僕は100歳まで生きるつもりなのですが、そうは言っても何が起こるか分からないのがこの世の中。
残す財産なんてたかだか知れてるし、自分の葬儀なんてお金をかけずちゃちゃっと済ませてくれたらいい… なんて、自分の死後のことなんて適当にしか考えてなかったのですが、先日娘の結婚式があって「ああ、もう親としての役割は終わったんだな…」なんて思っていると急に不安になってきたんですね。
もし自分が不慮の事故などで突然死んでしまったら、残された家族は非常にめんどくさいことになるかも…
取引先をはじめ、知らせないといけない人たちの連絡先とか、着手中の仕事はどうするのかとか。ネット関係のIDとパスワードは自分以外誰も知らないので、ネットバンクやらサブスクやらレンタルサーバーやら諸々の手続きが大変! てか、スマホすらロックがかかっていて自分以外見ることができない… ほんと、知らせておかないといけない事が山のように出てくるんですよね。
ということで、万が一のためにいったんそこいらを整理しようと、「終活茶話会」なるイベントに参加してきました。
伝えたい事を洗い出し、エンディングノートにまとめる手法をレクチャー!定期的に開催される終活茶話会
今回の「終活茶話会」の会場は、高松市牟礼町にある「nostalgic cafe STAND」さん。店名のとおり、ガソリンスタンドの跡地をリノベーションした懐かしさ漂うカフェです。
そして、この「終活茶話会」を主催されているのは牟礼町にある石材商社・はやしばら有限会社さん。同社では主に墓石の輸入販売をされているそうですが、近年の墓じまいの急増、放置されたお墓の増加などお墓をめぐる状況が悪化する中、お墓にとらわれず供養する心を大切につないでいきたいという思いから、お墓のリノベーションをプロデュースする「RENOプロジェクト」を運営しているとのこと。
その中の終活サポート事業の一環で、一般の方やエンディング産業の事業者の方に向けて終活の知識や終活に関する不安ごとなどを気軽に話せる会「終活茶話会」を定期開催しているそうです。
同社の社員で、終活カウンセラー1級・ゆいごん白書認定講師の資格を持つ多田さんの進行で、まずは終活を行う意味や終活で行うべき8つのことなどがレクチャーされました。
終活を行う意味としては、自分の亡き後のことを準備しておくことで不安がなくなる、家族と情報共有していく中で家族との絆が深まる、そういった安心感が増すことで生きる力となり喜びが増すというものです。
洗い出す作業については、預貯金や保険、有価証券、借入などの財産の整理や、所有不動産、身の回りの整理、デジタルデーターなどについて、ひとつひとつ細かく解説。単に洗い出すだけでなく、例えば保険の見直しや、不要なものの処分などもついでに行っておくとすっきりしますよね。
また、葬儀はどうしたいのか、遺書をどうまとめるかなど、自分の死後についてのことや、亡くならずとも自分が意思表示できなくなる状況も考えられるため、治療や介護、延命措置などもあらかじめ家族と話し合っておくと安心です。
ひとりであれこれ考えても必ずモレが出るし、思いもよらないこともあったりで、きちんと体系立てて教わって良かったと思いました。
そして洗い出しが終わったら、それらをエンディングノートにまとめます。万が一自分が亡くなった時には、家族がこのノートを見ることで、できるだけ負担がかからないようにするのが目的です。
また、一度書いて終わりではなく、当然生きている間はいろいろ変化もするので、年に一度など定期的に書き直すといいそうです。
ただ、ページ数が意外と多くて書くのが大変そう… なんて思われる人もいるかもしれません。そん人にはシンプルで簡単な「ゆいごん白書」というものもあるそうです。
大切なのは正確な情報をモレなく分かりやすくまとめることなので、やりやすい方法でいいと思います。
ひととおりレクチャーが終わったら復習も兼ねて○×ゲームも行われました。これが意外と難しい(笑)
時間の都合でこの後の懇談会には参加できなかったのですが、過去の会では「終活の中身がわかっている気になっていたが整理できてよかった」「いろいろな立場から意見が聞けて良かった」「終活とは何か?何をするべきか?がわかりました」といった感想が多数あったそうです。
自分の事もそうですが、自分の親や配偶者が亡くなった場合の事を考えても、いろんなお話が聞けて良かったと思いました。「終活茶話会」は定期的に行われているそうなので、ご興味のある方は一度参加されてみてはいかがでしょうか?
次回開催などのお知らせはInstagramから。
⇒ はやしばら有限会社Instagram