コロナ禍の行動規制等からようやく解放され、休日ともなるとどこも観光客で賑わっているようですね。
そんな中、高松市の代表的な観光スポットである屋島へ久しぶりに訪れた人は、その変貌ぶりに驚かれているのではないでしょうか? そう、2018年の屋島ドイブウェイ(現・屋島スカイウェイ)無料化と山上駐車場が整備されたのを皮切りに、その後、新施設のオープンや既存施設のリニューアルが相次いでいるのです。もう、廃墟だらけの寂れた屋島は存在しません!
本誌ガーカガワでも屋島が変わるたびにそのスポットを紹介しておりますが、今回はその中でも特にSNSで話題となっている映えスポットをまとめましたので、ぜひ屋島観光の参考になさってくださいね!
四国村ミウゼアム
まずは屋島スカイウェイの入口、屋島の麓にあるこちらのスポットから。
2022年4月にリニューアルした四国村エントランス周辺。「四国村ミウゼアム」と名称も変わり、エントランスの大きな屋根が目を引く「おやねさん」のオープンなど、以前とはまったく雰囲気が変わっているのです。
以前駐車場だった四国村入口の広場は綺麗に整備され、リニューアルされたエントランス「おやねさん」と、古民家を利用したうどん店「わら家」、そして神戸北野から移築されている「異人館」との一体感が増し、かなり洗練されたエリアに変貌を遂げました。
さて、その「おやねさん」ですが、鉄筋コンクリート平屋建ておよび2階建て、延べ床面積約200平米となっており、1階部分にはチケット売り場や県産品・オリジナルグッズなどを集めたショップ、トイレ、コインロッカーなどがあり、2階には休憩処も兼ねた展示スペースがあります。
リニューアルに合わせて四国村ミウゼアムも従来の一筆書きの村内順路を見直し、村内を5つのエリアに分け、興味や滞在時間に応じてエリアを選び散策できるようになったそうです。
カフェとしても利用できる異人館は、カメラやスマートフォンを片手にいつも若い人たちで賑わっています。
これから屋島山上のスポットを順に案内しますが、すでに四国村ミウゼアムだけでお腹いっぱいになるかもしれませんね。
四国ミウゼアムの詳細記事 四国村ミウゼアム「おやねさん」が新たな人気フォトスポットになる予感!
屋嶋城(やしまのき)
四国村ミウゼアムを堪能したら、屋島スカイウェイを進み屋島山上駐車場に車を停めて散策していきましょう。まずは穴場の絶景ポイント「屋嶋城(やしまのき)」です。
屋嶋城は、中大兄皇子が唐と新羅の侵攻に備え、対馬から九州、瀬戸内海に築かせた山城のひとつで、667年に築かれたことが日本書紀に書かれています。
1998年に屋島の南嶺で石積みが発見されたことから発掘調査が進み、その後城門遺構の発見によって屋嶋城が実在していたことが分かりました。2016年3月には高松市が進める屋嶋城跡城門遺構整備事業が完成し一般公開、歴史と眺望が楽しめる穴場として知られています。
まずは、ここから望む高松市内の眺望を楽しんでみましょう。
眺望を楽しんだら階段を下りて立派な石垣を間近に見てみましょう。最大6mにもおよぶ巨大な城壁は迫力満点!
山上駐車場から屋嶋城に続く遊歩道も、これからの季節は紅葉が綺麗で散策するだけでもとっても気持ちがいいと思いますよ。
屋嶋城の詳細記事 屋島の穴場絶景フォトスポット「屋嶋城(やしまのき)」
新屋島水族館
高松市内の絶景と古代城ロマンに浸った後は、愛らしい魚や海獣たちと戯れてみましょう。
という事で次のおすすめスポットはこちら、2020年8月15日リニューアルオープンした「新屋島水族館」。
都会の洗練された水族館のようにはいきませんが、レトロ感のあるこじんまりとした水族館にはイルカやアザラシ、マナティーといった海獣たちや、カラフルな熱帯魚などSNS映えする生きものたちがいっぱい!
そして、なんといっても新屋島水族館の魅力と言えば「人」によるソフトパワーがとっても面白いんです!
ぐじゃぐじゃと、しょーもないことをしゃべり続けるヤンキーになったマナティーのキャラクター「マナやん」や、
なぜか土日のイルカライブでは「世直し侍」という変な侍のパフォーマンス(実は普段は飼育員さん)に、いつもニコニコ接してくれる飼育員さんをはじめとするスタッフさんたちもとっても愉快!
勝手に暴走するマナやんはスルーするとして、最近人気なことにいい気になっている世直し侍をぜひイジってあげてください(笑)
新屋島水族館の詳細記事 水族館飼育員ってどんな仕事なの?新屋島水族館で1日体験してみた。
れいがん茶屋
新屋島水族館でアゲアゲになったあとは少しクールダウン。2021年10月におしゃれにリニューアルした「れいがん茶屋」でしばし休憩といきましょう。
聞くところによると明治期に創業したという「れいがん茶屋」さん。観光地として寂れていく一方だった屋島山頂にあって、これだけのロケーションにもかかわらず、なんとなく忘れられた存在だったのではないでしょうか?
あのイイダコのおでんや、おしるこがめっちゃ美味しかっただけに勝手に「頑張れ!」と思っていたのですが、ある日突然工事中に… 一瞬驚きましたが、そうこうしているうちに建築家・周防貴之氏によるモダンなカフェに生まれ変わりました。
相変わらずここからの眺めは最高!
閉店時間が17時なのでなかなか夕日のタイミングと合わなかったのですが、これから冬になるとギリギリ間に合うので、こんな素敵な景色を眺めながらまったりするのもいいですね。
メニューもかなりリニューアルされていて、洋風和風2種類のハンバーグをはじめ、屋島カレーやゴルゴンゾーラとはちみつのピザなどのランチのほか、ティラミスやワッフルなどのスイーツ、ドリンク類もかなり充実。
これからの季節、個人的におすすめなのは瀬戸内レモネードのホットです。
レモンと蜂蜜の甘酸っぱさがとっても上品で、冬場の冷え切った体を優しくあたためてくれますよ。
れいがん茶屋の詳細記事 「れいがん茶屋」で絶景を見ながら瀬戸内レモネードでほっこり
高松市屋島山上交流拠点施設「やしまーる」
そして、屋島のおすすめスポットの最後を飾るのがこちら。れいがん茶屋の隣りに2022年8月5日にオープンした高松市屋島山上交流拠点施設「やしまーる」です。
全長約200mという曲がりくねったガラス張りの回廊は、外から眺めるだけでも近未来的なアート作品のよう。眺望の良い場所からさらに7.71mの高さのある施設からの眺めはもちろん、複雑な回廊自体もフォトジェニック間違いなしです。
交流拠点施設というだけあって、眺望を生かしたくつろぎスペースや、源平合戦や屋島を知る展示スペース、研修やイベント等も行える多目的ホールも設置、いろんな楽しみ方のできる魅力的な空間になっていますよ。
週末になるとライトアップされるのでこちらも必見! ぜひ映え映えな1枚を撮ってみましょう。
やしまーるの詳細記事 屋島の新しい絶景スポット「やしまーる」でポトレしてみた。
以上、新しくなった屋島のSNSで話題のスポットをまとめてみました。
次のお休みの日にでもカメラやスマホ片手に屋島にでかけてみてはいかがでしょうか? これだけあれば丸一日楽しめますよ~!