ゲストがおすすめする「私のお気に入り」第一弾は、山地蒲鉾広報・正田さんのお気に入り、丸亀市の「渡系拉麺 玄奥門(げんおうもん)」さんです。
構想3分、またしても思い付きで始まった新しい企画「私のお気に入り」。
まったくヒネリのないタイトルですが、香川に住むゲストを迎えてお気に入りのお店や場所を案内してもらう、地元密着型コンテンツのスタート! その第一弾は、山地蒲鉾の広報・正田さんのお気に入りのあのラーメンです。
元日本料理のシェフが作る、出汁の効いたラーメン「渡系拉麺 玄奥門(げんおうもん)」
一見ラーメン屋さんらしくない高級感のある店構え。その暖簾をくぐると、いきなり現れるのは「ここは高級料亭か?」と思わせる玉石が敷き詰められたエントランス。日本酒の一升瓶がずらりと並んでいる様を見ると、ますますラーメン屋さんらしくない。
エントランスを抜けて現れる券売機(?)のメニューを見て、ようやくホッとしました。
タッチパネルを操作して注文を終え、店内へ。
事前に正田さんから元日本料理のシェフが作るラーメン屋さんという話を聞いていましたが、なるほど料亭や割烹のような雰囲気です。
テーブル席もカウンターも広々。
感染拡大防止のため仕方ないとはいえ、大手チェーン店のカウンター席なんかだと投票所みたいに仕切られていて閉塞感がハンパないのだけど、こちらのカウンター席はしっかり余裕をもって仕切りが施されているので、おひとり様でもゆったりできるのがいいですね。
ちなみに日本酒のディスプレーが目に付きますが、これは割烹だった頃の名残で、今のところ日本酒の提供はされてないそうです。
割烹だった頃の名残はこんなところにも。
元日本料理のシェフが作るという事で、きっと他にはない個性を出してくるはず! 自信満々の正田さんの表情も重なって、ますます期待値が上がってきました。
鶏白湯を泡立てたクリーミーな「泡ラーメン」
そして待つこと数分、まずはこの日から発売される「玄奥『泡』Ramen(650円・税込み)」が運ばれてきました。
なにこれ! ガチであわあわ!!
まるでメレンゲのようなスープは、鶏白湯(ケイパイタン)という鶏ガラスープをベースに、伊吹島産うるめイワシなどで出汁を取った秘伝のもの。泡立てる事で口当たりがよくマイルドになり、麺にも絡みやすくなるんだそう。
※こだわりの味を説明してくれた、元日本料理シェフ・店長の渡辺さん。
それではさっそくいただきましょう!
って、箸上げすぎ!
ひと口すすすっとすすると…
どんだけ旨いねん!(笑)
僕のイメージでは、この手のラーメンは極細麺という感じなのですが、それほど細くないストレート麺。鶏白湯なのにそれほどこってりしてなくて、しかもあわあわが麺に絡んでとってもクリーミーだそうです。
そして、上に添えられた梅干が衝撃の味変! これはぜひ試していただきたい!
ラーメン女子がこぞってファンになりそうなラーメンですよね。
そして僕は、定番の「玄奥ラーメン(540円・税込み)」。
てか、540円って、安っ!!
紹介する順番をもしかして間違えた? 先ほどの泡ラーメンのベースになる玄奥さん定番のラーメンです。泡ラーメンのマイルドな口当たりもおすすめですが、こちらはスープ… というか、出汁本来の旨味が感じられて、これも本当に美味しい。
こってりなんだけどあっさりしているスープは、和食と中華のおいしいとこ取り。さすが元日本料理のシェフがこだわっただけの事はあります。
そして、お好みで特製醤油もどうぞ! とおすすめされたので軽く落としてみると…
いや、この味変もやばい!
一気にコクが増して、はっきりとした味に早変わり。これね、最初からこの味だとくどいんですよね。でも、あっさり系のスープに舌が馴染んだ頃にこの特製醤油がいいんですよね~! これもぜひ試していただきたいです。
そしてこちらは、実は正田さんが一番おすすめしたかったという(てか、今頃言うな!笑)「釜揚げ出汁まぜそば(680円・税込み)」。
軽くニンニクが効いていて、讃岐うどんぽい出汁と特製醤油のコクを味わう、どんどん箸が進むおいしさでした。
ついでに後先になりましたが紹介すると、店舗前に設置された自販機でテイクアウトもできます。
現物を見せていただきましたが、冷凍された状態で販売されているので、説明書きのとおり作れば、ご家庭でお店で提供される味が楽しめるそうです。こちらもおすすめとのこと。
今年の8月24日にオープンし、その評判が高松に住む僕の耳にも何度か届くほどの人気ぶり。
正田さんのおすすめポイントとしては、「出汁にこだわりを感じ、お客様の声に耳を傾けて進化させる心意気に惚れた!」そうで、確かに元日本料理の職人の心意気を感じる粋なラーメンでした。
ちなみに、店長の渡辺さん座右の銘は「夜降る雪は積もる」。見えないところで真摯に向き合った努力は必ず自分の実になるという意味が込められているそうです。
う~ん、深い!!
皆さんも、職人のこだわりと努力の結晶を味わってみてはいかがでしょうか?
玄奥門さん、ごちそうさまでした!
おしまい。
案内人 = 正田さん(山地蒲鉾一年生/Instagram @yamakama1)
店名 | 渡系拉麺 玄奥門(げんおうもん) |
所在地 | 丸亀市土器町東8-515 |
電話番号 | 0877-21-4649 |
営業時間 | 11:00~15:00(L.O.14:30) 18:00~21:00(L.O.20:30) |
休業日 | 月曜日 ※日曜はお昼のみ営業 |
駐車場 | あり |