隠れ家というより、立地そのものが隠れ里っぽい、なんとも冒険心をくすぐられる里山に佇む「いなもくうどん」さん。
あえて迷う事が楽しい、そう、やっとたどり着いた感も合わせて楽しんでほしいお店なんです。
国道377号線から長柄ダム方面に折れると、のどかな風景が広がります。
あえて迷ってほしいと書きましたが、実は要所要所に手作りの案内板が立てられているので、途方に暮れる事はないと思います。
「こっちこっち」と書かれた案内板にクスッ笑いしながら進んで行くと、それらしいお店にたどり着きました。
駐車場に止めて車を降りると、とたんに感じる清涼とした空気。
野に咲くアザミなんて見たのはいつ以来だろう・・・
お店の横を流れる小川(用水路?)からはちょろちょろと水の音が聞こえます。
ふと見ると、隠れたつもりがバレバレの沢ガニがいたり、近年ではあまり見かけなくなったハグロトンボがいました。
なんかいいよね~ この里山の何気ない風景。
後でお店のご主人に聞いたところによると、ハグロトンボが飛びだしたら夏も終わりだなぁと感じるんだそうです。
手打ちのうどんは冷やで食べてほしい!
お店に入る前からすでに、お尻に根っこが生えてしまったような感覚なのですが、暖簾をくぐるとご主人が元気な声で迎えてくれました。
元々は木材屋さんという事もあって、店内は木のぬくもりを感じる落ち着ける空間です。
里山の自然を感じたいなら、お店の外にあるテーブルを陣取ってもいいですね。
お店はセルフ方式。
街の規模の大きいお店ほどうどんの種類は多くありませんが、自家製手打ちの良さを引き出す王道メニューが並びます。
揚げ物もちょっと食べたくなるようなものばかり。
お値段も手ごろでいいですね~!
「うちのうどんは、ぜひ冷やで食べてほしい」
というご主人のおすすめもあり、しょうゆうどんをお願いしました。
特製のしょうゆをサーッとかけて・・・
いや、これはちょっと一気に食べてしまいそうな美味しさ、ほんとヤバい!
冷たいうどんは締めすぎて固いと思うお店が結構あるのですが、いなもくさんのうどんはちゃんと締まっているのに柔らかい。
だから、ほとんど噛まずにぺろりと食べてしまえる。喉ごしもいいしね!
また、この特製しょうゆも相性ばっちり!
もしかして、ちょっと出汁が入ってるのかな? マイルドで、しょうゆだけペロペロなめても美味しかった。
ちなみに、お土産用に1本200円で販売されています。これも、ぜひ買っといて~!
と・・・
食レポしないといけないのに、勢いで半分ぐらい一気に食べてしまいました。
で、ふと見ると、なんとも気になる調味料が・・・
激辛!
しかも、かけ過ぎ注意!
これ、マジでお口の中がカラムーチョですわ!
うどんがまったく違った印象になるので、ぜひちょこっとだけかけてみて下さい。
(言っとくけど、ほんま、かけ過ぎたらエライ事になるでぇ~!)
そして、めっちゃ気になったアスパラの天ぷら。
いやいや、1本丸ごと揚げてるやん!
柔らかい穂先から食べるか、それとも少しスジの残るシャキッとした根元から食べるかは・・・
自由だーーーっ!(古っ、、、)
こだわりの手打ちうどんは、終了次第閉店。
特に土日は早くなくなる事も多いそうなので、お昼前に行かれる事をおすすめします。
わざわざ迷いながら行ってみるだけの事はありますよ~!
満腹になったら木工製品も見てみる?
うどんも美味しいけど、いなもくさんは元々は木材屋さん。
お店の裏手には、木工品などが販売されていました。
ちょっとしたインテリア小物や、
知育玩具、
立派な木材を使ったテーブルなどが展示販売されていました。
家具などの大きなものはオーダーメイドが多いそうですが、しっかり作られたものは頑丈でずっと使える物なので、あちこちから引き合いも多いんだそう。
うどんで満腹になったら、ちょっと立ち寄られてはいかがでしょうか?
おしまい。
店名 | いなもくうどん |
所在地 | 綾歌郡綾川町枌所西甲1420-3 |
電話番号 | 087-814-4154 |
営業時間 | 10:30~14:00 ※麺がなくなり次第終了 |
定休日 | 木曜日 |
駐車場 | あり |