NEXCO3社(東日本・中日本・西日本)は2024年2月16日、現在実施中の石川県に加えて、2024年4月から全国5道県(北海道、新潟県、山梨県、香川県、長崎県)の各エリアにおいても、「通勤パス」の社会実験を行うことを発表しました。
これは昨年12月に改定された「新たな高速道路料金に関する基本方針」に基づき、多様化する勤務形態への対応や高速道路内の交通分散を図ることを目的としたもので、平日朝夕割引の見直しに向けた更なる試行・検証を行うため実施されます。
ざっくりと内容を説明すると、事前に指定し登録した区間の高速道路利用料が月初から月末までの1か月間、最大50%割引されるというものです。ただし、全車一律というわけではなく、あらかじめ区間を指定しての購入が必要な、いわゆる通勤定期券のような形になると思われます。
具体的な申し込み方法や販売価格、利用方法は各高速道路会社より後日改めて発表するとしていますが、現在実施中の石川県の例だと、先に申し込み区間10回分の通行料金を支払うことで1か月間1日3回まで同区間が50%となる仕組み。これまでの平日朝夕割引は対象時間が設定されているうえ、割引分はETCマイレージサービスにて還元というものに比べると、区間設定は必要なものの利用時間が自由である点は使い勝手が良さそうです。
社会実験の実施期間は2024年4月1日(月)~2025年3月31日(月)、対象車はETC搭載の普通車と軽自動車。
香川県における対象区間は以下のとおり、各月先着順で500名のモニターを募集して行われます。
高松道 白鳥大内IC、高松中央IC、高松檀紙IC、高松西IC、坂出ICおよび善通寺ICの各IC間
※ただし、瀬戸中央自動車道と連続して走行する場合は、対象外
参考 = NEXCO西日本ニュースリリース