
AIを活用して地域の魅力を発見し、発信する「AI×地域創生セミナー」が7月18日、高松シンボルタワーの情報交流館 eとぴあ・かがわ BBスクエアで開催されました。
これは、高松空港株式会社が香川の観光の魅力や、旅行者の視点から見た印象を新たな角度で捉えることを目的に開催するもので、東京大学大学院情報理工学系研究科の山﨑研究室との共同研究として、「香川の観光」をテーマに、AIを活用した地域の魅力の再発見や、大手旅行サイトに寄せられた口コミデータの分析手法を紹介するというものです。
会場には旅行業関係者やメディア関係者など48名が出席し、最新のAIを活用したさまざまな手法について熱心に耳を傾けました。

冒頭に高松空港株式会社代表取締役社長・小幡さんから挨拶のあと、東京大学大学院情報理工学系研究科の山﨑教授より「AIを活用した地域の魅力の見つけ方」と題し、セミナーが行われました。

セミナーは、主にAIを使って香川の観光地の魅力を分析することと、さらにその魅力をどう発信するかという2点についてレクチャー。そもそも「観光地の良さ」みたいな主観的なものをAIは認識できるのか? といった疑問に対する解説から始まり、活用事例としてAIによる穴場の推薦、SNSにおける「いいね数」や「インスタ映え」という反応まで事前に予想できることや、さらには観光地の人気予想や個人1人1人に対しておすすめの観光ルートも作れてしまうことなどを披露。多くの人に情報を届けるためのAIによるSNSの分析や拡散しやすいハッシュタグの推奨AIについても実際の事例を交えながら解説していただきました。

続いて、同研究室の増田さんより「旅行口コミサイトから見える香川の観光」というテーマで、じゃらん約324万件、Tripadvisor約165万件という膨大な口コミ数を機械学習・AI等によって行った分析結果を共有いただきました。

分析により、人気の観光地としては歴史的・文化的価値があるスポットがあげられ、定番スポットはそこを起点として地域全体へのファン化に寄与する傾向が見られる。さらに同じようなコンセプトでまとまった複数の観光地を訪問する傾向も見られました。
香川に何度も訪れるリピーターの属性としては関東・近畿在住の一人旅が多く、多様性やお洒落さ、来るたびに変化を感じられることを重視されているという分析結果となりました。
普段、県内の観光地などを取材している肌感覚だと、友達や家族などのグループが多い印象だったのですが、ことリピーターに関しては一人旅が多いことに驚きました。これはちょっと取材や記事のまとめ方など考え直さないといけません…

最後に、山﨑教授、増田さん、小幡社長に加えて、NPO法人アーキペラゴ副理事長の森田さんも参加してのパネルディスカッション。2025年の観光の現状や、AIの観光業界への影響、香川の観光業の勝ち筋(具体的なアクション)などについて意見交換が行われました。


今回のセミナーに参加しての感想なのですが、まず前提として私の中では「最新AIといってもまだまだ人間の経験や感覚には及ばないだろう」というナメていた部分がありました。
ただ、いろんな事例やビッグデータから紐解く旅行者の行動や志向などを見せられると、うかうかしていると時代に乗り遅れてしまう危機感のようなものを覚えました。最近ようやくChatGPTなどを使って情報収集をしたり、インタビューなどを要約してもらったりと活用し始めたのですが、もっとうまく使いこなさないといけませんね。
ただ、AIの現状はさまざまなデータや情報の中から答えを導き出しており、決してゼロから生み出すものではないという印象を受けましたので、AIを活用すると同時に、さらにAIがひろってくる情報源という意味で足で稼ぐ取材、つまり一次情報を発信することの重要性も同時に増していくような気もします。
すでに少しずつ意識していることなのですが、検索エンジン対策(SEO)と同時に生成AIに自サイトの情報を引用されやすくする対策(LLMO)も今後はますます必要になってくるはずです。
香川の情報に関しては、AIさんが常に参考にしてくれる存在にならないとな… と決意を新たにしたのでした。
みなさんもSNSだけでなく、ChatGPTなども使って観光情報などをひろってみるのも面白いかもしれませんよ。
以上、簡単ですが7月18日に行われた「AI×地域創生セミナー」の模様をお伝えしました。

おしまい。
