こんにちは。
実は調理師免許を持っているガーハラダです。
ペーパードライバーですが・・・(笑)
さて、実は年に何度かは飲食店さんからの相談を受けたりしてまして、これまで出店の初期段階からコンサルタントとして携わった事もあります。
既存の飲食店さんには、主にwebから集客していくいろんな仕掛けを実践していただく事が多いのですが、特に個人経営レベルのオーナーさんは意外とそこいらが疎かったりするんですよね。
「うちの方が断然うまいのに、なんであの店が繁盛してんねん!」
こんな悔しい思いをされている飲食店の皆様に、今回はちょっとした2つのポイントを書いてみたいと思います。
僕個人のFacebookには先日軽く流したのですが、この間も記事1本で、あるメニューの売上が1日150食程度だったのが2倍になったという話しもお店の方からお聞きしましたので、読んで損はないと思いますよ(笑)
今は写真の撮り方と活用次第で売上が劇的に変わる時代です!
これから2つのポイントを書く前に、現在の飲食店を取り巻く基本的な流れについて説明します。
ご存知の通り、今はネットから情報を得るのが主流になっていますよね。
そんな事もあって、お店の良さやアピールポイントをwebで伝える事を意識されている飲食店さんも増えてきました。ネットでのクチコミや拡散が売上に大きく影響する事はご存知の通りです。
そのうえで、今一番意識しないといけない事は、ズバリ「写真の撮り方と活用方法」なのです。
ホームページを持たれたり、SNSで情報を流されたりしている飲食店さんは多いのですが、美味しくなさそうな暗い写真がSNSで流れてきたりすると、完全に行きたいお店候補からは外れますよね。
また、食材へのこだわりをアピールするあまり、鶏や豚、魚の死体(食材ですよね、失礼!)をSNSで流されたりすると、吐き気をもよおす人もいるわけですね。食材などは写真の撮り方ひとつで「食欲をそそる食材」になるのか「グロテスクな死体」になるのかが変わってきますので本当に怖い被写体のひとつです。
そんな事もあって、ちょっと意識の高い飲食店さんは高いカメラを買って自ら写真の勉強をされたり、あるいは手っ取り早くカメラマンさんに依頼されたりしているのですが、綺麗な写真を撮る事を前提にその活用法を2つ書いてみたいと思います。
その1、「食べログ」を攻略せよ!
今、一般の方がお店を探すときに活用しているのがSNSと「食べログ」です。
これをご覧のオーナーさんの中にも、食べログのクチコミ投稿に神経をすり減らしている人も多いのではないでしょうか?
食べログのクチコミや評価次第では廃業に追い込まれるケースも出るくらいですので、その影響力たるや尋常ではありませんよね。
にもかかわらず、食べログを見ると、そんな事には一切無関心なお店がゴロゴロと出てきます。
知ってましたか?
食べログって、ある程度までは無料で情報を掲載する事ができるんです。
お店からの写真をアップしたり、お店の基本データーをもっと詳細に記載したり、キャッチコピーや簡単な紹介文ぐらいまでなら無料の会員登録で行う事ができます。
食べログを活用しているお店とまったく無視しているお店の差が激しくて、僕などは「同じ料理を扱っているお店なのに、多分売り上げはひと桁ぐらいは差が出てるんだろうな」なんて残念な気持ちでいつも見ています。
お店を訪れたお客さんが自分で撮った写真をアップしてくれるのですが、まぁマズそうに見える写真が多いこと(笑)
ここは、きちんとお店の人が美味しそうな写真を掲載すべきですね。
僕が撮影したもので恐縮ですが・・・
また、クチコミって、ある程度ですが誘導するテクニックがあるのをご存知でしょうか?
これを話すと大抵「へぇ~っ」って感心されるのですが、クチコミってコレというネタが無いから悪い所が目に付いて悪く書かれるのです。
食べログのクチコミを書いているのは大半が食べログの常連さんなのです。つまり、クチコミを書く事に生きがいを感じている人たちが多いという事。
普通のユーザーさんなんて、余程の事がなければクチコミなんて投稿しません。
という事は、クチコミが書きたくて評論家にでもなったつもりでお店に行くので、あえてクチコミネタを提供してあげれば良いのです。
少々店員さんの態度が悪くても、少々トイレが汚くても、そんな事をネタにするよりもっと書きたくなるような何かがあれば、当然みんなそっちの事を書きたくなるというわけですね。
ただ、こればかりは実際にそのお店を見ないと僕も具体的にお話しする事はできません。
圧倒的に目を引くメニューだったり、あっと驚く食材を使っていたり、やたらと大将が愛想良かったり・・・ 思わず書きたくなるような特徴を出してあげれば、なぜか評価も上がってくるから不思議です。
もっとも、お店自体がダメダメだったらどうしようもないんですけどね。
クチコミはある程度操作ができますよという事を知っておくだけでも前向きな気持ちになりますよね。
SNSは「私もこんな写真が撮りたい!」と思わせる写真を意識する!
SNSユーザーさんは、大きく分けて「見る人」と「情報発信をする人」に分けられます。
飲食店さんの多くは「見る人」を意識している人が多いですよね。美味しそうな料理写真をアップして「お店に行って食べたい」と思わせるのが狙いみたいな。
でもですね、ユーザーさんからするとどこも似たり寄ったりなんですよね。
例えば、お店のオーナーさんが自信たっぷりに焼き鳥の画像を流しても、そんなのどこでもあるわけです。
そんなお店に限って日に何度も投稿があるからうっとおしくてしょうがない。
しかも悲しいかな、常連さんでもない限り、一般のユーザーさんはお店の投稿より友達の投稿の方を信用するという事実。
誰かが綺麗な写真と共に「〇〇さんに行ってきました。めっちゃおいしかった!」と投稿しているのを見て、それがきっかけになるのです。
という事は、お店としては「情報発信する人」をターゲットにしないといけない事が分かりますよね。
では、「情報発信をする人」をどう来店させるかなのですが、基本的に「情報発信をする人」はSNSに投稿したいが為にお店にやってきます。一般の感覚からすると美味しい物が食べたくてお店に来るのでしょうが、そういう人たちはそもそもの目的が違うわけですね。
端的に言えば自己表現のために飲食店に足を運ぶのです。
という事は、綺麗な写真が撮れる、お店に行った事が自慢になる、オシャレに見られるみたいな事を感じさせないといけないのです。
では、具体的にどうすれば良いのか?
これは特にインスタグラムの方に顕著に現れているのですが、「食べたい」と思わせるより「こんな写真が撮りたい」と思わせる方が来店に繋がりやすいし、拡散もされやすいという事があげられます。
つまり、お店側は「こんな写真を撮りたい」と思わせる見本のような写真をアップすれば良いのです。
写真映えする小物を置いてみたり、
誰かにモデルをお願いして、楽しそうな雰囲気の写真をアップしたり、
店員さんがあえて写真におさまってくれたりすると、意外とSNSで発信したくなります。
暗に「私はここのお店の顔なじみなのよ」みたいなマウンティングができますから(仮に初めてのお客さんであってもです)。
また、例えば誕生日にこんなサービスをしてくれると確実に拡散されます(笑)
そして、ここが一番大事なのですが、お店側が写真にオープンな雰囲気を作るという事です。
以前、こんなものを各テーブルに置いてもらったら、ハンパないくらいにSNSに投稿されました。
これに味をしめて神戸のあるお店に英文で掲示してもらったところ、海外の人にかなり拡散されました。
海外の観光客が多いお店は、意外と海外の方は日本ではお行儀良くしようとしますので(一部の国は除きますが・・・)、こういう表示が有ると安心されるんですよね。
日本人でも、よくこそっと写真を撮っているお客さんを見かけませんか?
お客さんに拡散してほしければ、写真を撮りやすい環境にするのもお店のひと工夫です。
と、今回は飲食店さんにぜひやってもらいたい2つの事について書いてみました。
僕がご相談を受けた時にはフォトジェニックなメニューやお店の陳列から始まって、ホームページやSNSの管理、広報記事の制作まで、一連の流れですべてマネジメントさせていただいています。
でも、実際お金もかかる事ですし、まずはご自身でやれる事からやってみられてはいかがでしょうか?
写真だけならカメラマンに頼んでもそうコストもかからないと思いますしね。
もちろん飲食店の本分は「味で勝負」なのは分かります。でも、その味を知ってもらうためにはお客さんに足を運んでもらうテクニックも当然必要ですよね。
他のお店に雇われているのなら料理人に徹すればいいのでしょうが、経営者ともなればマーケティングの知識も当然必要となってくるのは言うまでもありません。
今回の記事が少しでもお役に立てれば本望でございます。
おしまい。