2月2日節分、豆まきで追い出された鬼が集まる「鬼のリゾート」をテーマとした、日本最大級の妖怪博覧会が行われると聞き「妖怪万博2025」にやってきました。会場は土庄町総合会館 フレトピアホールです。
館内にはこんな貼り紙が…
一瞬その秘密結社に入ろうかと思いましたが、「妖しい誘いに騙されないで!」で我に返りました。あぶないあぶない。
身の危険を感じた際の護身用に念のため「豆」をケツのポケットに入れておきましたが、館内放送で「会場内へ豆の持ち込み、飲食はご遠慮ください」とのアナウンスがあったので仕方なく処分、丸腰となりいささか不安になりながらも会場に入ると、すでに多くの人間たちで賑わっていました。
いきなり妖怪たちに食べられたら困るので、とりあえず報道パスをもらって会場をひととおり回ってみようと振り返ったところ…
ギャーッ! ひでぶ あべし!!
全国から妖怪たちが一堂に集結!6つのパビリオンに約100ブースの出展「妖怪万博2025」
そして始まりました「妖怪万博2025」。まずは、主催者の妖怪美術館からチョーケシ兄やんと、小豆島観光協会の塩出さんから挨拶、おどろおどろしい感じはまったくなく、明るく爽やかにイベントがスタートしました。
妖怪万博は、妖怪と妖怪文化を愛する人々が一堂に会するイベントで、妖怪をテーマに地域振興をする団体、研究者、アーティスト、クリエイター、コスプレイヤー、パフォーマーなど、あらゆる妖怪文化を育む人々が集い世界に向けて妖怪文化を発信。フリーマーケット、グルメなども複合的に楽しめる一大イベントです。
会場内では人間に混じって多くの妖怪たちも徘徊しています。先ほどのガイコツさん以外にも天狗や河童、
こちらは、お狐さんかな?
般若に鎧武者、
そして、説明困難な妖怪さん達がたくさん!
あっ、最後は妖怪ではなく妖怪美術館の館長さんでした。相変わらずどこかあやしい(笑)
ん?(笑)? って、こんなんもおるんかいっ! めっちゃおもろい。
ちなみに、一見みなさん怖そうな妖怪ですが、ステージで四海水軍太鼓さんの勇壮な演奏が始まると…
ちゃんと真面目に聴いていました(笑)
そして続いては、「大筆狐 聿之進(おおふできつね いちのしん)」さんのパフォーマンス。これ、個人的にちょっと見たかったんですよね。
大筆パフォーマンスの達筆に酔いしれたのですが…
後ろで般若心経を唱える館長さんがシュールすぎて、時々視線がそっちに行ってしまいます。
でも、聿之進さんはかっこよかった!
出店ブースにもおどろおどろしいブースがたくさん! 見ているだけで呪いにかかりそうです。
中には、呪いにかける気満々のブースもありました(笑)
うどんの妖怪と言えばこの人、うどん脳のブースもありましたよ。
オバ… あっ、いや、今日はいないことになっているので(と言いつつ、自らフォトコーナーに移動する)うどん脳の店員さんは、多忙を極めているようでいささかお疲れ気味でした(笑)
そのオバ… いや店員さんおすすめのブースがこちらの「てんぐアート」さん。
天狗に相当なこだわりがあるのかなと思ったら「あまり誰もやってないので」というゆる~い返事が返ってきてコケそうになりました。でも、作品のひとつひとつはゆるくなくて、すごくこだわりが感じられました。
他にも妖怪美術館のブースや、兵庫県福崎町の妖怪「ガジロウ」のブース、萌えキャラの幻視工房のブースなどなど、たくさんのブースが並んでいて、ひとつひとつ丁寧に見てたら、それだけで丸一日かかってしまいそうな規模でした。
妖怪が水墨画を書いているブースや、妖怪が妖怪の店を覗いているなんて光景も見られて、ほんと妖怪すぎて楽しかったです。
そうこうするうちにお昼も近づいてきて小腹が減りました。ちょっと外に出てキッチンカーを見てみましょう。
唐揚げやドーナツ、マフィン、クレープ、ラーメンなどさまざまなキッチンカーが並び、多くの人間たちで賑わっていました。
迷ったのですが、冬はやっぱり牡蠣でしょうということで池田屋さんの蒸し牡蠣。本当は3個入りなのですが、小さいからと1個おまけしてくれました。ありがとうございます。
オリーブオイルをかけて食べたら、ほっぺに電気が走るぐらい美味しかった。ヒイカの串焼きも柔らかくて最高でした!
そして、いつも気になりつつ行列の多さに食べそびれてたナナブンノハチさん。ようやく買う事ができました。
にっこり焼き印が可愛い、きな粉パン。先ほどの萌えキャラの幻視工房さんが別ブースで珈琲を売っていたので、一緒にいただきました。きな粉パンは給食パンを思い出す懐かしの味、珈琲も美味しかった~!
何やら賑やかになってきたので慌てて戻ると、ご当地キャラや妖怪キャラのステージショーが始まっていました。香川県の公式キャラ・親切な青鬼くんの紹介で現れたのは…
うどん脳に、オリーブしまちゃん、カジロウ、それに、みちしるべぇも!
うどん脳からはFふうチャンがお得意の足のび~を披露し笑いを誘い、ガジロウは最後にかっこよくキメてくれました。
日本最大級の妖怪博覧会と名乗るだけあって、まだまだイベントは続きます。ここからは前代未聞というか、会場を飛び出し、妖怪たちがぞろぞろと小豆島の観光地であるエンジェルロードまで歩く「小豆島百鬼夜行」が始まります。いやもう、島中パニックになること必至!
この百鬼夜行は妖怪のファッションショー「YOKAI COLLECTION SHODOSHIMA」が開催。実は会場を徘徊していた妖怪たちは日本全国で活躍するコスプレイヤーさんたちで、まずはそれぞれ順番に紹介されました。
そして集合写真の後いよいよ百鬼夜行のはじまりはじまり~!
って、ほんまに全員で行列するんや(笑)
この後、私も別の用事があってそろそろ帰らないといけないので、途中まで一緒に行きましょうか。
こんなに大勢の妖怪たちが解き放たれたら、バニックどころか小豆島は阿鼻叫喚の地獄絵図!
と思いきや、道行く人間たちは行列の後に続き、すれ違う車に乗っている子どもたちは大はしゃぎで、コンビニの駐車場からは笑顔でスマホをかざして写真を撮る人々。小豆島の皆さん、危機感なさすぎ!(笑)
私も幸いにして変なものに取り憑かれることもなかったし、最後に良いショットが撮れたので満足げに帰ることにしましょう。
という事で途中までしか参加できませんでしたが、妖怪だらけの「妖怪万博2025」は楽しすぎて、次回は私も妖怪になって徘徊したいとさえ思いました。小豆島もいつも以上に観光客で賑わったのではないでしょうか?
次回まで待ちきれない人は、小豆島迷路のまちにある妖怪美術館へぜひどうぞ!
おしまい。
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