夏に旬を迎える高級魚・鱧（ハモ）。
香川ではあまりピンと来ないかもしれませんが、関西出身の僕としては夏と言えばやっぱり鱧。うなぎとともに精力がつく夏の代表的な魚です。

そんな高級魚・鱧ですが、京料理のおひざ元である京都産業大学「ハモプロ」の学生さんたちが小豆島土庄町発の「小豆島 島鱧®」のブランド化推進のため、土庄町役場と四海漁業協同組合と連携し、精力的に活動しているそうです。
その活動の一環として今回、香川県多度津町のうどん店である「いけこうどん」とコラボ。2023年8月8日～8月31日の期間限定で鱧天と梅水晶を乗せたぶっかけうどん「鱧天と梅水晶」を販売されるとのことで、ひと足お先に試食させていただきました。

1日限定20食！鱧天と梅水晶で精力満点なあっさりうどん

ということでやって来ました、多度津町西浜にある「いけこうどん」さん。
ガーカガワでも何度か取材に立ち寄らせていただきましたが、大阪の割烹蕎麦で修行した大将が讃岐うどんに魅せられて同地に開店。割烹職人の腕とこだわりが安価で楽しめる、地元密着型のうどん店です。

関連記事　「いけこうどん」元蕎麦職人が讃岐うどんに魅せられ移住。そのこだわりと本音とは？

そのこだわりやお店の魅力は過去記事をご覧いただくとして、さっそく今回の「鱧天と梅水晶」をいただくことにしましょう！

おなじみのぶっかけうどんに、大きめの鱧天がどーんと2つ。そして、サメの軟骨に梅肉を加えて作った高級珍味・梅水晶もたっぷり添えられています。もう見るからにお上品！

ひんやりとした出汁を文字通りぶっかけてまずは鱧天から。

オーダーしてから揚げてくれたので、アツアツホクホク。ひと口食べた瞬間「ああ、これこれ！鱧のおいしい方のやつやん！」と思わず唸ってしまいました。
鱧って小骨が多いから「一寸に25本」なんて言われる骨切りが必要なのですが、これがなかなか難しい。新鮮な鱧の身に皮一枚を残して細かく包丁を入れるのだから、下手にやると身が潰れてしまうんですよね。「おいしい方のやつ」の鱧は熟練の職人さんが包丁を入れるからちゃんと食感が残っている。鱧自体も肉厚でしっかり、それでいてあっさりとした高級な鱧だと思います。

そして絶品鱧天とともにぜひ皆さんに試してもらいたいのがこの梅水晶。

最近若い人たちの間で人気なんだそうですが、サメの軟骨がコリコリしていて「なんじゃこら！」と驚くおいしさです。梅肉と合えているので、鱧天と一緒に食べてもいいですね。あっさりしているので夏バテ気味の人でも食欲が出てくると思います。

もちろん手打ちのうどんもコシがあって最高！

大将の池尻さんが心配そうに「おいしかったですか？　ぶっちゃけどうでしたか？」とご自身では納得いってないようで意見を求められましたが、どうひねり出してもおいしいとしか言いようがなかったです。
ちなみに価格をお聞きすると「小が900円、中が1,000円で行こうと思っています。高いですよね…」とのこと。讃岐うどん店として考えるとちょっと高く感じるかなとは思いましたが、例えばこのレベルの鱧天をよそで食べたらこんな金額では多分無理でしょう。

まだ納得がいかない様子の池尻さん。分かりやすい（笑）

でも、京都の学生さんたちが頑張ってプロデュースしてくれた大事な鱧なので、もっとこだわりたい気持ちはよく分かります。

いろんな人の思いが詰まった、この夏限定のぶっかけうどん「鱧天と梅水晶」。暑い真夏に、ひんやりさっぱりとしたコラボうどんをぜひご賞味ください！
1日20食限定、この夏限定のぶっかけうどん「鱧天と梅水晶」は、いけこうどんで8月8日～8月31日の販売です。

おしまい。