ガーカガワ

【閲覧ちょい注意】妖怪うどん脳と小豆島の「妖怪美術館」を徘徊してみた。

実は妖怪だったうどん脳と小豆島の「妖怪美術館」に行ってきました。ちょっとだけ怖い画像も出てきますので、心臓の弱い方、お化けアレルギーの方、トラウマになりそうなちびっこはご注意のうえ閲覧してください。

 

その昔、海賊や海風から住民を守るために複雑に入り組んだ路地を造ったとされる小豆島土庄町の「迷路のまち」。
懐かしい町並みを残しつつも、どこか謎を秘めた不思議なエリアだと常々感じていたのですが、そんな迷路のまちにずっと気になっている施設があります。

そう、そこが今回訪れる「妖怪美術館」です。

めっちゃ天気が良かったので思わず爽やかに撮ってしまいましたが、実は「現代の妖怪」をテーマにした、世界で唯一のミュージアムなのです。

つい爽やかに撮ってしまいましたが、受付となっている建物も、いきなりおどろおどろしい雰囲気を醸し出しています。

気になりつつもなかなか取材に行けなかったのには理由があって、実は僕がちびっこだった頃、近所のヒデキちゃんに借りた「日本の妖怪大百科」なるものに恐怖を感じ、当時放送されていた「あなたの知らない世界」で完全にトラウマになってしまった過去を引きずっているからなのです。

しかし、そうは言ってもトラウマは興味の裏返し。実は心の底では行きたくてたまらない、でもひとりでは勇気がいる… そうだ! 毒をもって毒を制す、 妖怪をもって妖怪を制す!
という事で、今回は心強いこの方に助っ人として同行いただくことにしました。

スケキヨ!

って、ちゃうわ! 実はうどんが好きすぎて妖怪になってしまったという「うどん脳」。今回はふうチャンと一緒に妖怪美術館にお邪魔したいと思います。

そして、またしても爽やかに撮ってしまいましたが、うどん脳ファミリーの「超★オバさん」にも写真の背景として出ていただきましょう。

なお、天気が良すぎてつい立ち寄ってしまった「道の駅 小豆島オリーブ公園」さんの記事はまた後日まとめますのでお楽しみに!

 

世界中から800体以上の妖怪が集まる、全4館の妖怪美術館

明治期に建てられた蔵や倉庫、庄屋の建物、昭和期の印刷所跡をリノベーションした全4館からなる「妖怪美術館」は、現代の妖怪が世界中から800体以上も集まるエンターテインメント性に富んだ美術館です。チケットを購入し、スマートフォンに音声ガイドを設定して1号館から順番に巡ると、ふいに妖怪が話しかけてくるという仕掛けも斬新です。

ただし、ただ怖いだけのお化け屋敷のようなものかと思うとさにあらず、例えば入り口近くにある「チョーケシタワー」は割とネタに振ったクスッ笑いの要素があるものです。

「1年間付き合っている彼女の名前を書き間違えた。」て…(笑)
ここは、忘れてしまいたい過去の出来事や、なくしたい悪いクセなどを絵馬に書いて吊るすと帳消しにできるというスポット。絵馬を見ると、ガチ後悔ネタよりも自虐ネタが多い印象です。

ここではQRコードを読み込むと「チョーケシのうた」なるものが流れるそうですが、今日は天気が良くて爽やかなので、スタッフの皆さんが生演奏を披露してくれました。チョーケシ♪ チョーケシ♪(笑)

めっちゃノリノリやし!

あかん… つい前置きだけですでに1,300文字近くも費やしてしまったのは妖怪のいたずらか…
なかなか本編が始まらないので、さっそく1号館に向かうことにします。

ここは、「妖怪の起源」と題して、なぜ妖怪が生まれたのか、その歴史や起源を知ることができる館です。
それではさっそく、うどん脳ふうチャンと共に館内に入っていきましょう。

てか…

頭がデカくて入れんやん!

そんな時は…

しぼむんかいっ!(セルフ怖いわっ!)

と、いきなり特技を披露したところで備え付けの懐中電灯を持って階段を上ってゆきます。

じっくり見ると妖怪の起源などが分かるそうですが、乾麺になったふうチャンの残像が頭に残ってそれどころではない。
というか、懐中電灯で照らすとまーまー怖い!

怖っ!

いろんな意味でやばっ!

ギャーーッ!

ギャーーーーッ!
って、超オバさんやん!!(もぅ、やめて…)

いや、だから超オバさんやし!

まったくレポートになっていませんが、次の2号館に行きましょう。こちらは「巨大な妖怪」だそうです。
入り口の壁にはなんかほっこりする妖怪の絵が。スタッフさんが「こうやって遊ぶんですよ」と説明してくれたとたん…

ふっふっふ…

妖怪に化けた! じゃなくて、またもや超オバさん!

館内に入ると…

ガチで怖いから!

そして、巨大な妖怪!!

館長も鼻くそにならないっ!(笑)

ここも十分恐ろしいのでトラウマ注意です。

そして、「現代の妖怪」と題した3号館に向かいます。

ここは、テーマによって不定期で展示が変わるそうですが、時代背景や社会情勢、流行によって生まれる新種の妖怪がゾクゾクと登場するそうです。

数々の妖怪が蠢く倉庫も丸見え。

なんと、妖怪もSDGsを意識しています。

雪女は冬眠することで省エネ(笑)

唐傘お化けの傘は捨てられたビニール傘に…

有名ブランドのあのサンダル?

そして、捨てられたワタシ…

もうええって!

そして、館長であり妖怪画家の柳生忠平さんの作品が展示された空間。

「妖怪に会いたい、友達になりたい」と思った子供の頃から、会いたさゆえに描きだしたという妖怪画は、独特の世界観と人々の心に眠る畏怖や不条理を感じてしまいます。

代表のチョーケシ兄やんこと佐藤秀司さん(左)と館長の柳生忠平さん(右)。めっちゃ明るい!(笑)

そして、さらに恐ろしい廊下を進んでいくと…

いや、まじで怖いから!

というか、妖怪作戦会議をはじめようって… 不気味やし!

さらに進むと、ここでは妖怪造形大賞という作品展に出品された妖怪たちが展示されていました。

なんか不気味だけど、どの作品も精緻を極めた細かい細工がなされていて、これはアート作品としても十分な価値を感じました。

そしていよいよラスト、「妖怪はあなたの中にいる」と題した隣の4号館に向かいます。

ここは、真っ暗闇の中で畳に寝転んで天井を鑑賞する空間らしいのですが…

妖怪の怨念なのか、ちゃんと写真が撮れない! 怖っ!

というのはウソで、あまりにも暗すぎてカメラの設定を間違えてしまいました。天井の巨大な妖怪画モノノケマンダラは、見る人によっていろんな感情を呼び覚ますかもしれませんので、心を無にして見上げてみましょう。

ひと通り巡ったらまた最初の受付に戻ってきます。
妖怪にまつわるグッズや小豆島のおみやげなどが並ぶショップを冷やかしたり、常連客は妖怪という「妖怪bar」でドリンク片手に少し休んでもいいですね。

という事で、今回はうどん脳ふうチャンと超オバさんとで妖怪美術館を巡ってみました。
正直なところ、実は言うほど大したことないんじゃないかと高をくくっていたのですが、実際に巡ってみるとこれが実に楽しい。ガチ怖な妖怪もいれば、なんでやねん!と思わずツッコみたくなる妖怪がいたり、まさにハラハラドキドキ。ファミリーやカップルで行ったらめっちゃ盛り上がるだろうなと思いました。

こんな発想ができるスタッフさんはやっぱり愉快な人たちでしたし、また絶対に立ち寄りたいスポットがひとつに加わりました。

うどん脳のみなさん、妖怪美術館スタッフのみなさん、ありがとうございました!

おまけ(笑)
うどん脳と妖怪美術館が妖怪さぬき同盟を結成して、これから宇宙へ妖怪やモノノケを広める活動をする予定らしい…

おしまい。

 

施設名妖怪美術館
所在地小豆郡土庄町甲398
電話番号0879-62-0221
営業時間9:00~22:00
※入館受付は21:00まで
※木曜日のみ14:00~22:00
休業日水曜日
※祝日および瀬戸内国際芸術祭期間中は営業
入館料おとな2,900円、中高生1,450円、小学生無料(保護者同伴要)
駐車場あり