
台中国際空港及び台湾中部エリアの観光局の皆さんのご案内で、高松空港のスタッフさんたちとファムツアーのような形で3泊4日の日程で参加する台湾中部の旅。その第1回目の記事では、思いのほか気軽に行ける台中市の観光スポットを巡り、さらに第2回目の記事では台湾最大の湖・日月潭で日本では味わえない体験をしました。
関連記事 【高松発台湾へ】歩くだけで楽しい台中編(審計新村、宮原眼科、第二市場など)
関連記事 【高松発台湾へ】台湾を代表するレイクリゾート「日月潭」で映えサイクリング編
そして最終回となる第3回目の今回の記事は、公共交通機関などでは行くことが困難なため一般的な日本人はほぼ知らない、超穴場スポットを巡ります。現地ツアーかレンタカーを利用するしかないスポットですが、行けば必ず写真を撮りたくなること間違いなしです!
埔里から台中へ!紹興酒や自然に囲まれた楽園、そして古城感のある城を巡る穴場スポットの旅

台湾中部旅の3日目、またもや早朝に街を少しぶらついてみましたが、地方の小さな都市・埔里(プーリー)には台中ほどの賑わいはなく、人通りもほとんどありません。仕方なくホテル近くのコンビニでカフェオレを買いましたが、うっかりレジで「ニーハオ」と挨拶してしまい、この旅最大級にちんぷんかんぷんな中国語を浴び、「Sorry, I don’t understand Chinese.」と文法に自信のないカタコト英語で謝罪からのスタートとなりました。
その後のホテルの朝食では「Good morning」と挨拶したらうまく英語で意思疎通ができたので、やっぱり下手に中国語で挨拶しない方が相手に対しても親切だとあらためて理解したのでした。帰り際の「シェイシェイ」はもちろんOKで、粋にウインクもできれば完璧です(笑)
埔里観光酒廠
さて、貸切バスに揺られてこの日最初にやってきたのは、埔里にある埔里観光酒廠。そう、埔里と言えば紹興酒です。個人的にはあの独特の風味が苦手で、あまり積極的に飲みたいお酒ではないのですが、せっかくなので本場の味に触れてみたいと思います。

観光酒廠の入り口には台湾のプロ野球選手・チェン・ジェシェンさん(二次元)がいたのでとりあえず1枚。

台湾でも屈指の良質の水が湧き出るという埔里。水質が命ともいえる醸造のもっとも重要な条件に恵まれていたことが、この地を紹興酒の一大産地にしたといえるでしょう。埔里の醸造の歴史は1917年、埔里酒廠が設立されたことによって始りました。それ以来、日本の統治時代には天皇陛下の御用達として、さらに台湾が中華民国に復帰してからは総統主催の国宴にも用いられ、最近では市場で人気の「愛蘭白酒」など、いつの時代も最高級の酒を造り続けて来たそうです。


埔里観光酒廠では紹興酒製造の傍ら、そういった紹興酒にまつわる歴史や、その製造過程などを知ることができる資料館的な役割も果たしています。
展示用の紹興酒の甕がびっしりと並んだ通路は圧巻!

こちらの黄金色に光る稲穂や麦も思わずシャッターを切ってしまいます。

ひととおり紹興酒の魅力に触れたら、売店でさまざまな種類の紹興酒をはじめとしたお酒が購入できます。



ちょっと味見ができたらよかったんですけどね、どれを買っていいのか分からず、結局買わず仕舞いでした。
でも、紹興酒のアイスバーは意外とおいしかった!(笑)

紙教堂新故郷見学園区
続いて向かったのは、日本にもゆかりのある紙教堂(ペーパードーム)新故郷見学園区です。このビオトープ感がめっちゃ癒される。



ここの主なのか、でっかいわんこもお出迎え。保護犬なんだそうです。

保護猫ちゃんもめっちゃ人懐っこい。遠くからカメラを構えると、ずんずんと近づいてきて体をスリスリしてくるのでなかなか写真が撮れない(笑)

そして奥に見えるのが紙教堂(ペーパードーム)です。

この紙教堂は、1995年の阪神淡路大震災の際、大火災に飲み込まれた神戸市長田区のカトリックたかとり教会のために建築士である坂茂兼氏が設計されたそう。58本の紙管が楕円形のドーム内の空間を支え、屋上の光を通す天幕は、天とつながる神聖な雰囲気を作り出しています。

その後1999年に台湾の地で大震災があった後の2005年、有志達により神戸にあった紙教堂の解体を開始、台湾に運ばれ、被災地となった埔里の再生活動に活用されたそうです。こんなところにも、日本との絆を大切にする施設があったんですね。説明を聞きながら感銘を受けました。

足元でごそごそしながら聞いているキミも感銘を受けたよね?

ミャーって…(笑)

この後、私たちの至近距離で蛾をひょいと捕まえ、おやつにしてしまうという弱肉強食の世界戦を見せてくれました。さすがビオトープ!
可憐に舞う蝶もうかうかとしてられない?

ひととおり施設の方から説明を受けたあと、フレッシュなジュースが振舞われました。

これはなんというフルーツなのでしょう? 現地の通訳さんもよく分からないフルーツジュースでしたが、あっさりしていてめっちゃ美味しかった。ほんと、台湾に来てからフルーツが美味しすぎる!

安妮公主花園(アニープリンセスガーデン)
続いてまたまた貸切バスで移動してふたたび台中市に入ります。まだまだ森林地帯を進みますが、森の秘境的な場所に次に立ち寄る安妮公主花園(アニープリンセスガーデン)があります。

ネットで検索しても日本人によるページが出て来ないので、ほぼ日本人が知らない場所なんじゃないかと思います。
安妮公主花園(アニープリンセスガーデン)は、花やハーブが植えられている庭園で、ざっと見た印象では亜熱帯植物園といった雰囲気です。


その中に森のコテージのような建物があり、そこではハーブ料理や地元の素材を活かしたメニューが楽しめるレストランや、精油を使った防蚊スプレー作り体験、ハーブのガイドツアーなども楽しめます。

ちょうどお昼時なので先にランチをいただきましょう。
安妮公主花園(アニープリンセスガーデン)のレストランは、自然と調和し、木の温もりを感じるオシャレな空間。日本にもそれっぽいカフェはありそうですが、それっぽく作り込まれた感じはなく、そのまんま南国の森のリゾートといった雰囲気がとてもいい。


ランチは南の島のコース料理っぽい内容。台湾料理や中華料理も美味しかったのですが、とは言えずっとそれが続いていたので何気に嬉しい。


現地の通訳さんいわく、台湾の人はあまり野菜を生で食べる習慣がないそうで、それもあってかホテルの朝食バイキングにある生野菜サラダが、なんとなくアクが抜けきっていないような味で、正直言うと日本のものよりちょっと美味しくなかったんですよね。
でも、こちらのサラダは日本で普通に食べられているあの瑞々しい野菜サラダ。ハーブや果物も添えられていて「やば、久しぶりに美味しい生野菜食ったわ!」ってなりました。

ちょっと八角味のする台湾っぽい味付けのソーセージも美味しい。

鶏のから揚げや、マヨネーズソースがかかった海老のフライも「お久しぶり~!」って感じで美味しくいただきました。

ここで本来ならデザートが出てくるところですが、それはまた後のお楽しみということでドリンクのコーラが日本にはないミニサイズの瓶で面白かった。

食事の後はハーブのガイドツアー。日本のハーブ園なんかだと生えている姿を見ながら説明してくれるイメージですが、ここでは実際にハーブをちぎって香りなどを体験させてくれます。こんな写真を日本でアップすると植物を大切にしてないからと変な批判を浴びそうですが、ここではまったく問題ありません。

例えば、本来のレモングラスってこんなにスッキリとフレッシュな香りなんや… という発見がリアルにあって、だからこそハーブに対する興味が湧いてくるんですよね。とっても貴重な体験でした。
11月の台湾にはなんと、まだ蚊がいます。日本のヤブ蚊などよりかなり小さく、気がついたら蚊に刺されて猛烈なかゆみに襲われます。
ただ、幸いなことに日本の蚊ほど長くかゆみが続く事はなく、一瞬猛烈にかゆくなって、気がついたらかゆみが消えているといった状態なのですが、それでも蚊を媒介とするデング熱などが怖い。
そんなわけで、11月だけど、ハーブの精油を使った防蚊スプレー作りも体験しました。

防虫だけでなく、蚊に刺された後に塗り込んで使ってもいいそうです。
さてその効果ですが、やはり化学的に作られたものより効果は低いとはいいますが、たまたまなのか、そう言えばこの後帰国するまで蚊に刺された記憶がないのである程度は効いているのかもしれません。

この後はティータイム。ハーブティーと一緒にトロピカルなデザートをいただきました。


安妮公主花園(アニープリンセスガーデン)の紹介の冒頭に、日本人はここをほぼ知らないんじゃないかと書きましたが、歴史を遡ると実はここも日本人と深い関わりのある土地のようです。
日本統治時代にこの台中市新社の地に水を引いた磯田謙雄氏の銅像。

それ以前は水は雨水だけに頼る状態で台地は乾燥しきっていて、時には水をめぐって争いも起きたほどだったそうです。
それを見かねた技師である磯田氏は、白冷台地と新社台地の高低差を利用して水を揚げる逆サイホン方式を使って水を通すことに成功、今でもその水管が残っています。
新社の人たちは磯田氏に今でも感謝しているそうで、ぜひ磯田氏の功績を日本の人にも伝えてほしいとのことでした。

新社古堡花園
そして、今回の台湾ファムツアーの最後に訪れたのが新社古堡花園です。ここもほぼ日本人は知らないのではないでしょうか?

新社古堡花園は台中市新社区にある緑豊かな森林公園で、「台中の肺」と呼ばれる人気スポットだそうです。
紅く色づき始めた楓も綺麗。若い子のインスタみたいな写真を撮ろうと落ち葉を拾ってRenaさんに差し出すと、「そう言えば昔よくやりました(笑)」って、もうこの撮り方は古いんかいっ!(涙)

と、そんなおふざけをしながら公園内を進んで行くと、いきなりヨーロッパの古城のような建物が並ぶエリアに出ました。事前にどんな場所かまったく知らされてなかったのでびっくりです。

公園のスタッフさんから通訳さんを通じて「ここでよくドラマの撮影をしているんですよ」と聞き、ドラマっぽく歩いてもらいました(笑)


それにしても何ここ? 建物自体は古城でもないのですが、使われている建材が古いので古城のように見えるそうです。台湾の若い人たちには人気なんだそうで、この日も結婚式の前撮りかな? ウエディングドレス姿で撮影していました。


確かにここは撮影スポットとしては絶好のロケーション。日本だったらコスプレイヤーさんたちの格好の撮影場所になりそうです。


今回は天気に恵まれなくて、どこに行っても恨めしく空を見上げてしまいましたが、唯一ここだけはちょっと暗めの、どんよりとした曇り空がぴったりのような気がします。
中国語のパンフレットを見ても車でのアクセスしか書かれていないのでレンタカー利用となりそうですが、機会があればぜひ立ち寄ってもらいたい超穴場的スポットでした。

帰路も直行便で高松空港へ!ちょっと遠出する国内旅行の感覚で気軽に行ける台中旅行

台中最後の晩餐も台中国際空港と台湾中部エリアの観光局の皆さんが夕食会を開いてくれました。ほんと、3日間大変お世話になりました。
最後の夕食も豪華料理が並びます。


目の前で炎ぼうぼうな北京ダックなんて初めてです。

最後まで美味しい料理とお酒、そして今回案内していただいた各所の皆さんも駆けつけていただいて、言葉は通じないけどなんとなく心は通じたようで、まるで友達と飲むような感覚で楽しいひと時を過ごさせていただきました。ほんと、いつか高松へ旅行に来られることがあれば、ぜひまたお会いしたいです。

食事会が終わってなんだかどっと旅の疲れが出たようなので、今夜のお宿、1日目に宿泊したホテルと同じ金典綠園道商旅(Park Lane Inn)に戻って、早めに床に就く事にしました。
そして3泊4日の最終日は早朝6時にホテルを出発して、8:50発のフライトに間に合うよう台中国際空港へ移動しました。帰路のフライトが朝の8:50発というのがかなりもったいない気がしますが、現状では台中から高松に旅行に行く台湾人の観光客が大多数を占めるので、彼らに合わせたダイヤになるのは致し方ないところ。高松から台中に行く旅行客が増えればまた違ってくるのかもしれませんね。
台中国際空港に着くと、ここにも高松空港と連結協定を結んだという案内板がありました。栗林公園の写真も!


本当はビジネスクラスの人しか利用できないのですが、台中国際空港さんのご厚意でスターラックス航空のラウンジを利用させていただきました。


簡単な食事やドリンク類など、よくある空港ラウンジのサービスとしては十分な内容ですが、スターラックスのラウンジならではのサービスとして、個別に点心やデザートなどのオーダーを取ってくれることです。
メニューは有名なレストランとコラボしていました。


旅の最後まで美味しい台湾料理を堪能させていただきました。
帰りのスターラックス航空JX300便は、台中国際空港を8:50に出発し、高松空港着は12:20。1時間の時差があるので2時間30分のフライトです。帰りも行きと同様、機内食が出て快適な空の旅でした。

以上、またしても長々となりましたが、スターラックス航空直行便で行く高松発台湾・台中3泊4日のファムツアーの様子をお届けしました。
海外旅行と言うと大層な感じがしますが、スターラックス航空利用で高松~台中の往復料金は時期にもよりますが53,000円ぐらいから。台中市内のホテルも高松のビジホと変わらないぐらいの宿泊料金なので、ちょっと気合の入った国内旅行ぐらいの費用と休暇があれば手軽に行ける場所です。
日本国内の至れり尽くせりのサービスに比べるといろいろ不便なところもありますが、まったく違う文化を体験する台湾旅行は驚くほど楽しいものです。読者の皆さんも、ちょっとそこまで台中へ! 次の旅行先に選んでみてはいかがでしょうか?
⇒ スターラックス航空 高松-台中線の運航スケジュールはこちら
そして3日間お付き合いいただいた、埼玉出身の日本人で、現在は台湾に住む傍ら、台湾の女子旅におすすめな現地情報を発信されている Renaさん(Instagram @taiwan_rena)もありがとうございました!

おしまい。
モデル = Rena(Instagram @taiwan_rena)
※本記事制作にあたっては、高松空港振興期成会と高松空港、台中国際空港、台中市観光旅遊局、南投県政府観光処のご協力のもと、本誌編集ポリシーに基づき公平中立に制作しています。
