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【綾川PROJECT】綾菊酒造の新作にかける思い。苺のリキュール「綾の雫」

綾川町の観光促進プロジェクト「綾川の粋を味わう、週末ワンダーランド」で提供される苺を使った新作リキュール「綾の雫」に対する思いなどを、綾菊酒造社長・岸本さんにお聞きしてきました。

 

2022年1月8日~1月30日の毎週土曜日曜・計8日間開催される綾川町の観光促進プロジェクト「綾川の粋を味わう、週末ワンダーランド」。
事前予約にて無料で一般参加できるものとしては、「夜のいちご園」「うどん体験講座」「フォトロゲイニング」の3つのイベントがありますが、今回は「夜のいちご園」で振舞われる苺を使った新作リキュール「綾の雫」について知りたくて、綾菊酒造さんにお邪魔しました。

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綾川町産「さぬきひめ」を使ったリキュールから伝わる綾菊酒造のこだわり

綾菊酒造は寛政2年(1790年)創業。地元綾川町は元より、全国の地酒愛好家に多くのファンを持つ香川の代表的な地酒ブランドのひとつです。お酒に興味のない人でも、県内のスーパーや酒屋さんなどで見かけ、その名を知らない人はいないのではないでしょうか。

創業以来、地元香川県産米にこだわり、豊富な伏流水に恵まれた環境を生かした酒造りを継承。あまり日本酒には詳しくない僕でも「香りの良いすっきりとした味」という印象で、日本酒が飲みたくなると、つい手にしてしまいます。

そんな老舗の酒蔵で綾川町産の苺「さぬきひめ」を使った新作のリキュールが、今まさに造られているという。綾菊酒造230年の歴史の中でもおそらく市販化は初めてであろう苺のリキュールについて、同社社長の岸本さんよりいろいろお話をお聞きしました。

ーー今日はよろしくお願いします。さっそくですが、今回「さぬきひめ」を使ったお酒を造ろうと思われた経緯をお聞かせいただけますか?

岸本さん「そもそものきっかけは、綾川町様より特産である『さぬきひめ』を使ったお酒を何か造れないだろうかとお話しがあった事です。我々も初めての試みだったので、まずは試作してみて、お互い納得のできるものになったら商品化しましょうという話になりました。」

ーー今回苺は初の試みという事ですが、これまで他の果物を使ったお酒は造られたことはお有りですか?

岸本さん「今現在ですと、栗林公園や四国産の梅を使った梅酒、まんのう町産のかりん酒、四国産のゆず酒、この3品のリキュールは今現在も製造・販売させていただいております。」

ーーそのあたりのノウハウも使いつつという事だと思いますが、そうは言ってもいろんなご苦労があったのでは?

岸本さん「やはり商品化するとなると品質は当然こだわりますから、まずは苺がどの程度の耐久性があって、時間の経過とともにどう劣化していくのかという確認が必要でした。夏場の暑さのなか観察すると、苺は想像以上にデリケートな果物で、熱や光に弱く、色の劣化や味や香りなどの風味もかなり落ちてくる事が分かりました。苦心の末、今回は要冷蔵で早めに飲んでいただくという事でやるしかないだろうなと考えています。」

風味の良い自家製単式蒸留焼酎(米焼酎)に漬け込まれた苺。ふたを開けてもらうと、苺特有の甘い香りが広がります。

ーーそういった苦労の末できあがった苺のリキュール「綾の雫」ですが、どういった特徴がありますか?

岸本さん「リキュールなので、さっぱり大人のお酒というイメージになっているかと思います。糖度の高いさぬきひめの特徴を生かしながらレモンを少量加える事でキリッとした風味に仕上げています。アルコール度数も12度に設定しておりますので、ソーダなどで割って飲むのもいいですね。焼酎に苺、氷砂糖、レモンだけで余計なものを入れていませんので、さぬきひめの素材そのものの良さが味わえると思います。」

漬け込まれたものを少しグラスに入れていただきました。実際にはやや色目は薄くなるそうですが、見た目の色もいいし、甘い苺の香りがなんともたまらない。
今回仕込んだものはすべて綾川町さんに一括納入されるそうですが、綾川PROJECTを通じて好評なら一般販売も視野に入れて商品化したいとのこと。ただし、苺そのものが11月~3月頃のものなので製造期間が限られる事と、要冷蔵等であることから販売方法もきちんと管理しないといけない事などもあって、かなり希少なお酒になりそうです。

このコロナ禍で外飲み需要がほぼ無くなってしまって、綾菊さんにおいてもかなり影響があったと聞きます。そのあたりを岸本さんにお聞きすると、やはり家飲みに期待するしかなく、それに向けた商品に力を入れられたそう。
気落ちすることなく、逆に普段なかなかできない新商品を開発するチャンスだと考え、例えばこの充電期間に約2年をかけてスパークリングの日本酒を開発したりと、次の一手に向けても努力されたそうです。

ーー綾の雫も含めて、新商品に期待したいところですよね。ちなみに、岸本社長はどんなお酒が好きですか?

岸本さん「そうですね(笑) そもそも我々綾菊酒造のお酒は、瀬戸内の白身魚に合うお酒を造るのがコンセプトになっておりますので、その感覚が染み付いているのか、やはりその時その時の料理に合うお酒というのが好きですね。」

インタビューを終えて、綾川町でも多く栽培されているブランド苺「さぬきひめ」の甘さや香りなどを生かす、素材感を大切にするというこだわりは、料理を引き立てるお酒を追求されてきた綾菊酒造さんだからこそだと感じました。

先程もあったように、今回の綾川PROJECTで好評であればこの「綾の雫」も本格的に商品化されるそうです。この3月に仕込んで、5月にも販売できれば… という具体的なお話もされていたので、これは本当に期待したいですね。

⇒ 綾川PROJECT公式webサイト