皆さんの中にも近所を散歩するのが日課という人も多いと思いますが、実は私もその一人。
天気の良い日などは気分転換で近くの河川敷をぶらつくのですが、干潟にいるちっこいアイツが今年も元気にわちゃわちゃしているので、サクッと紹介しますね。
いつも見慣れているのでつい忘れてしまうのですが、実は環境省レッドリストで絶滅危惧II類(VU)となっている希少な生物なのです。
コミカルな動きに癒されるハクセンシオマネキ
と言う事で、春日川河口近くの某所です。
まぁ、この写真を見たら分かる人には分かると思いますが、国道11号線の橋の下あたりに「ハクセンシオマネキ」のコロニーがあります。
干潟ならどこにもいるというわけではなく、限られた場所にだけうじゃうじゃ生息しています。
ちなみに、上の画像に写っている白いものはみんなハクセンシオマネキです。
近づくと一瞬穴の中に逃げ込むのですが、しばらく石のフリをしているとわちゃわちゃと出てきます。
ハクセンシオマネキは、エビ目スナガニ科に分類されるカニの一種。国内では、神奈川県以西の本州太平洋岸、四国、九州沿岸に分布とされていますが、都市近郊では河口域の干拓や環境汚染などが脅威となり、生息地が減少しているそう。2000年に発表された環境省レッドリストでは準絶滅危惧(NT)に指定されていましたが、絶滅のおそれが増大したとの判断から2006年の改訂で絶滅危惧II類(VU)となりました。
そうです、とっても希少な絶滅危惧II類なんです!
だから、捕獲したり、家に持ち帰って飼ったりしないようにしましょう。
と言う事で、ここに来てただ眺めるだけなのですが、
よく見ると、片方の爪だけが異様に大きくて、それもあって動きがコミカルなんですよね。
いつも何か食ってます(笑)
そして、わりと頻繁にじゃれ合っています(笑)
6月から8月ぐらいになると繁殖期に入るので、オスは求愛行動で大きな爪をウェービングして「おいでおいで」をやるようになります。このポーズがシオマネキの由来なんだそう。
それがまた可愛いんですよね~ いゃぁ楽しみ!
絶滅危惧種なのでそっとしておきたい、でもこの可愛さはぜひ見てほしい…
そんな葛藤もあるので地図は載せませんが、おとなしく、そーっと見れる人だけのぞいてみてくださいね!
おしまい。