高松市鶴市町にある旧御殿水源地(高松市水道資料館)は、大正時代に建てられた登録有形文化財が残る大正浪漫を感じるレトロなスポット。2019年には耐震化補強工事が終わり、建物の内外観もお色直しをして美しく蘇りました。
最近では「映えスポット」として、結婚式や成人式などの前撮りやポートレート撮影、コスプレーヤーさんたちのロケ撮地なんかにも利用されているそうです。
今回、こちらに立ち寄るのは初めてというKOHARUさんは、敷地に入るなり「レトロっぽくて奇麗なところですね!」と驚いた様子。高松市民の中にもまだ行ったことがないと言われる人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、せっかくなのでカメラを持って立ち寄りたい、ちょっと穴場な旧御殿水源地(高松市水道資料館)をご紹介しますね!
ハイキーぎみで明るく撮りたい「事務所」
ではさっそく、1917年(大正6年)に建てられたという「事務所」からお邪魔してみましょう。
「事務所」は、昭和61年まで実際に事務所や宿直室として利用されていたそう。大正時代の建物らしく、この枠の入ったガラス窓がめっちゃおしゃれですよね。
玄関を入った室内にも同じようなガラス窓があって、似たような写真だけど明るさや雰囲気の違った対比を楽しむのも面白いです。
窓から外を眺めると、現代的な余計なものがほとんど視界に入ってこないので、まるでタイムスリップしたかのような錯覚すら感じます。
窓が多いのと、室内の壁がほぼ白一色なので、意外と明るいんですよね。
この日はどんよりとした今にも雨が降ってきそうな天気だったのですが、白い壁がレフ板の働きをしてふわっとした写真が撮れそう。カメラの露出をプラスにして、少しハイキーぎみに撮ってみるのもいいですね。
「事務所」は意外と広くて、トイレなどもバリアフリーになっているのでイベントなどにも使えそう。外の芝生の庭も奇麗だし、うまく連動して活用すればいろんな事ができると思います。
ちょっとこの状態で放っておくのは勿体ないなぁ… なんて思ってみたり…
いい場所で撮ると、自然とモデルさんもいい表情になるから不思議です。やっぱ、明るい室内は最強です(笑)
シックな雰囲気写真も狙える「喞筒場(そくとうじょう)」
「事務所」と並んで目を引く建物は「喞筒場(そくとうじょう)」と言って、1918年(大正7年)に建てられたもの。こちらも昭和61年までポンプ場として実際に使用されていたんだとか。
喞筒場の建物内部は、打って変わってほの暗い雰囲気。いろんな展示物がある喞筒場が資料館としてはメインとなります。水道にまつわるあれこれを知るのもちょっとした発見があるかも。
そして、こちらの喞筒場でひと際目を引くのが、レンガに囲まれた地下を掘り起こしたようなこの空間。
階段を下りてみると大きな年代物のポンプが存在感たっぷりに展示されています。
これはどう表現したらいいんだろう… 僕的には千と千尋の神隠しに出てくる釜爺がいるような場所とシンクロしてしまったのですがいかがでしょう?
ここではいろんなインスピレーションが湧きそうですが、ちょっと定番な撮り方を少々…
まずは階段で。
ちょっと明るめに撮りましたが、絞って暗く撮ると闇系にも使えそうな場所です。
そして、反対側の階段は立ち入りできないので、横に立ってもらいました。
他にもポンプの間から覗き見るように撮ったり、あえて斜め構図で撮ったりしたのですが、これはことごとく手振れ… 素直にカメラの感度を上げておけばよかったと後悔(涙)
最後はレンガの壁を背にしてちょっとおどけてもらいました。
かわいすぎる…(笑)
と、ひととおり旧御殿水源地で撮影してみましたが、最近流行りのふわりとした柔らかい写真も撮れるし、シックな雰囲気写真も撮れる。レンガに囲まれた場所などは異世界のような設定もできますので、写真を撮る人たちにとって最適なロケ地だと感じました。
皆さんもカメラ片手に訪れてみてはいかがでしょうか?
ただし、見学以外の用途の場合は事前許可が必要ですので、観光等ごく個人的な撮影以外は香川県広域水道企業団高松統括ブロックセンター総務課までお問い合わせください。
KOHARUさんもお疲れさまでした!
おしまい。
モデル=KOHARU
撮影=原田伸一(ガーハラダ)
動画撮影・編集=瀬戸雅也
施設名 | 旧御殿水源地(高松市水道資料館) |
所在地 | 高松市鶴市町1360番地 |
電話番号 | ※香川県広域水道企業団高松ブロック統括センター総務課 087-839-2711 |
営業時間・入場料 | 10:00~17:00 ・入場料無料 |
定休日 | 12月29日~1月3日 |
駐車場 | 北側に専用駐車場あり |