
旅行会社のトラベルビジョンさんが第二弾の写真教室ツアーを企画してくれたので、その様子をお届けします。これを見ればあなたも劇的に写真が上手くなるかも?!
ご存じの方もいるかもしれませんが、実は私、ガーカガワを編集する傍ら、観光系を中心にポスターやパンフレット、web用素材などの商用撮影も行っていて、フォトコンでも何度か賞をいただいています。
だからと言って「プロカメラマンです!」なんて胸を張るほどではないのですが、前回の高知フォトツアーが好評だったらしく、旅行会社のトラベルビジョンさんが第二弾の写真教室ツアーを企画してくれました。
今回のテーマは「SNSや日常でも使える写真のコツ」。
カメラでもスマホでも、ちょっとしたポイントを意識するだけで写真は大きく変わります。
そんな撮影の基本を、実際に撮りながら体験してもらうツアーで、菜の花畑、パン作り、いちご狩り、そして鳴門海峡の絶景など、撮りたくなる被写体がたくさんそろった一日になりました。
今回はそんな淡路島写真教室ツアーの様子とともに、初心者の方がこれを意識するだけで劇的に写真が上手くなるポイントもちょこちょこお伝えしますので、ぜひご覧ください。スマホでも上手くなりますよ~!
バスの中から写真講座がスタート

三豊市を8:00に出発した貸切バスは途中ゆめタウン高松前、杣場川駐車場、津田の松原SAで参加されるお客さんをピックアップして一路淡路島へ向かいます。
参加者の中に前回も来てくれた方がいて嬉しい! でっかい一眼レフを首からぶらさげたおじいちゃまや、カメラ3台も持参された女性などのガチ勢の方もいらっしゃれば、スマホで参加されるライト層や、小学生のお子さんと親子で参加された方までさまざま。前回の高知では最初という事もあって手探りの部分もあったのですが、今回はあまり難しい事はやらずに簡単に上手く撮れるコツだけをお伝えするよう意識しました。
淡路島までの道中では、今回の撮影スポットに合わせた作例を中心とした資料をお渡しして事前にレクチャーさせていただくとともに、今回被写体モデルとして同行してくれる莉夢(りゆ)さんも合わせて紹介しました。

ぶっちゃけ写真に正解はないので難しく考えなくても大丈夫です。ただ、少し意識を変えるだけで、写真の印象はぐっと良くなります。
前回のおさらいにもなりますが、写真を撮る時に意識したいのはとりあえずたったの3つだけ。
① 構図に困ったら寄れ!
迷ったときは被写体に近づいてみてください。余計なものが写りにくくなり、主役がはっきりします。
なお被写体に近づける方法は2つあって、物理的にカメラやスマホの距離を近づける方法と、望遠レンズやスマホの拡大機能で近づける方法です。両者で画像の歪み方や背景のボケ方などに違いが出てくるのできちんと使い分けましょう。
② 光と影を観察する
写真は光で決まると言ってもいいくらい大切です。
光の向きや影の出方を見るだけで、写真の印象は大きく変わります。
③ 水平垂直を意識する
建物や水平線が傾いていると、写真は少し不安定に見えてしまいます。
水平・垂直を整えるだけで写真はぐっと引き締まります。
どれも特別な機材は必要なく、スマートフォンでもすぐに実践できるポイントです。
この3つのポイントをお話した後、花畑やいちご狩りなどで実際に撮った写真をお手本代わりに見ていただいたりしているうちに、バスは最初の目的地である「淡路ファームパーク イングランドの丘」までやってきました。

どうやら間もなくコアラのエサやりが始まるそうなので、とりあえずそちらに行きましょう。
菜の花畑は写真の練習にぴったり!

菜の花は逃げないのでまずはエサやりが始まるコアラ館へ。
いきなり可愛いコアラが見れると喜び勇んで行ったのですが、館内はすごい人でわずかな隙間からしか見ることができない。マイペースなコアラさんが人間の都合に合わせてくれるはずもなく、あまり良い写真は撮れませんでした。

しょうがないので、コアラのまね(笑)

その後お昼も近づいてきたのでパン作り体験です。自分で作ったパンがそのまま本日のランチになります。


パン作り体験といってもそれほど難しくはありません。すでにパン生地は出来上がっているので、後はチョコレートかチーズを生地にくるんで好きな形に成形するだけ。


さて莉夢さんはどんなパンを作ろうとしているのでしょうか?

アザラシのしろたんらしいです。意外に上手で笑った(笑)
私が作ったおサルとともに、パン生地はオーブンヘ運ばれます。1時間ほどで焼き上がるようなので、それまでお花の撮影会といきましょうか。

まずはチューリップ。入園ゲートを入ってすぐのメインストリートにそってチューリップが綺麗に咲いていました。


続いて園内のシャトルバスに乗ってイングランドの丘へ。ここでは菜の花と河津桜がいい感じに咲いていました。

さて、この菜の花畑と河津桜の位置関係ですが、あなたならどう撮りますか? ちなみに写真には写っていませんが、河津桜の左手は池で、菜の花畑の右手には遊歩道があります。
景観を撮り慣れている人なら頭の中に構図のパターンが何種類もインプットされているので、考えるまでもなくベストポジションを見つけて、そこに自然と足が向かいます。
今回、私が思うベストポシションはここ。菜の花畑の右手にある遊歩道から菜の花が手前で奥が河津桜というコラボが楽しめる場所です。

これ150mmぐらいの焦点距離で撮っています。先ほど物理的に近づくか、望遠レンズで近づくかということを書きましたが、望遠で撮ると圧縮効果と言って、遠くのものが近く(大きく)写ります。河津桜の木は1本だけだったので、画角いっぱいにピンクが広がるよう望遠で大きくしました。
ちなみに私は、取材等の際は被写体や撮影環境が読めないので、TAMRONの 28-200mm f2.8-5.6 というズームレンズ1本でだいたい撮っています。
同じ場所でも、立つ位置やカメラの向きを少し変えるだけで写真の印象は大きく変わってきますからね。
皆さんもいろいろ試しながら撮影を楽しんでいました。

莉夢さんも、参加者の皆さんからの「かわいい~!」のシャワーを浴びながらテンション爆上がりのようでした(笑)

参加者の方から「ここで撮ってみてはいかがでしょう?」というご提案をいただく場面もありました。なるほど、雲の形がいいですね~!
花の撮影となるとつい足元ばかりに目が行きがちですが、たまに見上げてみると違う世界が広がっていたりしますよね。


「普通の撮影と取材の撮影は違うんですか?」なんて鋭い質問もありました。
答えにならないかもしれませんが、取材の場合(ガーカガワの記事の場合)は1枚の写真で伝えきるというより、文章や記事の流れみたいなものもイメージしながら撮るので、何枚かの写真を組み合わせたり… なんて撮り方もします。
例えば楽しそうに手を振っている人物の視線の先には何がいるんだろう? と興味を引いたところで、

答え合わせのように視線の先にいる羊を撮ってみたり。

こうすると、1枚で撮り切るより読者さんは記事に没入しやすいような気がしますがいかがでしょうか?
他にも園内を歩きながら、気になる場所を自由に撮影していただきましたが、「今までの写真とぜんぜん違う」なんて嬉しいお声もいただきました。


これから春にかけてさらにいろんな花が咲きそうなので、読者の皆さんも「淡路ファームパーク イングランドの丘」で綺麗な写真を撮ってみてはいかがでしょうか?

絶対撮ろうって言うと思った~!
とツッコまれました(笑)
いちごは明るく爽やかに!楽しむ姿をさりげなく撮るのもOK

さて、バスでの移動中に先ほど体験させていただいたパンを食べているうちに次の目的地である「淡路島フルーツ農園」に到着しました。今回はこちらでいちご狩りを楽しんでいただきます。

看板犬のワンちゃんがお出迎え。ちゃんと「お手」をしてくれました。かわいい~!

さて、いちご狩り食べ放題です。
真っ赤ないちごは、写真としてもとても魅力的な被写体です。無難な撮り方はとにかく明るく撮ること。

と言いつつ…
写真より皆さん、いちごを食べるのが先。とりあえず元は取っておかないといけません(笑)
我々も写真を撮りつつ、たっぷりいただきました。



ひとしきり食べ終わったので軽く撮影会。莉夢さんのテンションも上がりっぱなしなので、いい表情で撮られていました。

人物を撮る時には意外とカメラ目線の「はいチーズ」的な写真ばかりなんて事がありがちですが、楽しんでいるところを、本人に気付かれずに撮るのもいいですね。もちろん赤の他人を勝手に撮ってはいけませんが、同行者ならあらかじめ言っておけば問題ないと思います。

いちごもこれから旬ですし、ハウスの中は光が拡散して盛った写真がわりと簡単撮れます。皆さんもぜひどうぞ!

今回の「第2回 原田と行くSNS・写真撮影講座」もいよいよ終盤。ツアーの最後は、最近リニューアルオープンした「道の駅うずしお」へ。
ここからは大鳴門橋と鳴門海峡を一望できます。

方角的にこの時間帯は大鳴門橋を撮ろうとすると強烈な逆光になります。人物を撮ろうとすると顔が真っ暗…。

参加者の皆さんも苦戦されていましたが、この場合は人物を捨てるか、背景の景観を捨てるか、すっきり割り切ることが大切です。
ストロボを使って日中シンクロという手もないことはないですが、いきなりそれはハードルが高いので、人物に明るさを合わせて撮るのが後々平和になるのかもしれませんね。
景観重視なら、後ろ姿をシルエットぎみにして情景だけを伝えるのもひとつの手。

こういう難しいシチュエーションでは一発で決めようとせず、いろんなパターンでたくさん撮っておくと後で見た時にいい写真が残ってたりします。
海と橋のダイナミックな景色を前に、皆さん最後の撮影を楽しんでいました。

以上、写真教室も兼ねた高知日帰りバスツアーの模様をお伝えしました。
今回のツアーでは、花、人物、いちご、風景と、さまざまな被写体を撮影しました。
写真は特別な機材よりも、「ちょっとしたコツ」で大きく変わるので、そんな楽しさを体験してもらえるのが、この撮影ツアーの魅力です。
実はこのツアー、第3回の開催もすでに予定されています。
次の舞台は、しまなみ海道とうさぎ島。
また新しい景色をカメラに収めながら、写真の楽しさをお伝えできたらと思っています。
参加してくださった皆さん、ありがとうございました。
またどこかでカメラを持ってお会いできたらうれしいです。

モデル = 莉夢(りゆ)
取材協力 = 株式会社トラベルビジョン
