今回は、ネパールでの自炊はめっちゃ覚悟がいるというお話しです。
こんにちはパッカー美保です!
はじめましての人に、まずは簡単に自己紹介を!
私は、大学3年生の時に初めて海外に旅行して以来、学生時代には、フィリピン、韓国、中国、ロシア、バルト三国、北欧、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアに留学・渡航。
社会人になってからは、ネパール、ベトナム、インドネシア、ガーナ、スリランカ、ラオス、タイ、フィリピン、カンボジア・・・などに仕事で赴任・渡航。多くの渡航は、一人だったので、自分自身が経験した珍事件?を通して、一人海外旅行のアドバイスを行いまーす♪
ネパールにて(鶏肉を買いに出かけた時の話)
同じ場所に長く滞在する場合、現地で料理をしたいと思うこともある!
ネパールのインドとの国境沿いにある小さな町にいた時、親子丼が食べたいとふと思った。醤油は地元スーパーで売っていたし、玉ねぎは市場で手に入れていた。そこで、鶏肉と卵を買いに行くことに。
その地域には、一戸一戸に番地が付いてなくて、住所がなかったので、以前に滞在していた日本人が残してくれた手書きの地図を頼りにお店を探すことに。
まずは、鶏肉屋さん。看板はネパール語で読めないけど、鶏の絵が描かれてあったので、すぐに分かった!
でも、お客さんが入るためのドアがない・・。もしかしたら、正面玄関は向こう側?と思いながら、ぐるっと歩いてみたけど、やっぱりない・・。
勝手口のように見えるドアをノックしてみたら、男の人が出てきた。看板の鶏の絵を指しながら、「Can I buy 1 chicken?」(鶏肉を一つちょうだい)と言ってみた。
英語が通じたようで、「Of course!」(もちろん)
そういって、またお店の中に入って行った。
待つこと5分。
・・・出てこない。
あれ?さっき、英語が通じたはずなのになあと思いながら、待ってみた。
ネパールでは、時間がゆっくり流れているし・・と思いながら。
それから、さらに10分ほど待ってたら、出てきた!
・・・素手で、一匹の鶏の足を持って。
唖然としていると、鶏が「コココココ、コケ~!」と羽をバタバタさせながら鳴いた。
・・・これ、生きてる鶏じゃない!!!!(汗)
私が鶏の絵を指したから、鶏を一匹丸ごと欲しいと勘違いされたのかも!
そう思いつつ、右手を包丁に見立てて、切るジェスチャーをしながら、カットされたものが欲しいとお願いしてみた。すると、鶏は生きたまま買うのが普通なのだそう・・・。
「なるほど!確かに、生きた鶏を料理した方が最高においしいだろうな~。」
そう納得した。
「いや、待って・・・。私は、鶏の仕留め方も分からないし、毛のむしり方も分からないし、そもそも仕留めたこともないんだけど・・・(涙)。」
我に返り、「ムリ、ムリ、ムリ、絶対にムリ!」
と手をクロスしながら訴えてみた。
すると、カットしてくれるのだそう!
「よかったあ!なんでもお願いしてみるもんだな~。」
と、また外で待つこと30分ほど。
今度は、カットしてくれた鶏肉が入ったビニール袋を片手に出てきてくれた。
受け取ると、ずっしり重い・・・。
一匹分だもんな~っと、命の重みを実感しながら、店を後にした。
現地で買い物をした時、「これは自分の手に負えない・・」と思った時、諦めずにとりあえずは聞いてみよう!「こんなことお願いできないのでは・・」と思っていても、案外、笑顔で「いいよ!」って言ってくれることも!また、電気やガスが普及していない地域では、冷蔵庫がない家庭も多いためか、冷蔵保存を極力必要がない形でモノが売られていることも多いと心しておこう!
ネパールにて(卵を買いに出かけた時の話)
予定では、鶏肉と卵を買ってゲストハウスに帰る予定だったけど、さすがにずっしり重い鶏肉を持って歩けない・・と思い、いったんゲストハウスへ。
そして、気持ちを新たに、卵を買いに行った。卵を売っているお店も卵の絵が描かれた看板ですぐに見つかった!
鶏肉屋さんのように、お店の入り口がなく、ドアをトントン叩いてみた。お姉さんが出てきて、卵を10個注文した。袋に入った卵を手渡してくれて、卵は問題なく買えた。
早速ゲストハウスに戻り、さあ、親子丼を作るぞ~って思い、卵が入った袋を見て、びっくり!
卵には、鶏の羽や土や砂など、いろんなものが付いていて、想像したキレイな卵ではなかったから。
・・というよりもかなり不潔だった(涙)。
ゲストハウスのオーナーに聞いてみると、卵は自分でキレイに洗うものらしい。キレイに洗った卵なんて売ってないよ!と逆に笑われた。
一つ一つ卵を洗ってみたら、卵にへばり付いているゴミがなかなかすぐには取れない。卵を割った時に殻についてゴミが残っていたら困る・・と思いながら神経質に洗っていたら、たった10個の卵を洗っただけなのに、1時間ほどかかった・・。
ゲストハウスに取り付けられていたガスコンロは、ガスを少し出して、ライターで火を付けるという昔ながらのもの。大きな炎が上がったらどうしよう・・とドギマギしながら何度も失敗して、ガスコンロに火を点けた。
朝に思い立った親子丼ができたのは、もう夕方5時頃・・・。
生きているものを料理するまでには、実は、こんなに手間がかかることだったんだな~って、実際に自分で料理をしてみて感じた。
日本では、お肉も魚も卵も、料理をするまでに手間が掛からないような形でスーパーに売られているけど、国や地域によっては事情が異なると思っていた方がいいかも!そして、「違うからこそ面白い!」「手間暇かけて作るからこそ、食べられる時のありがたみを感じる!」と驚きをプラス思考に捉えることによって、旅はより面白さを増すかも♪