
突然ですが、高松って実は日本一の松盆栽の産地って知ってましたか?
そう、今から約200年前の江戸時代の文化年間に鬼無・国分寺地区で野生の松を鉢植えして販売したことから始まり、今では全国の松盆栽生産シェアの約80%を占めていると言われています。
そんな高松の松盆栽の魅力を知ってもらおうと、生産地である鬼無町出身の高校生・亀井遥加さんが中心となって地域サークル「かみんぐ」を立ち上げました。
きっかけは、同世代の人たちと話した際、高松が松盆栽の産地であることを知らない人が多かったこと。そこで昨年行われた「たかまつ政策アイデアコンテスト」に出場し、高松盆栽の認知度向上のためのプランを提案したところアイディア賞を受賞、JA香川なども協力し、誰でも入れる地域サークルとして盆栽部「かみんぐ」が誕生しました。
そんな「かみんぐ」の苔玉ワークショップが初開催されるという事で、さっそく会場の讃岐おもちゃ美術館にお邪魔しました。
「盆栽と言ったら高松だろ!」を当たり前に!子ども向けのワークショップが行われる

ワークショップは単に苔玉づくりを体験してもらうだけでなく、授業形式で盆栽の種類や年齢の調べ方、値段(価値)など高松盆栽そのものを知ってもらうという内容。
メンバー紹介の後、さっそく亀井さんらによる授業がはじまりました。


授業は子どもたちにわかりやすく伝えるためクイズ形式で進行、まるで子ども番組のお姉さんのようなノリで楽しく盆栽についてレクチャーしていきます。


子どもだけでなく、大人たちも知らなかった意外な答えもあったりで、参加した子どもたちも目を輝かせていました。
教えてもらったことは忘れないうちにメモ。みんな偉いね~!

授業の後はお待ちかねの苔玉づくりです。さて、みんなうまくできるかな?


苔玉づくりは簡単そうで意外と難しい。高校生のお姉さんたちに時々助けてもらいながら真剣な表情で作っていきます。



うまく苔玉になったら水に浸してできあがり!

参加したちびっこに感想を聞いたら「初めて苔玉を作ったのですが、とても良い経験になりました。」と大人っぽい回答(笑)、楽しかった?って聞いたら「楽しかったです!」と笑いながら答えてくれました。
みんな上手にできました。

代表の亀井さん(写真左)にもお話をお聞きしました。

ーーワークショップ初開催ということで、終えられての感想はいかがですか?
亀井さん「初めてだったのでわからない事が多かったのですが、でも私としてはすごく楽しくできました!」
ーー皆さん子どもたちに上手く教えていましたが、練習などはされたのですか?
亀井さん「はい、JAの方たちからしっかり教わって、この日のために練習しました。」
ーー今後の活動などについて教えてください。
亀井さん「助成金をいただけることになったので、盆栽の鉢や針金などの商品開発を行おうと計画中です。また、ワークショップも今年中にもう一度できたらいいなと思っています。」
ーー最後に、あらためて「かみんぐ」の目標を聞かせてください!
亀井さん「全国全年代の人に『盆栽と言ったら高松だろ!』ということを知ってもらうために頑張ります!」

今回初めてとのことでしたが、メンバーの皆さんがしっかり準備をされ、どうやったら子どもたちに楽しく高松盆栽のことを伝えられるかを考え抜いて望まれたことがすごく伝わるワークショップでした。
高校生らしく明るくはつらつとしたノリの良さで、これからも頑張ってほしいですね。
インタビューにもあったとおり、ワークショップも今年中にもう一度開催される予定とのこと。気になる方は「かみんぐ」のInstagram(@coming.25.415)をチェックしてみてくださいね!
