仕事柄、県内の観光地などをちょくちょくお邪魔しているのですが、特にコロナ禍以降、大人数での旅行がかなり減り、一人旅や数人程度のグループでの観光が目立つようになりました。団体さんは大抵中国からのツアーですしね。
それとともに旅の対象も、人気の観光地よりも「私の好きな場所に行く」に変化し、自分らしい旅を選ぶケースが増えつつあるようです。特に数人での体験ものがここのところ人気なんだとか。
そういった需要に応えるためか、県内にも多くの体験ものやワークショップ的なものが出てきました。そんな中、ガーカガワ編集部が今回注目するのが東かがわ市です。
ほんとノーマークだったという人も多いと思いますが、実は東かがわ市にもいくつかの体験スポットがあるのです。今回は、その中でも特に友達やカップルなど、少人数で楽しめるものを3つ選んでみました。実際の様子もお伝えするので、ぜひご覧ください!
着物でレトロな引田の町並みを歩く!讃州井筒屋敷の着物体験
東かがわ市引田は古くから「風待ちの港」として海上交通の要所として栄え、安土桃山時代に始まったとされる醤油醸造によって港町はさらに繫栄し、江戸時代後期には廻船問屋などの豪商も現れました。
現在でも江戸時代から明治にかけての古い建物が多くの残っており、「風待ちの港の町」の風情を感じる町並みが広がっています。
まず紹介するのは、そんな風情ある引田の町並みを着物で歩く体験コースです。
参加はもちろん手ぶらでOK。お好みの着物を選び、着付けもきちんと行ってくれます。所要時間もおおよそ2時間30分なので、写真を撮りながらひととおり散策するのにちょうど良い時間です。
また、江戸時代の豪商である佐野家の邸宅を保存し、一般公開している「讃州井筒屋敷」では、着物体験のお客さんは無料で母屋に入ることができるので、日本家屋の趣きを感じながらのんびり過ごすこともできます。屋内なので雨が降っても安心!
美しい着物に着替えるだけで気分もアガります。お友だちやカップルでぜひどうぞ!
東かがわ市引田2163
ひとり4,400円(7日前までに予約要)
映えスポットとしても知られる白鳥神社でオリジナル御朱印帳作り体験
遠い昔、かの日本武尊が亡くなり葬られたのち、その神霊が白鳥に姿を変えこの地に舞い降りたという伝説が残る、さぬき十五社1番「白鳥神社」。最近は、「いい風」が吹いて、物事が「よく回り」ますようにとの願いを込めたたくさんの風車「かざぐるま回廊」や、平穏無事の象徴とされる梛木の葉を共に吊るした夏の風物詩「梛木の葉風鈴」など、映えスポットとしても人気があり、多くの参拝者が訪れます。
そんな白鳥神社で、自分だけのオリジナル御朱印帳を作ることができるのです。
神社やお寺に参拝した証明として書いて頂ける御朱印。お寺や神社ごとに独自の紋様や文字があり、そのデザインの面白さから、海外のお客様からも人気が高まっているそうです。
まずは、オシャレで可愛い型枠を選ぶところから始まり、神社オリジナルのスタンプ(約60種)や色鉛筆を使い、あなただけの御朱印帳を作っていきます。
こういうものを恋人や友達とで作ると、意外と性格が出たりするんですよね。感覚でパッと選んでスタンプを押す人もいれば、さんざん悩んでようやく作業を始める人がいたり。
御朱印帳の表紙を折っていく作業なんて、女性の方が思いっきりが良かったりして面白かったです。
所要時間はおおよそ1時間。とってもかわいい御朱印帳が完成しました!
それほど難しくないので、お子さんと一緒に参加してもいいですね。
完成後には1ページ目に可愛い白鳥神社の御朱印を無料で記帳していただけます。
せっかくなので、御朱印集めの旅に出かけるのもいいかも。あちこちの福をぜひ集めてみましょう!
東かがわ市松原69
ひとり3,500円(14日前までに予約要)
アッと驚く大物が釣れることも!ハマチ養殖発祥の池で海釣り体験
東かがわ市にある「安戸池」は日本で初めてハマチ養殖に成功した海水池です。周囲3km以上ある巨大な海水池には、タイ、ハマチ、カンパチなどが放流されており、多くの釣り人で賑わっています。
最後にチョイスしたのは、そんな安戸池にある「ソルトレイクひけた」での海釣り体験です。
今回の体験は釣り針を入れるとすぐ釣れる釣り堀ではなくて、竿やリールのほか、ハマチや鯛を釣るための仕掛けまで準備された本格的なもの。もちろん釣り用具は貸してくれるので手ぶらでOKです。
浮きをぼーっと眺めていると、たまにアタリらしきものが来るから油断できない。引き上げるタイミングが悪いと餌だけ取られてしまう事もしばしばです。これは悔しい!
熟練のスタッフさんが、餌の付け方や、リールの使い方、魚が居そうな場所なども教えてくれるので初めて釣りをする人でも安心。
そうこうするうちに1匹目をゲット。思いのほか引きが強くて、竿から伝わる大物感がスリル満点!
これは大物! 見事ハマチを釣り上げました。
続いてこちらも!
またもやや大物らしく、さすがに女性ひとりの手に負えないので、すかさずスタッフさんがサポート。それでもリールを巻いたり、竿を立てるタイミングなども教えてもらいながら自分で釣り上げるので、釣り上げた時の満足感は十分味わえます。
ちょっと顔が引きつっていますが、見事に釣り上げました!
この日は1時間ほど体験しましたが、二人仲良く1匹ずつ釣り上げました。人によっては釣れないこともあるそうですが、そういう時もあるのが海釣りの醍醐味かもしれません。
釣った魚の中から好きな魚(1グループで1匹)をその場でプロがお刺身に捌いてくれます。ちなみにまったく釣れなくても、グループに1匹付けてくれるそうです。
てか、どこからともなく猫ちゃんが… ちゃんと美味しいものは知っているのでしょう(笑)
自分で釣った魚は最高! 新鮮でプリップリなハマチをたっぷりいただきました。
食べきれなかったものはお持ち帰り。家族に自慢しながらぜひいただいてください!
東かがわ市引田4373
ひとり8,300円 / 1時間コース(7日前までに予約要)
という事で、今回は東かがわ市で楽しめる体験スポットを3つ紹介しました。
冬の寒さが増してくると外に出るのも億劫になりがちですが、思い切って外に出てしまえば案外寒さには慣れてくるもの。また、春にかけては卒業旅行などのシーズンにもなります。まだあまり知られていない場所で楽しい体験をぜひどうぞ!
各体験スポットの予約や詳細は「四国ガイド」をご覧ください。
⇒ 四国ガイド
モデル = ノコ / Instagram @noko_kagawa、星瀬理桜 / Instagram @pink.rionme