
最近よく聞きますよね、国内観光地でのオーバーツーリズム問題。
四国ではまだあまり感じないのですが、本州に行くとちょっとした観光地でも人がわんさか… 安・近・短みたいな旅行やインバウンドの増加などさまざまな要因はあるのでしょうが、人気ランキング入りしているような観光地でゆったり過ごすなんてことはほぼ期待できなくなっています。
そこでちょっとおすすめしたいのが隣町の町なか散策です。特に地方は車社会なので、混雑を避けるという意味では、案外町の中心にある駅前や中心部が穴場だったりします。その町では一番歴史のある場所であることが多く、それこそプチ観光スポットにこと欠きません。
そんな隣町の町なか散策を提案する第四弾、今回は宇多津町の古街とうたづ臨海公園をゆるーく散策してみました。これがなかなか楽しかったですよ!
海沿いの新都市と、歴史ある町並みがひとつに息づく町

それではさっそく宇多津町役場の裏手、大束川に架かる吊り橋「仲の橋」を渡って、宇多津町の古い町並みが今も残る古街(こまち)の散策から始めましょう。
宇多津古街は、宇多津町役場から南側一帯に広がる旧市街で、かつては塩の港町として栄え、現在も多くの町家が残っています。
その中でも象徴的な建物がこの「倉の館三角邸」です。

倉の館三角邸(旧堺邸)は、この地の豪商が昭和初期に建てたもの。接客用として使われ、書院造の大広間や雪見障子がしつらえられた茶室などの純和風な佇まいに、ステンドグラスをはめ込んだハイカラな三角屋根という組み合わせに大正ロマンを感じる建物です。

さらに宇多津古街を歩いてみます。目的地も決めず、地図も見ずになんとなく歩くと、なかなかこれが風情ある町並みである事に気づきます。

ふと見ると町の小さな神社が。でも、ちょっと違和感があります。

そう、鳥居が低い!
昔の人の身長に合わせて造られているのか、それとも鳥居をくぐるためにはお辞儀をしないといけない高さにしてあるのか、ちょっと理由は分かりませんが面白い神社です。社地は綺麗に清掃されていて、地元の人たちに大切に扱われていることが分かりました。

さらに南へ行くと小さな公園がありました。雨上がりだったのでちょっと眺めるだけにしましたが、時期になれば花も咲くでしょうし、ベンチに腰掛けてのんびり休憩するのに最適な場所です。


公園の斜め向かいにはこれまた立派な建物が!
鎌倉時代に創設されたという浄土真宗本願寺派のお寺・西光寺さん。立派な塀に圧倒されます。

数年前に訪れた時には、この辺りにおばあちゃまが営むこじんまりとした駄菓子屋さんや八百屋さんがあったのですが、もうすでに無くなっているようです。こうやって、少しずつ町から人の気配が消えていくのは寂しいものです。

それでも、町並みを案内するかのように路地にはレンガが敷かれていたり、古い民家にはかわいい案内表示が飾られていたりで、観光地としてきちんと取り組まれている様子がうかがえます。こういうのを見ると、歓迎されているようでほっこりしますよね。


さらに町並みを散策します。
古い町家と最近建てられたような民家、そしてお寺や神社などが混在する町並みは、生活感もあってどこかほっとします。




せっかくなので、四国霊場78番札所・郷照寺さんにお参り。境内から眺める宇多津の景観も、ちょっとした旅感があって心が洗われました。


さらに西へ少し歩いて宇夫階神社(うぶしなじんじゃ)にも立ち寄りましたが、ちょうど霊祭か何かだったのでしょうか。礼服姿の人たちが大勢参拝されていたので、大鳥居の前で失礼して今年一年また無事に過ごせるよう祈願し、散策を締めくくりました。

途中カフェなどで休憩しようと思っていたのですが、あいにく年明けの平日ということもあってか開いているお店が見当たらなかったので、車で四国水族館の隣にある「うたづ臨海公園」まで足を延ばしてみました。
ちなみに、公共交通機関でお越しの方は、JR宇多津駅前のホテルアネシス瀬戸大橋でレンタサイクルを借りることができるので、自転車で宇多津町内を巡ってみるのもいいですね。

観光客の皆さんはお隣の四国水族館に行ってしまうので、実はちょっとした穴場なのです。うたづ臨海公園は道の駅になっているので、カフェや公衆トイレ、お子さん用の遊具などもあったりで、案外楽しめます。

また、海側に出れば潮風が心地よい… まぁ、この時期なので寒かったですが、右手に瀬戸大橋の雄大な眺め、さらには夕方になると美しいサンセットも見られるので、海が見たくなったらおすすめする場所の一つです。

四国水族館に行かれる人も、ついでにちょこっと立ち寄られてみてはいかがでしょうか?
なお、今回同行してくれた星瀬理桜さんが四国水族館の魅力をたっぷり紹介してくれた記事もあるので、こちらもぜひどうぞ!

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という事で今回は、宇多津古街とうたづ臨海公園を散策してみました。
全国には完全に観光地化された町並み保存地区や、小京都と呼ばれる場所も多いのですが、宇多津古街はそこまで観光地として完成された場所ではありませんでした。でも、良い意味で人々の生活感というか、日常感というか、すっぴんの良さを感じる素敵な町並みでした。ほんの1時間ばかりの散策でしたが、意外と楽しかったですよ~!

おしまい。
モデル = 星瀬理桜 / X @rion_hoshisepin
