その第一弾となるイベント「MATCHING」が、去る2021年11月12日に玉藻公園披雲閣にて開催されたので、その模様をレポートします。
SANUKI ReMIX(讃岐リミックス)とは?
「SANUKI ReMIX」とは、株式会社JTB、株式会社人生は上々だ、そして高松市が主体となって行うプロジェクトで、香川県の伝統工芸士や地場産業を支える職人(アーティザン)と世界的アーティストやクリエイターが共創し、新たな高付加価値を作り出そうというものです。
本プロジェクトでは、玉藻公園披雲閣を舞台にし、今回行われたアーティザンとアーティストの交流イベント「MATCHING」を皮切りに、アートプロダクトの制作過程をショートムービーにて公開する「CREATION」、そして、制作したアートプロダクトの合同展示会である「EXHIBITION」に繋げるという流れ。
また、本プロジェクトは、文化資源の高付加価値化により旅行者の滞在・消費の促進を図るとともに、ウィズコロナにおける文化観光を推進する事を目的とした、文化庁「令和3年度ウィズコロナに対応した文化資源の高付加価値化促進事業」の採択事業とのこと。
第一弾となるイベント「MATCHING」が開催される。
イベントは主催者のあいさつから始まり、クリエーティブディレクターである株式会社人生は上々だ 代表の村上モリロー氏によるプロジェクトの概要や目的を説明する記者発表へ。
その後、アーティスト、アーティザンそれぞれから自己紹介や挨拶のあとトークセッションへ。
アートディレクターの小杉幸一氏からは香川に視察に訪れた際に「香川にはズルいくらい素晴らしいコンテンツがたくさんある」と感じたエピソードや、ヴィーガン料理でクチコミサイトによる世界一の評価を得たというフードスペシャリストの楠本勝三氏からは「日本古来からある精進料理や田舎料理をどう現代風にアレンジするか」といった課題を、作り方、見せ方でどう表現するかといった話など。
盆栽師の平尾成志氏からは、自身の故郷である徳島から見ると「香川は小さい県だからこそ、人々が団結して行うスピードが違う」と感じるとし、今後に向けての意気込みなどを語っていただきました。
クリエーティブディレクターの村上氏は、「このプロジェクトの成功は『自走』できる状況になること」と話し、アーティザンとアーティストひとりひとりが志と技を「弾けて混ざる」ことで化学反応を起こし、成功に導きたいと語りました。
また、伝統工芸や地場産業を盛り上げることで香川県の関係人口を増やしていきたいという思いを、それぞれの立場で熱くトークが繰り広げられる様子を熱心に傾聴する出席者の皆さんの姿も印象的でした。
個人的にはまだ少し具体的な部分が見えてこなかったのですが、プロジェクトに参加されるアーティザンやアーティストの方たちの熱意がすごく伝わってきて、それだけでも「何か面白い事になりそうだな」という予感でワクワクです。
「SANUKI ReMIX」の今後の動きに注目です!