ロードレースやマウンテンバイクをはじめ多くの競技がある自転車。その中のひとつ、ヨーロッパ生まれの「シクロクロス」という競技をご存じでしょうか?
僕は初めて観戦したのですが、これがなかなか… いろんな自転車競技の美味しいとこ取りしたようなエキサイティングなレースでしたので、その模様をサクッとお伝えします。
雨天開催でさらにヒートアップ? さぬきシクロクロス善通寺大会
年に1度開催、今回で13回を数える「さぬきシクロクロス」。ここ善通寺市鉢伏あれあい公園では3回目の開催との事。17のカテゴリーに別れ、約240名の選手がエントリーするという思いのほか大きな大会です。
あいにくの雨模様でしたが、選手だけでなく、来賓の方々をはじめ多くの観戦者で賑わっていました。
実は、雨の中の取材という事でかなりテンションが下がっていたのですが、大会に花を添える美人さんのおかげで急にやる気が出てきました(笑)
タレントの佐野真彩(さの まや)さん。
レースクイーン・オブ・ザ・イヤーを受賞し、メジャーなCM出演多数、MCなどもこなすという香川県出身のマルチタレントです。タレント事務所さんのご厚意で少しお話ししながらの取材となりました。
ところで、シクロクロスという競技を初めて耳にする方に大会パンフレットから要約して解説すると…
シクロクロスとは?
ヨーロッパ発祥のシクロクロスは、ロードレースとマウンテンバイク(MTB)の「いいトコ取り」をしたイメージの競技。
ロードレーサーとMTBの中間のような自転車で、舗装路からオフロードを走り、自転車を担いで障害物を超えたり、階段を上ったりという変化に富んだ競技が特徴。競技時間や難易度を変える事で、初心者から上級者まで対応する。
元々は、自転車選手たちの冬場のトレーニングとして行われたのが始まりなんだとか。ヨーロッパでは会場を埋め尽くす観客が熱狂するほどだそうですが、日本でも関西を中心に人気急上昇中との事。
と、そうこうするうちにレースが始まりました。
すごい迫力!
たまにママチャリぐらいしか乗らない僕からすると、スタートからの加速が信じられない速さ。
上り坂のコーナーも、きっとカチンカチンの太腿なんだろなと想像するレベルです。
カテゴリー別に細かく分かれているので、少年や女性もたくさん参加されていました。
舗装路の坂道を上りきると、オフロードコースに差し掛かります。
階段や障害物では自転車を担いで走る!
雨で濡れているので、オフロードを走ると泥だらけ。水を含んだ土にタイヤを取られたり、逆にスリッピーになったり、雨天だといろいろテクニックも必要なんでしょうね。
レース時間は初級クラスで30分程度。競技の長さは時間を目安に決められ、最上位の「エリート男子」で60分に一番近いタイムで回れる周回数で競われるそう。
つまり、先に時間のくくりがあって、そこから周回数を決めて順位を競うルールでしょうか。このコースの場合は、例えばこのカテゴリーだと4周で勝負…みたいな。
1つのレース自体は案外短く、次々と行われては順位が決まり、表彰されるというスピーディーな大会。
ガチで表彰台を目指す選手もいれば、参加することに意義があるといった感で楽しみながら走っている選手などさまざま。
泥だらけになりながら走り終えた選手たちにも少し話しかけてみましたが、一様に皆さんいい顔されていました。
雨の方が逆に燃えるそうです。いいなぁ~、そういうの(笑)
こういう爽快感はなかなか経験できるものではないと思います。
シクロクロスはごく普通の人が手軽に始められ、何なら高みを目指す事だってできそうな印象。何より、なんだかかっこいいですよね~!
僕もちょっとやってみようかな… いや、その前に基礎体力から付けないとだめか…
うどんや骨付き鳥もめちゃウマでした!
スタート地点から最初のコーナーに差し掛かる場所に、いかにも「はよ走って、後で食べにおいで」と言わんばかりに出店ブースもありました(笑)
雨に打たれて冷えた体にこのうどんはめっちゃ有難い!
佐野真彩さんも美味しそうに食べていましたよ。さすが地元出身者!
この笑顔にキュンとなりました。遠方よりわざわざファンの方も駆けつけるほどの人気なんです。
骨付き鳥も安定の美味しさでした。たまらん!
自転車好きには、毎年この時期が待ち遠しい大会なんじゃないでしょうか。
おしまい。
取材協力:さぬきシクロクロス善通寺大会実行委員会、ズーダプロダクション