食でみかんの美味しさにうっとり!曽根果樹園

みかんと言えばお隣り愛媛県が有名ですが、同じ瀬戸内の温暖な気候にある三豊市でも、多くのみかんが栽培されています。
そんなみかん農家のひとつ、ここ曽根果樹園では、畑で採れたばかりの瑞々しい数種類のみかんが直売されています。
※価格は毎年変動があります。


陽気な奥さんから「まぁひとつ食べてみて!」と笑顔を向けられたので遠慮なくいただくと、なにこれ、めっちゃ甘くてジューシー!


さらに、次々に試食のみかんが出てくる出てくる!
これもどうぞと出されたのはレモン… と、恐る恐る食べてみたらぜんぜん酸っぱくない! てか、甘い黄色いみかん。そこの棚にがっつりレモンが売られているのですっかり騙されました(笑)

CAの皆さんもつい1袋2袋と、荷物になるのもお構いなく思い思いに購入されていました。
三豊市仁尾町仁尾甲491-1
8:00~18:00
不定休
仁尾のノスタルジックな町並みに4棟の古民家宿!NIPPONIA 仁尾 水鏡の町

瀬戸内海に面し、山と海に抱かれた三豊市仁尾町。古くから交易や塩田で栄え、人々の営みとともに時を重ねてきました。
路地に残る古い家並みや穏やかな港の風景は、どこか懐かしく心を和ませます。歴史と暮らしが自然に溶け合う町並みは、訪れる人に静かな癒やしと温もりを届けてくれます。
そんな古い街並みに点在する古民家や商家をリノベーションした3棟と、建築家・堀部安嗣氏が「この地の宝物である風土と等身大の暮らしを受けとめる」という思いで設計した新築1棟(父母ヶ浜の讃岐緑想)の客室を展開する「NIPPONIA 仁尾 水鏡の町」。今回はそのうち、2棟を見学させてもらいました。


仁尾の町並みや「NIPPONIA 仁尾 水鏡の町」のコンセプトなどをひととおり説明いただいた後にご案内していただいたのは、江戸時代後期の古民家を改修した「多喜屋」。
こちらはキッチン付きの1棟貸タイプの客室棟。江戸時代後期に荒物屋の西棟住居として建てられた、趣ある建物です。


2階に上がると、セミダブルベッド2台が設置された寝室と、4組の布団を敷くことができる広い和室。


巨大な梁を活かした和風モダンな空間の演出が実に見事。どこか懐かしい雰囲気というより、幼少の原風景とは微妙にリンクしない、パラレルワールド的な新鮮な体験ができそうです。
個人的にはこの階段のランプにやられました!

次に案内していただいたのは、江戸後期に商家として建てられ、大正3(1914)年に増築された、110 年以上の歴史ある古民家を改修した「千代家(せんだいや)」。

商家として栄えた贅沢な作りで、鼻隠しのアーチ型が印象的な建物なんだそう。玄関の暖簾と提灯が雰囲気を感じさせます。

部屋は2室に分かれていて、千代屋101が定員4名、千代屋102が定員2名、二部屋合わせて6名となります。



土間のある部屋もいいですね!
1泊だけでは勿体ない、なんならずっと住んでいたくなるような宿泊施設でした。


今回は日帰りで三豊を巡っていますが、数泊かけてじっくり巡ってもいいですね。施設の詳細やご予約などは公式webサイトをご覧ください。
⇒ NIPPONIA 仁尾 水鏡の町
歴史ある仁尾酢の醸造蔵を訪問!中橋造酢

三豊市仁尾の古い町並みを歩くと、ひと際目を引くレトロなレンガ造りの煙突。中橋造酢株式会社は、1741年創業という280年以上も続く老舗で、米酢「仁尾酢」を醸造しています。

香川県ではもっとも古いとされる酢の醸造所の中には大きな杉樽が並び、温度をある程度一定に保ちながら発酵させている様子が伺えます。
醸造所の中橋さんが酢の製法や発酵過程の工夫など、仁尾酢を知るには十分すぎる説明をしていただきました。CAの皆さんも醸造樽の大きさを実感されたり、発酵過程を見学されたり、甘酸っぱい香りに包まれながら学びのひと時を楽しまれたようです。



あらかじめ数日前に連絡を入れると、可能な限り醸造所の見学にも対応してくれるそうです。ご興味のある方はぜひどうぞ。

醸造蔵:香川県三豊市仁尾町仁尾丁337(※見学は要予約)
店舗:香川県三豊市仁尾町仁尾丁944
TEL:0875-82-2802
営業時間:8:00~19:00 年中無休(※臨時休業あり)
仁尾の町を人の集まる場所へ!みんなでブルワリー

仁尾酢の見学の後は実際にテイストしてみたいという事で、同じく仁尾の町並みにある「みんなでブルワリー」へ。
こちらは、2024年6月にオープンしたクラフトビール専門店です。築約100年の古民家をリノベーションした落ち着いた空間で、自社醸造のオリジナルビールや全国から厳選したクラフトビールを楽しめます。店内はカウンター席からビールの注がれる様子が間近に見えるほか、テーブル席もあり、仲間との乾杯や貸切利用にも最適。地元食材を使ったおつまみとともに、ビールを通じた人とのつながりを大切にする場所です。


ノンアルコールの仁尾酢サワーをオーダー。見た目からして爽やかでおしゃれ!


味の方は、とてもスッキリさっぱりで美味しかったそうです。
先ほどの「NIPPONIA 仁尾 水鏡の町」に泊まって、夜は町の散策ついでに地元の食材を使ったおつまみとともにクラフトビールを楽しむ。そんな、ちょっといい時間を過ごせそうなお店でした。
三豊市仁尾町仁尾丁198-1
17:00~22:00
月・火曜日定休
香川の伝統工芸を楽しむ!張り子虎の絵付け体験(田井民芸)

ものづくりに集中する時間もまた、旅の素敵な思い出になりました。」
張り子虎は、香川県の西讃地域を中心に受け継がれてきた伝統工芸品で、和紙を重ねて成形し、力強い縞模様や愛らしい表情が描かれるのが特徴です。虎は古くから「魔除け」や「無病息災」の象徴とされ、子どもの健やかな成長を願う縁起物として親しまれてきました。素朴で温かみのある風合いは、今も多くの人に愛されています。
今回は、香川県伝統工芸士である田井さんを講師に、張り子虎の絵付け体験を行っていただきました。

驚いたのが、張り子虎に使われている材料。主な材料は和紙ですが、昔の商家や宿屋の台帳などに使われていたものを古物商などから分けてもらうのだそう。古い手すきの和紙でないと粘りがなく丈夫な型ができないそうです。
少々勿体ないと思うのは私だけ?

張り子虎について学んだあとは、さっそく絵付け体験です。ここはセンスが問われるところですが、皆さんいかがでしょうか?



なかなかイメージが出て来ないのか、最初のひと筆に少々時間がかかりましたが、色を塗りだすと皆さんわりとスイスイ筆が進むようです。
これは性格が出るよね~なんて笑いながら色塗りに熱中していました。

さて、皆さんの出来栄えはいかがでしょうか?

ポケモンっぽいものやら愛嬌満点なもの、愛社精神を感じるものなどなど、初めてにしては皆さんめっちゃ上手!
大人になると案外こういった体験はなかなかできないので、いざやってみると思いのほか楽しいものです。事前予約制ですが、田井民芸さんではどなたでも絵付け体験ができるそうなので、あなたも一度体験してみてはいかがでしょうか?

三豊市三野町下高瀬426-6
TEL 0875-72-4978
やっぱり最後はここ!父母ヶ浜ではじけてみた(笑)

三豊市の観光と言えば最後はこちらで決まり! 香川のウユニ塩湖としてたくさんの観光客がやってくる父母ヶ浜(ちちぶがはま)。
夕日の美しさもそうなのですが、ここではやっぱり潮だまりの反射を使った写真撮影ですよね。さらにここでは思い思いのポーズではじけまくるのが楽しみ方の流儀です。
という事でCAの皆さんにもはじけていただきました!

みんなでANAのつもり(笑)

父母ヶ浜には青いジャケットを着たボランティアカメラマンのおじさんがいるので、写真に自信がない人はスマホを渡して撮ってもらいましょう。
いろんなポーズも教えてくれるので楽しいですよ~!
「あっ、失敗した…」とか言いながら何度もジャンプしてもらうのもここのお約束。普段世界中を飛び回っているCAさんたちですが、自ら飛ぶとなると少々勝手が違うようでした(笑)
何度目かのジャンプでようやく… でもないか…

ボランティアのおじさんに赤い傘を貸してもらってポーズの指導を受けながら…


なかなか良い写真が撮れました。

三豊市仁尾町仁尾乙203-3
たっぷり丸一日楽しんだ、とっておきの三豊市の旅。この後ふたたび高松空港へ戻り、高松19:35発羽田行きANA540便にてお帰りになりました。
久しぶりにリフレッシュした三豊の休日はいかがだったでしょうか?
今回参加されたCAの皆さんからも以下のような感想をいただいております。
「日帰り旅とは思えない、絶景、食、伝統文化、現地の方々のあたたかさに触れた、胸がいっぱいになる時間だった。」
「まだまだ日本には良いところが沢山あると再確認できた旅でした。」
「日々の忙しさから時間を忘れて、のんびりできた。」
「CA人生の貴重な想い出の1ページになりました。」
またぜひ香川へゆっくりお越しください!

また『CAの休日』シリーズを企画したいと思います^^」
◆今回のフライトログブック

