
瀬戸内海の景観や豊かな食に魅了されて移住してきた 舘 咲奈(たち さきな)さん。普段はANAの客室乗務員として働きながら、大好きな三豊市の観光振興にも携わっているそうです。
そんな舘さんに三豊市のお気に入りを紹介してもらう「現役CAの三豊ログ帳」、今回は10月3日~11月9日に行われる瀬戸内国際芸術祭2025秋会期の会場のひとつである粟島を訪ねました。瀬戸芸に向けて作品作りを急ピッチに進める芸術家さんへ、その作品の見どころなどをお聞きするとともに、ついでに立ち寄りたい島のランチやフォトスポットを紹介します。
では、ここからは舘さんにバトンタッチしてレポートしていただきましょう。記事の最後には、手書きのフライトログブック(ログ帳)風にかわいいイラストも描いてもらったのでお楽しみに!
粟島の風土や人を感じる芸術作品の数々。秋会期は粟島へ!

須田港からフェリーに揺られて約15分。到着するのは、のんびりとした時間が流れる瀬戸内海に浮かぶ島・粟島(あわしま)。
2025年も瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)秋会期の会場となることが決まり、ますます注目を集めています。

今回は粟島芸術家村に立ち寄り、すでに島に滞在しながら作品づくりに励んでいるお2人のアーティストにお話を伺いました。
「粟島の記憶を染める」柏木崇吾さん。

柏木崇吾さんは、地面から掘り起こした天然の粘土に、草木や種子を練り込み、立体作品を生み出します。
「生と死」「瞬間と永遠」「身体と環境」あらゆる時間軸と状態を交差させ、新しい風景を再構築することをテーマにされています。


今回のテーマは 「粟島の記憶を染める」。
島に自生する植物をそのまま色に変え、土を掘り起こし作品へと昇華させます。
さらに、島の方々や三豊の子どもたちと描いた、粟島の植物から色を出したインクで描いた和紙も作品の一部に取り入れるそうで、まさに「島の記憶」をそのまま作品に刻み込んでいるのが印象的でした。


「空間」と「体験」を追求するタオリグ・サリナさん。

タオリグ・サリナさんは、アートを通じて国や民族、性別や年齢を超えた感情交流の可能性を追求しているそうです。
主なテーマは 「空間」と「体験」。木材を主要素材とし、日本の伝統木工技術と現代的表現を組み合わせることで、五感に直接響くような非日常空間を創出しています。


今回の展示では、モンゴルの移動式住居「ゲル(ノマドギャラリー)」を粟島の日常に溶け込ませた空間や、島民と一緒に制作した100羽のかもめが印象的でした。
アートと島の生活が自然に混ざり合い、訪れる人の感覚をそっと揺さぶりますね。


【編集部より】
お二人の作品が展示される粟島芸術家村では、これまで瀬戸芸で展示された作品も合わせて観覧することができます。


アートを見て回るのも、もちろん楽しいですが、粟島の魅力は他にもあります。
海を眺めたり、フォトジェニックなスポットに寄り道したり、瀬戸芸の期間のみ販売されるご飯をたべたり。半日でも、まる一日かけても、ゆったりした芸術鑑賞ができるのがいいですね。
舘さん、ありがとうございました。ここからは編集部で少し補足させていただきますね。
こちらはル・ポール粟島。静けさに満たされる島の宿ですが、ランチ営業もされています。

この日のランチは日替わり含め3種類。どれもほっこりする美味しいランチでした。


せっかくなので島の中を少し散策してみましょう。瀬戸内の島特有の漁村の風景や、穏やかな海を見ながら歩くひと時は、まさに島時間。街の喧騒から離れ、ゆったりとした島時間を過ごすと、身も心もデトックスされていくようです。



こちらは藤井フミヤさんが寝そべったという「フミヤベンチ」。こんなのどかな島を歩いていたら寝そべりたくなるのも分かります。

港から15分ほど歩いた先にある馬城八幡神社は、写真好きにはたまらないフォトスポット。海辺に佇む神聖な鳥居は、潮の満ち引きや天候により様々な姿を見せてくれます。


海で手を清めてから参拝するという言い伝えがあるそうですが、神社の本殿は道路をまたいで鳥居とは反対の方角にあります。
急な階段を見たら気持ちが萎えてしまって、失礼と思いつつも遠くから挨拶程度に参拝させていただきました。

10月3日から瀬戸芸の秋会期が始まります。気温も下がって涼しくなるので、島を散策するのにもちょうど良い気候になりそう。秋会期は粟島がおすすめです!
◆今回のフライトログブック

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