毎年7月31日にさぬき市の造田神社で行われる夏越祭(夏越大祓)。半年間の罪穢(つみけがれ)を祓い、残り半年の息災を祈願する神事です。
今年は地元小学生たちがデザインした竹あかりが灯されると聞き、夕暮れを待って参拝してきました。
造田神社(ぞうたじんじゃ)の創祀は不明ですが、社伝によれば、古くから和多須美命を奉納して造田大明神として崇められていたものを、仁和2年(886年)に山城国石清水八幡宮の御神霊を勧請して相殿に祀り、造田八幡宮と称え、造田郷の総鎮守として篤く尊信されたとあります。御祭神は譽田別尊(ほんだわけのみこと)、息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと)、大鷦鷯尊(おおささぎのみこと)、足仲津彦尊(たらしなかつひこのみこと)、和多須美命(わたすみのみこと)。
夏越祭といえば「茅の輪くぐり」。素戔嗚尊(すさのうのみこと)の神話に由来するといわれる神事で、人がくぐれる大きさの茅の輪を作り、これを左・右・左と八の字を描くように神歌を唱えながら3回くぐることで、夏病をはじめあらゆる病や厄災を取り除くといわれています。
輪くぐりのあとは粽(だんご)をいただき、心身ともに浄化されたような気がしました。
そしてお目当ての竹あかりです。
地元の造田小学校の児童たちから集まった、約60のデザインを元に制作された竹あかりが参道を照らしていました。
お花や花火、ニコニコマークなど、小学生とは思えない秀逸なデザイン。実際に制作された神社の方も感心されていました。
18時半頃からは自分がデザインした竹あかりがもらえるそうで、ひっきりなしに親子連れがやってきては「じょうずにデザインしたね~!」なんて神社の方と談笑する様子も見られ、ほのぼのとした空気に包まれた夏越祭でした。
ちびっこたちもお気に入りの様子。
神社の方からおみやげに竹あかりをいただきました。取材でお邪魔することをお伝えしていたら、わざわざ作ってくれてたそうです。こういうの、ほんと嬉しい! ありがとうございました。
玄関に飾ろっと(笑)
その後、公私混同で恐縮ですがちゃっかり参拝もして、半年間知らず知らずのうちに犯してしまったあんな事やこんな事、心身の穢れを払い清めさせていただきました。
おしまい。