
かがわ情報化推進協議会が主催し、昨年度の好評を受けての第二回となる「かがわDXフェア2025」が、高松市林町のサンメッセ香川で開催されました。
本イベントは、全国から最新のデジタル技術やサービスを持つ企業42社がブースを出展、さらに産学官の枠を超えた連携のもと、県内大学等の先進的な取り組みも紹介。各ブースには最新の革新的な技術に触れようと、多くの技術者や経営者、学生などで賑わいました。

フェアの開催にあたって開会式が行われ、冒頭に主催者であるかがわ情報化推進協議会会長の佃 昌道氏より挨拶。関係者への謝辞のあと、同協議会は設立20周年を迎え、教育や福祉分野でのデジタル技術活用などを進め、地域課題の解決とデジタル人材育成に注力している。また、かがわDX Labやデータセンター誘致などにより産業のDX推進環境が整備され、最新技術を柔軟に取り入れる環境も整いつつある旨紹介されました。

続いて香川県の池田 豊人知事も挨拶、「人が主役の香川のDX」とし、参加者に新たな発見や交流を通じた地域活性化と持続的発展への協力を呼びかけました。

開会式の後は池田知事も各ブースを視察、担当者からの説明に頷きながら熱心に耳を傾けていました。

我々もちょっと気になるブースを何件か巡ってみましょう。まずは、香川短期大学 経営情報・デザイン学科さんのブース。

体にコントロール装置を着けて動かすと、それと同じようにタブレットのキャラクターが動くシステムを紹介、動画配信やVTuber、遠隔授業などでの活用を提案されています。

また、人見知りする自身の経験から着想したというぬいぐるみを使ったコミニュケーションツールも面白い。お互いの持つぬいぐるみを触れ合わせることで、あらかじめ設定した自分のプロフィールなどを共有するというもの。これならコミュ障の人でも友達ができるかもしれませんね。

続いて、学生就活イベントの取材の際にお世話になった担当者さんがいらしたので、四国計測工業さんのブースにもお邪魔しました。
こちらではクラウド型監視制御システム「YONKEIコネクト」を出展、工場など各所にあるセンサーから自動収集したデータを一元管理し、まるごと見える化、遠隔制御で効率的な管理をサポートするというもの(説明合ってますかね?笑)。
現在、無償トライアルキャンペーン実施中とのことなので、ご興味のある企業さんは問い合わせてみてはいかがでしょうか?

大きなドローンがひと際目を引くこちらのブースは、ゼムスさんのブース。

ドローンを使ったアスファルト舗装ひび割れ診断システムや、LEDを搭載したたくさんの小型ドローンを使ったドローンショーなどの紹介をされていました。最近はエンタメの分野にもドローンが活用されているんですね!

ベトナムの民族衣装「アオザイ」を身にまとったアニメキャラについ立ち止まってしまったアドネットさんのブース。エンタメ系かと思いきや、製造業のDXを支える中核システム「DigiForge」を出展。受注・発注・生産・在庫・購買・出荷・納品といった製造業の全業務を一元管理し、アナログからデジタルへの転換を推進する次世代型プラットフォームとのこと。従来の加味Excel依存を解消し、現場の判断スピードと精度を飛躍的に向上させる優れものです。

そして、見てしまったからには素通りすることができないSetouchi-i-Baseさんのブース。
個人的に会員になっていて、たまにコワーキングスペースを利用させもらっているのですが、ビジネススキル向上やフリーランスのためのさまざまな講座なども行っています。今回はDXフェアということで、デジタルスキル講座などのDXやクリエイティブに強い人材育成についての取り組みを紹介されていました。
てか、カメラ向けたら恥ずかしがるのやめてもろて(笑)

他にもネットワークやセキュリティ、AIを使ったさまざまなシステム、観光や医療などなど、生活に密着する身近なものから高度すぎて頭の理解がついていかないものまで、あらゆる分野のデジタル技術を活用したプロダクトやサービスが展示されていました。


また、時間の都合でお邪魔できなかったのですが、別室では話題の生成AIやDXをテーマにした4本の講演も行われたそうで、さまざまな交流とイノベーションのきっかけとなるイベントとなったようです。
個人的にはここ数年劇的に進化しているAIにまったくついて行けなくて焦っているのですが、きっと難しい事は分からなくても誰でも簡単に使えるUIになるはずと、勝手な期待をしてレポートを終えたいと思います。
来年度もぜひ開催を!
