こんにちは。落ちてるぴえんです。
JR観音寺駅から北に向かって徒歩3分。築100年の古民家商店「大塚酒類米穀店」に突撃取材をしてきました。
細かい内容はさておき、まず結論をお伝えしたい。
疲れてる現代人(特に中年)はここに行け!
田舎のオバァを感じたい若者はここに行け!
金欠・昼飲みしたいやつはここに行け!
つい、推しの言葉が出てしまう角打ち酒場なのです。
買ったお酒をそのまま飲む角打ちスタイル。オバァのお店でのんびり癒される。
この店舗が建った100年前から(もしかしたらそれ以上前)米穀店・角打ち酒屋として営業されていた大塚酒類米穀店。そこへ60年前に嫁いできたのは、今でもカウンターに鎮座する御歳81才のオバァ(女将さん)。
40代の筆者からすると、幼少期に通っていた駄菓子屋みたいな懐かしさがある空間の中で、ノスタルジーを感じながら、爆安の値段で酒が昼から飲めて、オバァ(女将さん)の笑顔と優しい言葉で癒される。全ての癒しが詰まったようなお店でした。
しかしながら、何も知らずに入店する時には、ドキドキしながら少し二の足を踏んだのです。
躊躇する要因の一つは、店外に向かって貼り出されている作意性の強いポスター。
ソムスワコム。何語かわからないが日本語訳は書いてくれている。いらっしゃいませ…
その他にも何枚か張り出されており、店内の確認を阻んでいるかのようにも感じ取れます。そして、入店すると目に飛び込んでくるのは、まず衣類。
えっ? 酒・米じゃないの??
戸惑いながらも、「こんにちは〜」と声をかけると、「いらっしゃ〜い。こっちこっち」と、どこか安心する屈託のない声で呼び込んでくれます。
そして、誘われるままに声のする方へいくと、最初にご紹介したオバァがニコニコしながら出迎えてくれました。
年季の入ったカウンターに腰を下ろし、メニューを確認してみると、いろいろなものが安い!(全て税込)。
カップ麺とはいえ、飲食店で提供される時には税込400〜450円くらいが普通。メニュー表記はないのですが、アルコールは全て300円だそうです。
店内をよく見ると築100年でもしっかり管理されているのが分ります。そして、「けっこう価値があるんじゃない?」ってものがところどころに置かれているんです。
地酒「川鶴」さんの印が入った黒板とか。
レトロなレコードの数々。
天明元年からの米価格表。天明っていつですか?(笑)
丁寧に使い込まれたカウンターもまた良いんです。
そして、無料でいただいたゆで卵。朝から何も食べてなかった(取材時14:00)ので、これがまた沁みます。
オバァいわく、「頂き物で商売はしない」そうです。
いただいたものは、お店に来てくれるみんなで共有する。そして、その人たちがまた何か持ってきてくれる。それが循環してる。そんな場所です。
でも、そのおかげで客単価は600円が平均なんだとか(笑)。それを聞いて俄然飲む気になった筆者でしたが、お土産のおかき(100円×2)を購入しても1,200円でした。
1,200円で得られた満足感。この上ないものでした。このまま、次の取材先をキャンセルして、ここでシコタマ飲み明かしても良いんじゃないのか。そんな思いに駆られたのは、ここだけの話です。
現代社会に疲れたアナタに、ひとときの癒しを与えてくれる大塚酒類米穀店さん。たまには、古き良き時代へ、タイムスリップしに行ってみるのも良いんじゃないでしょうか?
店名 | 大塚酒類米穀店 |
所在地 | 観音寺市観音寺町1037-1 |
電話番号 | 0875-25-2745 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | なし |