多度津町本通。
この界隈では以前、藝術喫茶清水温泉さんや射的屋さんなどをご紹介しましたが、最近地域の方々が地元を盛り上げようといろんな試みをなさっている元気なエリア。金毘羅五街道のひとつ多度津街道沿いの町並みには、大正~昭和初期に建てられた貴重な建築物も多く、街道沿いの豪商・合田邸の修復も終われば、さらに注目度も増してくることでしょう。
そんな古い町並みが残る本通に面した町家カフェ「お惣菜処てつや」さんに民泊ルームがオープンしたとのことで、さっそくお邪魔してきました。
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町家の坪庭を眺めながらまったり過ごす贅沢な時間
レトロな町並みの一角にある「お惣菜処 てつや」さん。築100年ほどの町家をリノベーションした風情のある食堂です。
ちなみに屋号の「てつや」とは代々多度津の商人の名で、幕末までは鉄の原料問屋と刀鍛冶を営んでいたそう。
ここのランチはボリューム満点で、朝食を抜いて行かないと食べきれないくらいです。
まるで京町家のような古民家は、間口は狭く奥行きが長いのが特徴。食事部屋も2か所にあって、そこへ行くまでに部屋や縁側も通る複雑な造りになっていて、いつも「いったい何部屋あるんだろう?」と不思議に思っていました。
その数ある部屋の中でも、表通りと坪庭に面した一番いい部屋を宿泊できるように改装してオープンしたのが今回ご紹介する民泊ルームなのです。
6畳の和室に大きめのベッドが2台、通常1~2名の宿泊を想定されているそうですが、ベッドをくっつけて3名での宿泊も可能とのこと。
古い町並みが続く表通りに面した窓は格子になっているからプライバシーも守られているし、なにしろ情緒がありますよね。
軒下にはてるてる坊主がぶら下がり、時期になると朝顔が咲く、実にほっこりとする眺めでもあります。
浴室やキッチン設備は建物内にあるそうですが、ウォシュレット付きトイレはちゃんとお部屋に備え付けてあります。当然冷暖房完備ですし、Wi-Fiも設置されているのでワーケーションにも利用できそう。
壁やドアにしつらえたステンドグラスが大正モダンを彷彿とさせます。
そして、なんといっても部屋からのこの眺め! 縁側のある坪庭がすぐ隣にある宿泊施設なんて超高級な宿ぐらいでしょう?
今の時期なら、焼いたサンマをアテにお酒を軽く飲みながら坪庭を眺める… 運が良ければ空に月が見えるかも… なんて勝手な想像しただけですぐにでも泊まりたくなってきました。
宿泊料金は1泊1~2名素泊まりで13,000円(3名利用20,000円)※変動あり。早めに到着してお惣菜ランチを召し上がって古い町並みを町ブラ、歩き疲れたらお向かいの藝術喫茶清水温泉さんでティータイム、15時になったらチェックインしてあとはまったり過ごすなんていかがでしょうか?
有名観光地はどこも混雑していて風情を味わうどころじゃないですからね。こういう静かな場所でなにも考えずに過ごすと良いストレス解消になるかもしれませんね。
民泊の予約など詳細については公式webサイトをご覧ください。
⇒ てつや民泊