先日、一風変わった図書館があると聞き、塩江まで足を運んで来ました。
その名も「しおのえトピカ図書館」。
年額3,750円の「しおのえ里山学校」メンバーになると、無料で利用&蔵書の貸し出しをしてもらえる、一般社団法人トピカの運営する私設図書館です。
場所は道の駅塩江からさらに奥、今は廃校となった旧上西小学校の元教室で、畳の小上がりや大きなテーブルが設置され、ゆっくり読書を楽しめる「図書館」が作られています。
トピカ代表理事の村山さんは一橋大学修士課程修了で、自他ともに認める言語オタクだそう。修士論文は『ゲド戦記』で有名なアーシュラ・K・ル=グウィンの研究。
この図書館の蔵書は、そんな村山さんが所有されている本を元に構成されているそうで、その数は、SF・ファンタジーを中心になんと約2,000冊!
さすが小説も原文の英語のものがあったり、(私が目を惹かれたのは)「ナチス」と「台所」という、ちょっと思いつかない二つの語が結びついたタイトルの本だったり…
教養の無い私にはこれまでほぼ手に取ったことがないような(笑)、人文系の本がずらり。
いや、ここにいるだけで一冊も本を開かなくても頭が良くなった気がします…(笑
そして、マニアックな… もとい、専門的な蔵書たちと共に味わってほしいのがトピカオリジナルドリンク。
私は自家栽培されたというハーブを使った「夏のブレンドハーブティー」を。息子は自家製梅のペーストが爽やかな「夏のソーダ」。
どちらも素材の香り、風味がしっかり出ていてとても美味しかったです。
さて、村山さんに確認してみたところ、トピカ図書館では「パソコン作業なんかもやって頂いて構いませんよ」とのこと。
上述のドリンクを頂きながら、漫画をむさぼる次男を横目に2時間ほどパソコン作業をさせてもらいました。
Wi-Fiが使用できるわけではありませんが、ちょっとした文章作成や資料作成であれば最近ではスマホのデザリングでも十分安定して使えますし、何より、街の喧騒から離れた静かな環境、窓の外に広がる深い山々の緑は、もう作業するならここしか勝たん! と思うような絶好のシチュエーションでした。
この日は自宅のある綾川ではエアコンつけて出て来たんですが、トピカ図書館では明らかに体感温度が低い! 窓から吹き込む(ある意味マイナスイオンたっぷり?)爽やかな風のみで、十分快適でした。
ちなみに一緒に行った次男の目的は、なんとハガレン(鋼の錬金術師)! 比率的には少ないですが、図書館にはちゃんと漫画コーナーもあるんです。(あの「海のトリトン」の原作も!)
他の塩江アクティビティの前後に、休憩がてら家族でトピカ図書館へ。なんてのもアリですよね。
まだまだ暑い残暑が続く街中で過ごされている皆さん、たまには塩江でプチワーケーション体験などいかがでしょうか?
●しおのえトピカ図書館の利用について
しおのえトピカ図書館をご利用していただくには、トピカが提供している「しおのえ里山学校」へのメンバー登録が必要です。
貸出のみならず、図書館への入館および蔵書の閲覧にもメンバー登録が必須となっておりますので、「SFの作品やレアな本を読んでみたい!」「塩江のハーブティーも味わってみたい」という方は、しおのえ里山学校への登録をお願いいたします。
●開館・閉館時間について
ご利用の際には、事前にトピカまで事前にご相談をお願いします。
というのも、トピカ図書館は基本、スタッフの方が在所時に利用可能なのですが、トピカさんも少数のスタッフで運営されているため、地域活動等で塩江の山の中を駆け回っていたりすると、事務所には人がいない… ということもあるそうです。
通常の図書館のように、9時から18時まで… と決まった開館時間ではありませんが、その分、ユニークな読書体験がしていただけると思いますので、是非、しおのえ里山学校に入会のうえ、ご利用なさってみてください。
施設名 | しおのえトピカ図書館 |
所在地 | 高松市塩江町上西乙461(旧上西小学校) |
電話番号 | 080-7736-1257 |
営業時間 | 不定 |
休業日 | 不定休 |
駐車場 | あり |