瀬戸内海の島々や高松市内の眺望が美しく、桜や紅葉など四季折々の自然を感じる瀬戸内海国立公園・屋島。近年は山上施設のリニューアルや新設が相次ぎ、今、高松で話題のスポットのひとつです。
ただ、駐車場から各施設までが遠いんですよね。
体力があるうちは緑豊かな散策路になっていて案外楽しいものですが、勾配が続く場所もあったりで、特にシニア世代など足腰や体力に不安を感じる人たちにとっては結構な難所でもありました。お孫さんから一緒に行こうと誘われて泣く泣く断ったおじいちゃん、おばあちゃんも多いのではないでしょうか?
そんな人たちに朗報です!
屋島山上で近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」の貸し出しサービスが6月21日からスタートしました。
これは、高松市屋島山上交流拠点施設「やしまーる」を運営する株式会社イーストと香川日産自動車株式会社が行うもので、WHILL 株式会社が開発する免許不要の近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」を貸し出します。
貸し出しサービス初日となる6月21日には「やしまーる」にてメディア向け体験試乗会が行われました。
近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」は、「すべての人の移動を楽しくスマートにする」をミッションに掲げる WHILL 株式会社が開発したもので、香川では香川日産自動車株式会社が各ディーラーで販売しています。
今回導入した「WHILL Model S」は WHILL 社初のスクーター型モデルで、歩道を安定して長く走ることができるのが特徴(段差乗り越え:7.5cm、走行可能距離:33km)。
昨年11月にやしまーるが期間限定でレンタルサービスを行った際のアンケートでは、「初めてでも簡単に操作できた(87%)」「再び来園したい(約90%)」という回答があり、利用者からは「膝が痛かったのでとても助かった」「お母さんがいつもより活き活きしている」との声もあったそう。
実際に試乗させてもらいましたが、手元のダイヤルでゆっくり歩く位の速度から小走り程度の速度まで調整でき(屋島山上では時速4kmの規制)、ハンドルに付いている左右のレバーでそれぞれ前進・後進、停止はそのハンドルを離すだけという超絶簡単操作! 悪路では多少のガタガタ感はあるものの舗装路ではとっても快適な乗り心地。かなり利用者の事を考えて開発されたことがよく分かりました。
ちなみに価格を聞くと1台257,000円~だそうで、これなら免許返納した高齢者の日常の足としても利用できそう。屋島山上に限らず、シニア層には大変な公園や観光地はまだまだたくさんあるので、同様のレンタルも広まればいいなと思いました。
貸出場所は屋島山上駐車場の南にある恐竜カフェ辺りで貸出時間は9:00~17:00(火曜日休館)。その場でやしまーる(TEL 087-802-8466)へ電話し申し込み、散策の途中でやしまーるへ立ち寄った際に料金(500円 / 1時間)を支払うしくみ。貸出対象者は、足置きに足がつく体重100kg以下で操作に必要な判断力を有している人ならどなたでも可能とのことです。
足腰や体力に不安があって屋島に行くのをためらっていた皆さん、これでみんなで楽しく屋島に行けそうですね!