毎日同じことの繰り返しで人生つまらない…
特に趣味があるわけじゃないので、たまの休みに何をすればいいのか分からない…
いろんな人と繋がりたいのに、その方法が分からない…
割と心当たりのある人って多いんじゃないでしょうか? 実を言うと、サラリーマン時代の僕がまさにそんな状態でした。
僕の場合はあちこち取材に行くことで日々楽しさを味わえるようになったのですが、普通はなかなかそんなこともできないので、気軽に参加できる地域のコミュニティに飛び込むのもひとつの手だと思います。
ということで今回は、そんな地域のコミュニティのひとつである「高松市まちづくり学校」にお邪魔してきました。老若男女だれでも参加できるオープンな雰囲気なので、興味のある方はぜひ読み進めてください!
あらゆるジャンルの講座が目白押し!人とも繋がれる高松市まちづくり学校
高松市まちづくり学校は、様々な講座を通して地域のおもしろさを伝え、人と人、人とまちの繋がりをつくることを目的とした、高松市市民活動センターに事務局を置く団体です。
実際に運営に当たる実行委員の皆さんは、起業家や事業者、NPO法人や学生など、地域に根差した活動をされている人たちで構成されています。
一般の人が参加できる各講座も多彩で、高松の歴史を学ぶものから環境について考えるもの、人とのコミュニケーションを高める手法に料理や工作まで、誰でも気軽に参加できそうなものばかり。参加費も無料のものから数千円程度と、こちらも負担の少ない講座になっていて、まさに何か新しい趣味を持ちたい、知見を広げたい、誰かと繋がりたいと思う皆さんにぴったりの内容なのではないでしょうか。
この日はそんな高松市まちづくり学校で、万が一の災害時に備える「パッククッキング体験&災害時のリアル講座」が行われると聞き、その様子を探るべく潜入してみました。
今回の参加者は10代~70代という様々な年代の方々。ランダムにグループ分けされ、参加者同士の交流も図れる楽し気な内容です。
はじめまして~から始まり、それぞれが自己紹介。最初はちょっと緊張されている人もいたのですが、自分の事を話し、人の話を聞くと案外リラックスするもので、早くも和気あいあいとした雰囲気となりました。
自己紹介が終わったら、「うちのグループにはこんな人がいます!」といった発表を行い、グループ以外の人たちにも共有するところが普通の講座と違って面白いなと思いました。このあたりも単なる講座ではなく、人との繋がりの場を意識した試みなのでしょう。
今回の講師は、(一社)パッククッキング協会ジャパン代表理事の池田奈央さんと、NPO法人東北ボランティア有志の会香川代表の藤井節子さん。
災害時の限られた調理環境や食材で、簡単に美味しく調理のできる「パッククッキング体験」と、東日本大震災をはじめさまざまな災害現場に足を運んだリアルな経験談から防災について学ぶ「他人事ではない災害時のリアル」という二本立てです。
それぞれの講座の簡単なレクチャーが終わったら、まずはパッククッキングの体験。併設する調理実習室に移動し、それぞれがエプロン姿になってスタートです。
パッククッキングとは、耐熱性のポリ袋に食材を入れ、袋のまま鍋で湯せんする調理方法です。普段使っている食材で簡単に調理できることや、湯せんしたお湯は汚れないので再利用できることなど、災害時だけでなくアウトドアなどでも役立つ調理手法とのこと。
調理の合間には講師の池田さんによる豆知識も披露。計量カップなどあるとは限らないので、お米を炊くときはお米の量と同じ水の量で炊くと良いとか、ペットボトルのふたがおおよそ小さじ二杯の量だとか、参加者さんたちも思わず「へぇ~!」となっていました。
そろそろできたかな…
見た目はちょっとだけど、とってもいい匂いがして美味しそう!
参加された皆さんも「調味料などそれほど使ってないのにすごく美味しい」、「こんなに簡単にできるとは思わなかった」、「楽しかった~!」と、とっても満足されていました。
災害時の限られた環境下でもできるだけ美味しい料理をいただきたい。むしろ、そんな状況だからこそ食べたいものを選んで食べる、美味しい温かい料理で元気になる事が大切だと言います。
普段の備えとして水や食材の備蓄が推奨されていますが、とは言え備蓄するのにも限度がありますよね。パッククッキングの調理法を知ることで、必要なものだけ選んで備蓄できる利点もありますよね。これは知っていて得する知識です。
ここで次の予定が立て込んでいたので会場を後にしたのですが、藤井節子さんの「他人事ではない災害時のリアル」もスライドや動画を交えながら、防災意識の大切さやボランテイアの重要性などについてしっかりレクチャーしていただいたそうです。
参加された皆さんも、今日初めて会った人たちとは思えないほど楽しくおしゃべりをされていて、講義で得た知識以外にも多くの体験を持ち帰られたのではないかと思います。他の講座なんかに参加すると「あれっ、この前も参加されてましたよね?」なんてことからお友だちが増えていくかもしれませんよね。
地域と地域の人を知り、繋がっていくために、こういった気軽に参加できる講座なんかもいいんじゃないかなと思いました。
高松市まちづくり学校では、今後もさまざまな講座が予定されているそうです。スケジュールについてはホームページにてご確認ください。