国のお寺といえば、四国八十八ヶ所霊場。いわゆる「お遍路さん」ですよね。コロナショック前は、大型バスでの観光ルートにもなるほど知名度があり、世界文化遺産への登録を目指す動きもあります。
今回は、その一つ。というか二つ。神恵院さんと観音寺さんの敷地内にある寺cafe悟桐庵さんにお邪魔してきました。
こちらは八十八ヶ所霊場で唯一、二寺が一つの敷地内にある札所なのです。
68番札所 神恵院本堂はコンクリートで囲まれており、階段登ると社があり、
69番札所 観音寺のすぐ横に悟桐庵さんがあります。
正式には「寺cafe&遍路グッズ悟桐庵」ということで、店内外に様々なグッズやお遍路用品も展示販売しているんです。
そして、こちらは観音寺市が舞台になっているアニメ「結城友奈は勇者である(通称ゆゆゆ)」で実際に描かれているスポットとして、県内外からたくさんのファンが訪れる聖地となっているのです。
ゆゆゆファンの方のための席や巡礼者が記帳できるノートも。
ここは、お遍路さんの札所であり、寛永通宝すぐ近くにある金運の聖地であり、アニメファンの聖地でもあるわけなんですね!
お遍路にも地域にも愛されるお寺らしいカフェメニュー
食事の方は寺cafeだけあって、オーソドックスなものから、昔の茶屋にありそうな「ところてん(酢醤油 380円)」がオススメとしてあります。
こちらは、県内でも霊泉・パワースポットとして有名な八十場(やそば)で作られているものを仕入れられています。なんだか、霊丸が打てそうな気がしてきました。
あ、味はもちろん美味しいですよ。つるりとした喉越しは摩擦ゼロ。しっかり冷えたところてんと優しい酸味の酢醤油が喉元を過ぎると、体の中に冷たい心地よさが駆け巡り、歩き疲れた体に癒しを与えてくれます。
お腹が空いている方は「ゆばカレーうどん(850円)」なんかいかがでしょうか? 和風出汁ベースの優しいカレーをたっぷり吸った湯葉とゴロゴロ野菜が入ったカレーは老若男女に好まれる味です。
茶屋にカレーとは似つかわしくないと思いつつ、理由を聞いてみると納得。具材はゆば(豆類)に野菜だけで、動物性タンパク質を入れず、食を楽しめるように考えられているんです。余計な殺生を禁じている仏教らしい食材のチョイスですね。
しかも湯葉は京都から、麺は観音寺の名店「柳川うどん」から仕入れられているそうです。うどん店のチョイスに関しては、ご近所さんの憩いの場にもなってほしいという願いから、慣れしたしんでいるお店をチョイスしたのだとか。
カフェというだけあって、スイーツも取り揃えられてます。金運に目が眩んでいる筆者が選ぶのは、金運の象徴である寛永通宝の最中「銭形アイス最中(550円」一択ですが、「お芋さんのかくれんぼ(500円)」も人気メニューだとお聞きしました。
最中の中には、少しだけほろ苦な大人の甘さを感じる抹茶ソフトが入っており、添えてある栗甘露煮・小豆と合わせながら甘さを調節して楽しめます。
何より金運アップのご利益が!と食べ進めているときに、ふと思ったんです。
「金(=寛永通宝)を食うのって金食い虫って意味にならねえのか?」
スタッフさん曰く、
「仏様に感謝して、ご利益を信じることが大事なんですよ。」と。
恥ずかし過ぎる!!おそらく同年代であろう方に、見透かされるように諭される筆者。浅ましい自分を省みて、以上は踏み込めませんでした。。。でも、美味しかった。
外には茶屋らしい席もあるので、これから暖かくなる季節は、お寺の静謐さを感じながら舌鼓を打つのも良いかもしれませんね。
店名 | 寺cafe&遍路グッズ悟桐庵 |
所在地 | 観音寺市八幡町1丁目2−7 |
電話番号 | 0875-24-6869 |
営業時間 | 9:00〜16:00(コロナの影響により変更になる場合あり) |
定休日 | 木曜日 |
駐車場 | あり |