かすかに感じる焼き畑の匂い、澄んだ空気、そして虫やカエルの風流な鳴き声。
誰もが潜在的に、どこか懐かしさを感じる農村の風景が、ここ三豊市高瀬町の集落に今もなおひっそりと残されています。
運が良ければ、野生のキジや野ウサギに遭遇する事もあるんだそう。
田畑に囲まれた農道を歩くと、少しずつ体が浄化されていくような気がするから不思議です。
そんな農村に立地する、築70年の農家の母屋をリノベーションした古民家民宿が、今回訪れた「麻の宿」さんです。
とりあえず、畳の上で寝っ転がりたい!
縁側で夕涼みなんて、なんて贅沢な時間なんでしょう!
隣の敷地も含め約15台収容できる駐車場に適当に車を駐め、母屋の敷地にお邪魔すると、そこはまさしく古くからの農家の佇まい。「麻の宿」と書かれた立て札が無ければ、そのままお爺ちゃんとお婆ちゃんが住んでそうな雰囲気を残しています。
思わず「お邪魔しまーす」と言って母屋に入ると、期待を裏切らない和室がどーんと広がっています。
間取りは、部屋続きの和室が3室(8畳×2、6畳)があり、襖を外すと大部屋にもなります。
そして、それとは別に最大14名座れるという囲炉裏のある居間。こちらは掘りごたつのようになっているから寛ぎ感も満点!
一棟貸しのため、基本的に食事は自炊となりますが、鍋や食器類、冷蔵庫もあるので、好きな食材や飲み物だけ持ち込めばOKです。
お風呂も広々とした浴槽に、総ヒノキ張りの外壁が風情たっぷり。大人2人ぐらいなら十分一緒に入れそうです。
1日1組だけのこの贅沢。他の宿泊客に気兼ねする必要もないし、隣家とも離れているので余程大騒ぎしない限り迷惑を掛ける事もない。
気心の知れたグループや家族だけの利用なので、新型コロナの感染にも、あまりびくびくする必要がないのも大きいですよね。
浴衣を着てスイカを縁側に持ち込めば、こんなにも絵になります!
そして、夏の縁側にはブタさんは外せない(笑)
縁側からは爽やかな風が入り、とっても気持ちいい!
都会暮らしの方にはこれだけで涙ものではないでしょうか?
夜が更けてからも楽しめるのが田舎泊りの醍醐味
そして、少しずつ日も暮れ、あたりが暗くなってきました。
普通の旅館やホテルであれば、だいたい日が暮れると温泉に入って食事してテレビを見ながらトランプでもして…と、意外と時間を潰すのに苦労するのですが、今回は、ここならではの夜を過ごしてみました。
そう、手持ち花火です。
いちおう火を使うので、事前にオーナーさんに許可を得ておいた方がいいかも。今回は快くOKいただいたので、浴衣少女隊と一緒に花火大会となりました。
めっちゃ楽しそう(笑)
さすがに打ち上げ花火は迷惑がかかりそうですが、農家の庭先で手持ち花火なんてまさに日本の夏ですよね。
他にも、庭先でのバーベキューや、光害の少ない田舎の星空を眺めてみるのもいいですね。
県内の宿泊客もいらっしゃるそうですが、都会からの宿泊客も意外と多いんだそう。
小さい頃、お爺ちゃんちに里帰りした夏休みを懐かしく思い出したり、あるいは憧れの田舎暮らしを疑似体験してみたり…
農村で過ごす、まったりとした休日もいいものですね~!
モデル=スーツ少女隊(Sana、Fuka)
撮影=ガーハラダ
◆◆施設データー◆◆
・古民家民宿「麻の宿」
香川県三豊市高瀬町下麻2492番地
TEL 090-8979-5404
・施設利用費:12,000円/1泊 + 宿泊費:大人(高校生以上)3,000円/1人1泊、小中学生1,500円/1人1泊、小学生未満無料
・チェックイン16時~チェックアウト10時
・ほか、昼間の時間貸しも可(10時~16時)。3時間まで10,000円、3時間以上6時間まで20,000円
※ご予約はホームページから