9月に入ったというのにまだまだ暑さは続きそうですね。
かき氷と言えば真夏の食べ物だったのですが、4月には夏日を観測するような昨今だと、真冬以外はぜんぜんOKな気がします。
という事で今回は三豊市豊中町の「天然氷 にちか(日香)」さんにやってきました。
お店は、心豊かに衣・食・住を愉しむ「暮らしの森」にあります。やわらかそうな暖簾をくぐると、かき氷屋さんというよりハイセンスなカフェという印象。でも、冷たい感じはまったくなく、木の温もりを感じる居心地の良さそうな空間です。
おしゃれっぽいカフェは最近多いけど、ハイセンスなお店はわりと少ない。素材感とか色のバランスとか、植物の配置やちょっとした小物に至るまで、「神は細部に宿る」と言いますが、ほんと、センスの良さが行き届いている… そんなお店の印象です。
四代目氷屋徳次郎の天然氷を取り寄せ。ひと口で違いの分かる氷のおいしさ。
オーナーの島崎さんに迎えられて店内に落ち着くと、まずは天然氷を食べてみてくださいと笑顔でニッコリ。お品書きを見ると、どれも魅力的なのですが、人気の2品をお願いしました。
にちかさんの氷は、現在では数少ない氷職人「四代目氷屋徳次郎」さんの手によるもの。オーナーの島崎さんがたまたま別件で栃木に立ち寄った際に偶然この天然氷と出会ったそうです。
冬の自然の中で1日わずか1cmほど厚みを増しながら育つ天然氷。日光の森から湧き出す清らかな水を、自然と共に人の手で丁寧に「育てた」貴重なものなんだそう。なぜ日光なのかと聞くと、寒さの具合が丁度良いのだとか。素人考えだと例えば北海道なんかだともっと良さそうですが、寒すぎても一気に凍ってしまうので、この天然氷の味わいがなかなか出ないそうです。
そうこうするうち、一番人気という「黄金蜜」ができあがりました。
5種類の天然糖をブレンドし、じっくり煮詰めた蜜。ナチュラルテイストなビジュアルもいいですね。
さっそくひと口いただくと、これが口の中にすーっと解けていく。氷なので当然冷たいのだけれど、なんとなく温かみを感じるというかやさしいというか… この氷を食べると、今まで食べてきた氷にはツンとしたトゲがあるような気さえするほどまろやか。そういえばいつも3口目あたりに来る頭ツーンが来ない…
黄金色した蜜も甘さが丁度いい。自己主張しすぎないから天然氷の素材感を楽しむならこれがおすすめかも。
あまりにも美味しかったので、溶けた水まですすってしまいました(笑)
そして、紹介が遅れましたが三豊と言えばこの人、お馴染み美人の名残りのあるさっちゃんがチョイスしたのは2番目に人気のある「とちおとめ苺」。
今更ですが、お盆や食器もセンスがいいですよね~
香川のいちごと言えば「さぬきひめ」なのですが、こちらで使われているのは「とちおとめ」。栃木県日光から直送する天然氷には単純に栃木県のいちごなのかなと思っていると、実はあれこれ試した中で甘さと酸味のバランスが一番よかったのだそう。
さっちゃんもこの笑顔(笑)
僕もひと口いただきましたが、よくある氷イチゴみたいな感覚で食べると酸っぱく感じます。でも、こっちの方が爽やかでいいかも。
こちらもとっても美味しかったです。
オーナーの島崎さんが日光で出会って惚れ込んだ職人さんの天然氷。
氷そのものを味わいたいなら、ぜひ「天然氷 にちか(日香)」さんに立ち寄ってみてはいかがでしょうか? 今年は10月2日まで、金・土・日曜日のみの提供です。
※オーナーの島崎さんと
そして…
お店の裏で、まるでペーターのように戯れるさっちゃん(笑)
おしまい。
店名 | 天然氷 にちか(日香) |
所在地 | 三豊市豊中町本山甲853-6 |
電話番号 | 0875-23-6711 |
営業時間 | 11:00~16:00 |
休業日 | 9月は金・土・日曜日のみ営業。2022年は10月2日までの営業です。 |
駐車場 | あり |