香川大学の学生の皆さんが、高松市の盆栽を全世界にPRしようと結成されたBonsai☆Girls Project(以下、BGP)。
久々の登場ですが、今回はこちらのメンバーが苔玉づくりワークショップを行うというので、瀬戸内海の島・本島にやってきました。今回のメンバーは5人なのですが、1人だけ写真を撮られると魂を抜かれるからヤダと言うので写っているのは4人です(笑)。
会場は、かつては塩飽諸島の政務を行う番所だったという塩飽勤番所跡。現在は、信長・秀吉・家康から与えられた朱印状や海路図をはじめ、塩飽水軍の歴史資料が展示されています。
瀬戸内芸術祭2022・秋会期の会場となっている本島は、観光客も多く、島の人たちも生き生きとしています。以前から本島に来ると中学生たちが挨拶してくれたり、お年寄りが話しかけてくれたりと歓迎ムードを感じていたのですが、さらに親しみのある空気が流れていました。
島のおじさんも張り切っています(笑)。 自作の竹トンボを軽く回すと…
いや、めっちゃ飛ぶ! 軽く回しただけなのに空高く飛んでいくことにBGPのメンバーたちもびっくり!
ついでに、別のおじさんが「これを作った時、香大生も手伝ってくれたんですよ」と教えてくれたので、取材の合間に古い町並みが残る笠島地区の手前までこのオブジェを見てきました。ここもめっちゃいい映えスポット!
その後も、塩飽勤番所跡の受付窓口で島のお姉さま方としゃべったりするうちにワークショップの開始時間となりました。
Bonsai☆Girls Project がていねいに教えます!インテリアにも人気な苔玉づくり
と、言いたいところですが…
開始時間になってもお客さんがやってこない。いつもよりかなり島を訪れる観光客は多いのですが、やはり皆さんのお目当ては瀬戸芸関連のアート作品なのか、勤番所前の道を素通りしていきます。
こうなったらチラシを配って呼び込むしかない! メンバーが手分けして観光客の皆さんに声をかけていきます。
一生懸命な彼女たちを冷めた目で眺める島猫。ツンデレなので、きっと本心は応援してくれてるに違いない。
ゆーて、さぼってんのかい!
ちゃんと見られてるでぇ~(笑)
まぁ、あまりしつこくやってもキャッチセールスのようないかがわしさが出るので、これくらいのゆるさがいいのでしょう。
ゆる~くチラシ配りをやった効果もあって、優しそうなお兄さんをゲット。元々予約されていた女性もやってきて、ようやくワークショップの開始となりました。
今回の苔玉の完成見本はこちら。2~3種類ある中から自由に選んでもらえます。
もう何度も苔玉づくりのワークショップを行っているので手慣れたもの。参加者ひとりひとりにBGPのメンバーが付いて、要所要所でちゃんと手本を見せながらていねいに教えてくれます。
ちなみに、彼女たちは以前紹介した記事にもあるように、定期的に花澤明春園さんからプロの手ほどきを受けているので、学生だからといってなかなかあなどれません。
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自分たちがまず経験している事だから、作業中につまづきやすいポイントも分かるのでしょう。参加者の方がやり方が分からなくて戸惑っている様子を見せると、すかさずフォローを入れる姿に感心しました。
リアクションが多少オーバーですが…
でも、「すごい上手です~!」とか言われるとアゲになりますよね。
全身を使って優しく教えてくれるので、お兄さんはちょっと照れてます…(笑)
とは言え、なかなかの出来じゃないでしょうか?
開始早々少しつまづきましたが、その後は飛び入り参加や予約のお客さんで大賑わい。終了時間を待たずに準備していた苔玉は完売しました。
完売したことですし、最後に今回お越しの皆様に向けて感謝のポーズをしてもらいましょう。
ハートが炸裂でございます(笑)
という事で久しぶりの取材でしたが、代は変わってもBGPの「のせたらのる」文化は引き継がれていて、相変わらず楽しい雰囲気でワークショップを行っていました。
本島でのワークショップは11月5日12:30からも開催されます。(当日参加可、ただし無くなり次第終了。参加料ひとり2,000円)
瀬戸芸鑑賞のついでに参加されてみてはいかがでしょうか?
元気でノリの良い Bonsai☆Girls Project が丁寧に教えてくれますよ!
帰りのフェリーにて。
港を出る時、「また来てね~!」とたくさんの島の人がお見送りしてくれました。これだから本島は大好きなんです。
また絶対来ますね!