今回は、何かとハードルの高い「言葉の壁」を乗り越える方法を指南してくれます。
初めまして!まずは、簡単に自己紹介を!
私は、大学3年生の時に初めて海外に旅行して以来、学生時代には、フィリピン、韓国、中国、ロシア、バルト三国、北欧、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアに留学・渡航。
社会人になってからは、ネパール、ベトナム、インドネシア、ガーナ、スリランカ、ラオス、タイ、フィリピン、カンボジア・・・などに仕事で赴任・渡航。多くの渡航は、一人だったので、自分自身が経験した珍事件?を通して、一人海外旅行のアドバイスを行いまーす♪
空港編
現地に着いて、まず直面するのが、税関。パスポートのチェックと荷物検査がある。
ここで注意が必要なのは、荷物検査。荷物検査では、予想していない質問や、予測不能なものまで念入りにチェックされるから。確かに、どこに何を隠し持っているか、相手も真剣に見るのもうなずける。
ある税関での出来事。
「Open this small bag.(この小さなバッグを開けて)」
「What this? How to use this?」(これは何?どうやって使うの?)
私の化粧ポーチを開けて、化粧品を次々と広げていく担当官。そして、青色のマスカラをいろんな角度から見て、こう言い放った!
「Give me!」(ちょうだい!)
しまった~、マスカラの中にブツを隠し持っていたことがばれたか~。
・・・いやいや、違う!
マスカラの中に何も入れてないし、入れないよ~!
何を疑われているんだろう?
何も入れてないし、入れないけど・・。
と思いながら、担当官(女性)を見ると、どうやら、そのマスカラが気に入ってる様子。
「This color is so beautiful!」(この色、本当にきれいね~!)
ニコニコしながら褒めてくれている。
そっか~、やっぱり、世界どこに行っても、女性は化粧品に興味があるんだな~。例え、税関の担当官としても、女性なんだな~って、新鮮な発見をしたような思いに。
・・・(汗)。
ん?
ん????
いやいや、このマスカラは私のだし、税関って入国時に持って入ってはいけないものをチェックする所では??と我に返った私。
そこで、「褒めてくれてありがとう!でも、これは私が持っているたった一本のマスカラなのであげられない・・。ごめんなさい。」と伝えると、そうよね~って理解してくれて、最後は、笑顔でバイバイしてくれた。
アドバイス:
空港での荷物検査の時に、「これ、いくらだった?」「これ、きれいね~」「どうやって使うの?」と個人的な関心を示してきた時は、怒らずに、フレンドリーに対応しながら、自分の意見をハッキリ言おう!
もし、英語は片言しか話せないという方は、笑顔で、「No… Sorry…」と言えば、ダメと気持ちは通じる。国が異なれば常識も異なり、人の行動も全く異なることも・・。それをおかしい!!!!と怒るのではなく、こんなこともあるのか~って楽しむくらいが海外一人旅を楽しむコツかも♪
英語が通じない地域編(ガーナ)
マーケットにて:
ゲストハウスから歩いて20分くらいのところに、マーケットがあるという情報をゲット!どんなものが売られているのか、興味津々で行ってみた。
そこには、カラフルな世界が広がっていた。色とりどりの生地、豆類や野菜、鍋や皿、スプーンなど日常的に必要だと思われる品々がいっぱい!
一つ一つのお店を見て回っていたら、人だかりが・・。
何のお店だろうとのぞき込んでみた。すると、私に気づいた一人のおばちゃんが、私に向かって何かしゃべり始めた。
え?何?と思った瞬間、他のおばちゃんも私に気づき、それが連鎖反応のようになり、気づいた時には、四方をおばちゃんに囲まれていた・・。
しかも、ぴったり、寄り添って・・。
みんな口々に私に向かって何かしゃべってる・・・。
しかも、複数のおばちゃんが私の髪の毛を触ってる・・・。
どうやら、みんな、何か私に問いかけている様子・・・。
何がどうなっているのか分からないし、とりあえず退散だ!って思っても、囲まれてる・・(汗)。
「誰か~、助けて~~」と思っていたら、その中の一人が、私の髪の毛を触りながら、「Beautiful!」と言ったのが聞こえた。
それで分かった!みんな、私の髪の毛をウィッグだと思って、どこで買ったのか聞いているのかも!ということが。
・・・というのも、そこはウィッグ屋さんだったから。
そこで、自分の髪を引っ張って、「ほら、抜けない!私の髪の毛!」ってジェスチャーも加えて大げさに言ってみた。
すると、みんなの態度が変わった。
一同、驚いた顔をしたかと思うと、次は、賞賛の嵐。
「あら~、いいわね!あなたの髪の毛なの?!ステキ~!!!!」(妄想翻訳)
そして、
「ウィッグはいやよ~。頭がかゆくなるからね・・。」(妄想翻訳)
そんな愚痴まで、ジェスチャー交じりで教えてくれた。
なんだか自分がスーパーモデルになったかのような錯覚を覚えながら、みんなにバイバイ~って手を振りながら、マーケットを去った。
言葉が通じない時には、体全体を使って伝えよ。
日本語でもなんとかなる!
・・・ならない時もあるかもだけど(汗)
おまけ:別のマーケットでは、明らかに壊れた車が売られてた!せめて直してから売りに出した方が売れやすいと思うのにな~。
英語が通じない地域編(ベトナム)
少数民族が暮らす村落にて。
ある日、村長さんの家に招待された。
竹で作られた高床式住居が点々と並ぶ村落の中でも、立派なお家。
中では、20名くらいの老若男女が待ってくれていた。
そして、いざ、食事となる時に驚いた。
おちょこのようなサイズの小さなコップを渡され、一升瓶のような瓶からなみなみと液体を注いでくれた。
そして、村長が「モッチャムチャム!」と言って、飲み干した。
私にも、盃を空けよと促され、口にしてみると、なんと焼酎!
しかも、水で薄めたものではなく、原液!!
噂には聞いていたけど、ホントだったのか・・と思いながら飲み干すと、村長さんの表情が和らいだ。
そして、また、なみなみと注がれる焼酎。
すると、隣に座っていた人が、「モッチャムチャム!」と言って、また飲み干した。
そして、同じように、私に盃を空けよと手で促してくる。
私も飲み干すと、嬉しそうにし、また次の人がやってきた。
見ると、10名くらいの人が私と乾杯するために列をなしてる・・(涙)。
なんとか、10杯以上飲んで、焼酎瓶が空になって、やれやれ助かった~って思っていると、持ち込まれたものが。
なんとそれは、日本では灯油を入れるいっとう缶!!
・・。
まさか・・。
いや、でも、石油ストーブなんてないし・・。
一人で考えていると、次は、いっとう缶から焼酎を注ぎだした!!
この時ほど、自分自身、お酒が強くてよかったと思ったことはない。
というのも、ベトナムは中国と同様、お酒を飲めないと信用されないという話を聞いていたから。
盃を全員と交わすと、食事タイムになり、食事が終わるとお待ちかねのダンスタイム。
電気が通っていない中、ろうそくの光を頼りに、「かごめかごめ」のように全員で手を繋いで大きな一つの輪を作り、歌いながら、ぐるぐると永遠と回る踊り。
これがダンス?と思いながら、輪の一員となって手を繋いで歩いていたら、隣のおばちゃんが、「あんたダンスうまいね~!」(妄想翻訳)とほめてくれた。
手を繋いでただ歩いている私のどこがどううまいんだろう・・・と思いながらも、焼酎でヘベレケ状態のまま、深夜までベトナム版のダンスを続けた。
追伸:あとで知ったのは、モッチャムチャムというのは直訳すると100%という意味なのだそう。100%飲み干せ、つまり、乾杯(盃を空けろ)という意味。ベトナムに渡航する方は、モッチャムチャムという言葉、覚えておこう!
ディープなベトナムを知りたいなら、ハノイの北部にある北部山岳地帯がお勧め!ただし、現地の人と交流したいのであれば、お酒が飲めるようにしておくこと!