香川大学の学生の皆さんが、高松市の盆栽を全世界にPRしようと結成されたBonsai☆Girls Project(以下、BGP)。
毎回盆栽ネタでお騒がせしておりますが、今回はBGPメンバー総勢10名で、高松市鬼無町にある花澤明春園さんを紹介しつつ、最近なぜ盆栽女子が増えているのかについて、その謎に迫りたいと思います。
「季節を遊ぶ」盆栽・山野草の花澤明春園
全国一の松盆栽産地として知られる高松市にあって、その老舗のひとつとして知られる花澤明春園さん。
松盆栽をはじめ、四季折々の花木から身近な草花まで揃い、ちょっと立ち寄るだけで盆栽の世界にどっぷりと浸かってしまいそうな品揃えです。
盆栽を作品と捉え、豊富な種類の苗木と、窯元から選んだこだわりの鉢を選んで「ごいっしょに四季折々のひと鉢を育てませんか」と、気さくに接してくれる親しみやすい盆栽屋さんという印象です。
敷地内には大小さまざまな盆栽が販売されています。
また、盆栽を美しく育てるための初心者向け盆栽・山野草教室も月に一度開催されています。
最近はお洒落な雑貨屋さん等でも盆栽を見かけるようになり、インテリアとしての盆栽に興味を持つ若い女性が増えているんだそう。ところが、いざ盆栽を教わろうとしてもなかなかその機会がない。
そんな多くの声を受けて始められたのがきっかけとの事。
今回は、まさに盆栽女子を地でいくBGPのメンバーが盆栽教室を体験してきました。
草木で遊ぶ小さな風景、初心者向け盆栽教室
軽く誘われるままお邪魔すると、今回はなんと総勢10名!
いつもなら参加メンバーをひとりずつ紹介するのですが、さすがに10名ですからね、多分読者さんも頭がこんがらがってくると思います。
そこで今回は、盆栽教室の様子を伝えつつ、「なんで盆栽に興味を持ったの?」みたいな質問に答えてもらいながら、合間合間に紹介したいと思います。
まず、今回はどんなものを作るかというと、啓翁桜(けいおうざくら)と福寿草を使った苔玉です。
最初は花澤先生より今回使う啓翁桜と福寿草の特性などを簡単にレクチャー。
単に作り方だけの説明だと枯らしてしまいますからね。美しく保ちながら育てていく方法などもしっかり教わりました。
時折笑いを交えながらも、ポイントとなる部分は真剣に聴く姿はさすが香大生。メモを取る姿勢もさまになっています。
最初にいろんな解説をしてもらえると、草木自体に愛着が湧いてきて、早くも花が咲くのが楽しみになってくるから不思議です。
早く苔玉作りたい! と気持ちが盛り上がってきたところで作業開始!
分かりにくい作業は、ちゃんと花澤先生がフォローしてくれます。
啓翁桜と福寿草の二種類から選べるのになぜかみんな啓翁桜ばかり。
リーダーのことみんだけが、ひとりだけ趣味が違うのか、それとも空気を読んでくれたのか、ただひとり福寿草を選ぶという心憎いチョイス。
それでは、なぜ盆栽に興味を持ったかなどを一人ずつ語っていただきながら作業を進めてもらいましょう。
ーーなんで盆栽に興味を持ったの?
そこから盆栽自体に興味が出てきましたね。
おおっ! さすがリーダーだけあって、さりげにセンパイを立てながらBGPの活動まで端的に盛り込む抜け目のなさ!
センパイたち、見てますか?(笑)
ーーなんで盆栽に興味を持ったの?
お姉さん組は意外と流されてしまったパターン?
でも、そういうきっかけから盆栽に興味を持つ女子も案外多いかもしれませんね。
ーーなんで盆栽に興味を持ったの?
こちらは、身近に盆栽や植物があった先天的盆栽女子のパターンですかね(笑)
最近はあちこちで盆栽を目にすることが増えてきましたが、そうやって身近な存在にしていく事って大事ですよね。
と、そうこうするうちに苔玉らしくなってきました。
そろそろ仕上げの段階ですかね。
ーーなんで盆栽に興味を持ったの?
今までまったく興味の対象じゃなかったのに、あるきっかけで好きになるって事はありますよね。自分が好きなのも当然ですが、それを他の人にも広めたいというのですから相当なものです。
ぼちぼち完成かな?
ーー巻きで聞きます。なんで盆栽に興味持ったの?
以上、最近若い人の間に盆栽女子が増えている事に「なんで?」と不思議がっている人たちに、盆栽教室の様子を交えながらその謎に迫ってみました。
一部「ご年配の趣味だと思っていた」という意見はあったものの、案外これまでの盆栽のイメージを引きずる事無く、単純に植物としてのかわいらしさやオシャレ感みたいなものに惹かれているのかなと。
苔玉自体は盆栽界からでなく園芸方面から考案されたそうですが、まるっこくてかわいい苔玉が印象を変えた事もありそうです。
すでに若い人たちの間ではシブいという感覚は少なくなっています。皆さんも新鮮な感覚で盆栽を味わってみてはいかがでしょうか?
尚、花澤明春園さんでは月1回、1年12回のゆったり楽しみながら盆栽を学ぶ教室が基本だそうですが、お試しの1日体験教室もあるそうです。詳しくは花澤明春園さんにお問合わせください。
おしまい。
モデル=Bonsai☆Girls Project /instagram @bonsai.girls.project
店名 | 花澤明春園 |
所在地 | 高松市鬼無町鬼無748-3 |
電話番号 | 087-881-2847 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | あり |