昭和の頃には「青い国」というキャッチフレーズを付けられた四国。瀬戸内ブルーに仁淀ブルー、そして黒潮ブルーなど、空の青さと共に水景の美しさを形容するのに「○○ブルー」と親しみを込めて呼ぶのも、その名残りがあるのかもしれません。
そんな四国のブルーを一度に体験できる施設が、ここ香川県宇多津町にある四国水族館です。今回は、この6月1日に開館5周年を迎えた四国水族館にお邪魔し、あらためてその魅力をお伝えしたいと思います。
「四国の水景」をテーマにした、映え度満点な四国水族館
あらためて四国水族館を紹介すると、「四国の水景」をテーマに、迫力のある巨大な水槽や、SNS映えするアートな水槽、瀬戸内海の景色をバックにしたイルカプールなど、見せ方にこだわりを感じる水族館です。
2020年のオープン以来、家族連れはもちろん、比較的若い人たちにも人気のようで、SNSでは毎日のように水槽をバックにした綺麗な写真や動画が流れてきます。
中でもSNSでの露出度が高いのがこちらの水槽「渦潮の景」。
こちらは世界三大潮流に数えられる鳴門の渦潮を、まるで水中観覧船からのぞいたようなイメージで再現したもの。海の青さと、人工的に再現された渦潮、そして降り注ぐ光がちょうど映える要素を満たしているようで、わりと簡単に幻想的で美しい写真を撮ることができます。
SNSを見ていると真正面からの写真が多いようなので、斜めからも撮ってみました。水槽が上部でせり上がっていて、見上げれば迫力のある渦潮と、それをうまく体で受けながら泳ぐ魚たちの姿を観察できます。
そして、「渦潮の景」から海側に行くとカラフルな魚たちが泳ぐ「太平洋ゾーン」に入って行きます。
瀬戸内に住む私たちからは想像できないのですが、同じ四国でも、例えば高知県の足摺岬あたりではサンゴや熱帯魚などを見ることができます。そんな太平洋の美しい青い海を再現したゾーンに入ると、ひとつひとつの水槽をじっくり観察したくなります。
そして個人的に好きな海月(クラゲ)ゾーン。このゆらゆらと動くクラゲを見ているとなんだか心が落ち着いてくるから不思議です。胎内にいた頃の心地よさを本能的に覚えているからでしょうか。知らんけど…
そして、二番目にSNSで見かけるかなと思うのが、巨大な水槽「綿津見の景」。太平洋の大海原を回遊する魚たちのダイナミックさを感じることができます。
この水槽を撮る時にポイントになるのが大きなエイの動き。ここはお好みなのですが、写す人の周りにエイが寄ってきた瞬間に「えいっ!」とシャッターを押すと視線が散らばらずに安定感のある写真になるような気がします。ちなみにこのダジャレは使いどころを間違えると氷点下になるのでご注意ください。
そしてこちらも人気スポット「神無月の景」。アカシュモクザメが泳ぐ姿を下から見上げる迫力のある水槽です。
いやもうブルーだらけ。青色には心理的にリラックス効果があると言われていますが、水族館は心を整えたい時やストレスが溜まっている時にも最適。ジムで汗を流すのもいいですが、運動が苦手な人は水族館に通うのもメンタルを保つのに良いかもしれません。
四国の水景は海だけじゃありません。吉野川や四万十川、仁淀川のような美しい河川も四国には存在します。
そんな淡水の美しさをイメージしたのが2階にある「淡水ゾーン」。ここでは清流に住む魚たちやサワガニなどを見ることができます。
そしてどうも私とは相性が悪かったカワウソさんも、ようやく撮影することができました。いつも超元気な時に来てしまって、なかなかその姿をカメラでとらえることができないでいたのです。
かわいいね~!
かわいいついでに、1階のカフェ「Olive」でこんなの見つけました。「アザラシソフト」。
これもかわいい! 水槽の青色を浴びて視覚的に落ち着いたあとは、甘くて冷たいソフトクリームですっきりしましょう(笑)
さらにアートな見どころ満載な四国水族館
ソフトクリームを食べに建物の外に出たので、そのまま屋外のエリアを散策しましょうか。先ほどの「Olive」の横辺りから海の方へ向かうと、芝生の広場にちょっとしたアートスポット「UMItoSORA」があります。
地面スレスレにカメラを構えて見上げるように撮ると、めっちゃ映える写真になりますよ。
と言いたいところですが、この日はあいにくの天気。できれば晴れた日に撮りたかったのですが、こればかりはどうしようもない。参考までにAIを使って空を再現してみましたので、皆さんなりにご想像ください。
アートと言えばこちら。館内を巡りながらちょいちょい気になっていたのですが、これが見ていくうちにじわじわとくるものがあります。スタッフさんによる黒板アート(?)
図鑑の絵のようにも見えてどことなくコミカル。てか、めっちゃ絵が上手! 解説にもちょこっとクスっ笑いもあったりして、これだけでも一見の価値あり!
でっかい壁画もあるので一緒に写真を撮ってみてもいいですね。
そう言えばこんな企画展も開催されていました。6月29日まで開催中の「さかなかるた展」。
瀬戸内国際芸術祭が開催される香川県にある水族館として、生きものたちをアートという面から紹介したいとの思いから、鱗(うろこ)に着目したアート作品「さかなかるた」の展示を企画されたそうです。美しい鱗に着目するのが水族館らしいですよね。
他にも開館5周年を記念した御朱印ならぬ魚朱印やオリジナルグッズの販売、そして、ウニやヒトデ、ナマコなどの棘皮(きょくひ)動物にスポットを当て、棘皮動物と「5」の意外な関係を飼育スタッフさんならではの目線で紹介する「5周年記念!四国水族館GO!」も開催されているそうです。
最後になりましたが、四国水族館と言えばこれ! 多島美を誇る瀬戸内海をバックにイルカたちの泳ぐ姿が見れる「夕暮れの景」。海の向こうに沈む夕日が美しい夕暮れと、夕暮れに囲まれて泳ぐイルカたちの姿がひとつの見どころなのですが、今回はどんより雲なので昼間の様子をご覧いただきましょう。
ここでは毎日11時、13時、15時にイルカプレイングタイムが行われます。トレーナーさんとマダライルカたちの息の合ったプログラムをしばしご覧ください。
イルカってほんと器用ですよね。そしてかわいい!
ジャンプも見事でした。
やんややんや!
イルカプレイングタイムが終わったら1階の「海豚ホール」にも行ってみて! プールを真横から見れるので、イルカが水中で泳ぐ姿が見れますよ。
イルカに気に入られたら近くに寄ってきてくれるかも!
いやもう大満足でした。
他にもペンギンやアシカがいたり、眺めの良いオープンデッキがあったりと見どころたっぷりな四国水族館。これから梅雨時になるとつい家に引き籠りがちになりますが、たまには気晴らしに四国水族館にでかけてみてはいかがでしょうか?
四国ブルーに癒されますよ~!
そうそう、おみやげも忘れずに!
おしまい。
モデル = 星瀬理桜 / X @rion_hoshisepin
施設名 | 四国水族館 |
所在地 | 綾歌郡宇多津町浜一番丁4 |
電話番号 | 0877-49-4590 |
営業時間・入場料 | 9:00~18:00(最終入館17:30) ・大人2,600円 ・小中学生1,400円 ・3歳~未就学児700円 ・3歳未満無料 |
定休日 | 年中無休 |
駐車場 | 有料駐車場あり(600円) |