塩飽水軍ゆかりの本島をレンタサイクルでめぐってみました。

ひまつぶしにガーカガワ

本島

今回のめぐるテーマ

 

塩飽水軍で知られる本島、往時をしのばせる勤番所や古い町並みが今もなお残されています。
そんな見どころたっぷりな本島を、初夏の爽やかな潮風にあたりながらレンタサイクルでめぐってみました。

歴史ある町並みや瀬戸大橋を真横から眺める瀬戸内海の絶景、そしてあたたかい島の人々。写真たっぷりでリポートしますので、ぜひ最後までご覧くださいね!

 

 

 

 

丸亀港からわずか35分のお手軽な船旅

 

本島フェリー

 

丸亀港から本島へは、毎日フェリー4往復、客船4往復の計8往復で結ばれています。
料金はフェリー客船ともに片道大人550円、往復大人1,050円(子供片道280円、往復540円)、フェリー利用の場合でもわずか35分の船旅です。

 時刻表

 

本島は瀬戸大橋のすぐ隣にある関係で、フェリーは瀬戸大橋に並行して進んでいきます。
丸亀港を出港して間もなくすると右手に瀬戸大橋の絶景が見えるという、かなりレアな航路でもあるのです。

 

本島フェリー

 

瀬戸大橋を真横から眺める機会なんてそうそう無いんじゃないでしょうか。
この景色を見るだけでも十分満喫できます。

 

瀬戸大橋

 

行きのフェリーだけですでに50枚ぐらい撮影してしまいましたが、あっという間に本島港に到着しました。

 

 

 

さっそく港でレンタサイクルを借りよう!

 

本島島内にはコミュニティーバスが島を一周するルートで走っていますが、何せ本数が少ないので、ここは迷わずレンタサイクルを借りましょう。
レンタサイクルはフェリーを下りてすぐの待合所で借りる事ができます。

 

 

普通の自転車は1回500円、電動自転車は1,500円です。
申込書に記入して建物内の受付に提出して料金を支払ってください。

尚、塩飽勤番所や笠島の町並みあたりまでなら、若干坂道はあるものの普通の自転車で大丈夫でしょう。
島を一周するとか、西側の海岸線を走るなら悪い事は言いません、電動自転車にしておかないと死にます(笑)

 

 

僕もちょっとカッコイイ自転車を借りてさっそく出発です。
せっかくなので、「ガー専用ザク」という大変名誉な名前をこの相棒に付ける事とします。

と、その前に・・・

本島の観光マップなどは港近くの観光案内所に立ち寄って入手しましょう。

 

 

ちなみに、観光案内所の近くには瀬戸芸のオブジェがありますし、瀬戸大橋を望む景色も見事なので、しばし時間をつぶしても良いでしょう。

 

 

 

 

秀吉公認!唯一「人名」が支配した往時をしのぶ塩飽勤番所跡

 

塩飽勤番所

塩飽諸島は豊臣時代以降、人名(大名、小名と同じ用語で国内唯一使用が認められていたそうです。※島の人弁)と称する船方650人が共有する領地となり、その代表に選ばれた年寄3人が塩飽領に関する政務を執る場所として塩飽勤番所が設けられました。

 

本島港から自転車で5分ほどのんびりと走ったところに塩飽勤番所跡がありました。
受付のおばちゃんに入場料200円を払って門をくぐると、僕ひとりだけのために場内を案内するテープを流してくれました。

これは、じっくり見ないとおばちゃん失礼だな・・・と、いささかプレッシャーを感じつつ正面の立派な建物へ。

 

塩飽勤番所

 

建物の中には、朱印状や古地図などが展示されていました。

 

 

現在の建物は1860年に改築されたもので、幕末まで続いた人名の制度は明治新政府により廃止、それ以降は村役場、丸亀市役所本島支所として昭和45年まで使用されていたそうです。

 

 

戦国時代には塩飽水軍としてその名をとどろかせ、その後明治維新まで瀬戸内海の盟主として君臨した人名。
その悠久の歴史を感じる大変興味深い史跡でした。

 

施設名 塩飽勤番所跡
所在地 香川県丸亀市本島町泊81
電話番号 0877-27-3540
入場料 大人200円
小人100円
営業時間 9:00~16:00
定休日 月曜日(祝祭日の場合は翌日休業)

 

 

人と猫と文化とふれあう笠島まち並み保存地区

 

笠島まち並み保存地区

国の重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けている笠島の集落は、またの名を城根と呼ばれるとおり、塩飽水軍の根拠地でもあります。
集落内を通る小路沿いには、本瓦葺きで土壁を厚く塗った町家がひしめき、往時を偲ばせる見事な町並みを形成しています。

 

さて、塩飽勤番所を後にして、相棒のガー専用ザクとともに向かったのが、笠島地区です。

笠島地区に向かう途中、海沿いの気持ちいい道路に出ました。

 

 

日曜日なのにまったくひと気のないのをいい事に、颯爽と自転車を走らせました。

 

 

ひゃっほーーっ!

 

 

セルフタイマーだとタイミングが難しくて、この道を10往復ぐらいしたのは内緒の話しです。
ふざけているように見えますが、クスッ笑いの陰にはそれなりの努力があるのです(笑)

尚、ここで豆知識ですが、本島にはほとんど商店や自動販売機がありません。
自動販売機を見つけたら、早めにドリンク類を買っておく事をおすすめします。

 

なんて事をやってる場合じゃない!

笠島まち並み保存地区です。

 

 

こういう町並みはじっくり歩いて回りたいので、駐車場に自転車を止めてさっそくうろうろしてみる事に。

 

 

一歩まち並み保存地区に入ると、まるでタイムスリップしたかのような景観です。

 

 

日本全国には町並み保存地区みたいなところがあり、僕も京都をはじめ妻籠や川越、四国では大洲や脇町など結構こういう場所には行きましたが、それらと比較してもかなりのレベルだと思います。
変に観光地化されすぎず、素朴な形で残っているのがいいですね。

 

 

マジでなごむわぁ~っ

 

 

地元の魚とアートが楽しめる町家カフェ吾亦紅(われもこう)

 

色々うろついているうちにお昼をとっくに過ぎてしまってお腹が鳴り出しました。
実は、ここまでの道のりで本島の雰囲気はすごく良いのですが、反面、観光地のようなおしゃれなカフェなんかは期待できないだろうと思っていました。
とりあえず、何か食べさせてくれる食堂とかあれば十分です。

ところが・・・

 

吾亦紅

 

いい感じじゃね?

 

 

ランチのほか、ティータイムメニューもあるらしい・・・

という事で、吾亦紅(われもこう)さんにぶらっと立ち寄ってみました。

 

吾亦紅

 

店内は全面お座敷になっていて、ゆったりくつろげる雰囲気です。

 

 

障子を開けると格子窓になっていて、外からのそよ風が心地良いです。

 

 

しかも、地元で獲れた新鮮な魚を使ったランチが食べれるとの事で、さっそくお願いしました。

鯛の酒蒸し&そら豆ごはん定食(1,200円)

 

 

鯛がまるまる一尾出てきました(笑)

 

 

酒蒸しとありましたが、オリーブオイルと白ワインで蒸したイタリアンなお料理です。
身が締まっていて、食感がすごく良いです。
添えられた野菜やそら豆ごはんとの相性も良く、とっても美味しくいただきました。

その日入って来るものでランチは変わるそうですので、次来た時は何が出て来るか楽しみになりました。

 

ひとしきり食べたあとで、オーナーさんにお話を伺いました。

亡くなられたご主人が魚の絵がお好きで、趣味でいろいろ描かれていたそう。
それらを多くの人に見ていただきたいという思いで、ギャラリーカフェをはじめられたとの事。

さっきから気になっていたのですが、お店の中にはたくさんの作品が展示されています。

 

 

細かい技術的な事は分かりませんが、僕はいちおう物心ついてから高校を卒業するまで美術の成績はほぼ5だったので、感覚的には人並みに理解できると思います。

そういう目から見ても、すごく精緻で色彩のトーンにブレがない素敵な絵だと思います。
時間があれば、ぜひまたじっくり拝見したいと思いました。

その他、本島の歴史や見どころなどたっぷりと教えていただきました。
オーナーさんありがとうございました。

 

【追記】
オーナーさんよりご連絡があり、ご事情で2018年7月20日~8月20日頃まで臨時休業されるそうです。
どうぞご注意ください。

 

店名 ギャラリー&カフェ 吾亦紅(われもこう)
所在地 香川県丸亀市本島町笠島312
電話番号 090-7575-3827
営業時間 11:30~16:00
定休日 月~水曜日
駐車場 なし(まち並み保存地区無料駐車場あり)

 

 

なにげに蔵にあった掛け軸を探偵団に出したら重文クラスだった?!吉田邸

 

お腹が一杯になったところで、さらに笠島のまち並みを徘徊していると、島猫ちゃんに出会いました。

 

 

昼間は気温も高くなって汗ばむ陽気ですので、あまり猫たちも出歩いてなかったのですが、よく見るとあちこちでその愛らしい姿を見せてくれました。

 

 

以前、男木島の島猫たちを取材した際に、昔から島猫はネズミを駆逐する存在として人々と共存している事を知りました。
男木島は猫が増えすぎて残念な事になったのですが、笠島の島猫たちにはどうかそっと見守っていただきたいと思います。
賛否両論はあるにせよ、耳の切られた猫は出来れば見たくないですからね。

 

と、ちょっとシリアスな顔して歩いていると、すれ違いざまに島のマダムから声を掛けられました。

 

「ちょうど今、大変貴重な伊藤若冲の絵を一般公開しているので見てみませんか?」

 

若冲は名前ぐらいしか知らないのですが、こんなところで(失礼!)聞くとは思わなかったので、ちょっと興味が湧いてお誘いに乗る事にしました。

 

 

個人の邸宅を一般公開されている吉田邸さん。

築100年ほどですよと謙遜されていましたが、とても立派な門構えです。

 

 

せっかくなので取材をお願いしたら、こころよくご主人がいろいろ説明してくださいました。

 

 

若い頃はきっと美男美女カップルだったのでしょう。
とっても品の良い素敵なご夫婦です。

吉田邸さんですが、さすが一般公開されているだけあって、お邸自体にもかなり見どころがありました。

まず案内されたのが、なぜかトイレ(笑)

 

 

そりゃあ、これだけの価値あるものですから使用禁止でしょう。
というか、貧乏性の僕には、仮に使っていいよ~と言われても落ち着いてウンを出すなんて事は出来そうもありません!

せめて洋式だったら・・・(って、そこじゃないって!)

 

そして、この大広間がモダンですよね~っ

 

 

今では大変貴重な大正硝子をはめ込んだ欄間(というのでしょうか、建具の上部分です)。

 

 

鶴亀をモチーフとしたお庭も配置が良いと思いました。
(まったくの素人なので、あくまでも感覚的な感想ですが・・・)

 

 

なんだか吉田邸さんだけで単独の特集ページが出来上がってしまいそうですが、ほんといろいろ出てきます。

畳に座った時の目線の先にはオシャレな竹のしつらえがあったり、

 

 

一見、押入れかと思ったら隠し階段や蔵の扉があったり、

 

 

上を見上げると、刀の鍔がはめ込んであったり、

 

 

正真正銘の本物の槍が飾ってあったり・・・

 

※銃刀法に従ってきちんと登録されているそうです。

ほんと、建物だけでもいろいろ出て来て、そのひとつひとつを丁寧に説明くださいました。

 

ついでに、大正時代の軍の手帳まで・・・

 

 

その他、これでもかって言うぐらいの美術品や古民具などを見させていただきましたが、とてもじゃないけど本稿では紹介しきれません。
読者の皆さんは、ぜひ実際に足を運んでご覧になられてください。

きっと「ギャフン!」と言わされますから(笑)

 

そして!

 

前フリが長すぎて、すっかり本題を忘れるところでした。

そう、あの・・・

 

伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)です!

 

ある日、ご主人が床の間に飾るのに何か良いものはないかなぁと、なんとなく蔵をあさっていると、おあつらえ向きな掛け軸が出て来たそうです。
で、なんとなく床の間に飾ってたらどうもとっても良い物のような気がして、なんとなくテレビの「なんでも鑑定団」に応募してみたそうです。

 

すると・・・

 

 

モノホンの若冲!

 

「伊藤若冲って誰やねん!」
と思われた方は、もう勝手にググってください。ここまで一気に記事を書き上げた僕に詳細を説明する気力が残っていません(笑)
ただ、江戸中期に活躍した絵師で、現在でも重要文化財に指定されている作品が数多く残っている、めっちゃ偉い人とだけは申しておきましょう。

ちなみに、僕が小学校1年生の時に描いた「セミをとるぼく」は、姫路市の超有名百貨店ヤマトヤシキに飾られました。百年後にはきっと国宝になっている事でしょう。

 

そして、そのなんでも鑑定団で1,500万円の値がついた若冲の作品ですが・・・

 

見たいですか?

 

本当に見たい??

 

本当に本当に見たい???

 

しゃーないなぁ~

 

 

すみません・・・

ここまで引っ張っておいて恐縮ですが・・・

 

撮影禁止です!

 

あほか! とか言わないの!(笑)

 

でも、これだと一気にFacebookページのフォロワーさんが減りそうなのでちょっとだけ・・・

 

 

次はいつ公開されるか未定との事ですが、運が良ければ実際にご覧になる事ができるでしょう。

仮に若冲の作品が展示されてなくても、先ほど紹介したとおりたくさんの見どころがあります。
とってもハンサムで気さくなご主人が丁寧に説明してくれますので、ぜひわざわざお越しになってくださいね!

文化意識の高いガーカガワの読者さんなら、きっと満足される事でしょう。

一般公開等の日程については090-8692-1827にてお問い合わせください。

 

 

 

あとがき

 

という事で、途中で読むのが嫌になるくらい長い記事となりました。
読むのが嫌になるという事は、書いてる僕はその何倍も嫌になるくらい書いてるわけで、実はこの他にもとんでもない坂道を立ち漕ぎで登ってたどり着いた機関車先生のロケ地なんてのもネタとしてはございました。

 

 

ただ、ここは太ももがピキーン!ってなるぐらい苦労してたどり着いた割にはめっちゃ廃墟だったので、体力と時間に余裕がある人だけお好きにどうぞという感じです。
多分、もう少し整備されるとおすすめスポットになりそうですので、そこは期待したいと思います。

 

また、かなり割愛しましたが、島のそこかしこにちょっとしたフォトスポットがあったり、瀬戸芸の関連作品があったり、まだまだ見どころもたっぷりあるのがこの本島だったりします。

なんだか今年は例年より早く梅雨入りしそうですが、天気の良い週末を見計らってぜひ島旅を満喫していただきたいおすすめスポットでした。

 

ガー専用ザクもかなり酷使してお疲れ様でした。

 

 

という事で、

ようやく・・・

 

おしまい。

 

 

投稿者:ガーハラダ
兵庫県出身四国帰化人。爆笑よりクスッ笑いに使命を感じるギリ40代。明太子は心の友。たまにガー子♡

 

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