香川のお雑煮はあんこ餅が入っているのが定番。その歴史は古く、江戸時代末期からと言います。
そもそもあんもち雑煮は… なんて講釈をたれるつもりは毛頭なく、単純に
なんじゃこれ!
と、元関西人である僕は、お雑煮にあんこ餅が入っている事に衝撃を受けたのを懐かしく思うわけです。
という事で、久しぶりにあんもち雑煮を食べたくなったので、屋島山頂にある桃太郎茶屋さんにお邪魔することにしました。
むしろ、観光客にこの衝撃の味を体験してほしい!
屋島山頂から眺める相変わらずビューティフルな多島美を横目に見ながら桃太郎茶屋さんの暖簾をくぐると、そこはなんとも言えない懐かしい民芸風の佇まい。いろんな場所でこじゃれた施設が建っていますが、歴史ある観光地である屋島はこういうお店が正解だと思うのです。
展望台に面したお店からは、もちろん瀬戸内の絶景も堪能できます。
屋島を散策して歩き疲れた頃にちょっと休憩するのにちょうど良い場所にあるからか、常に何組かのお客さんが利用しているイメージ。席についてすぐ店員さんが運んでくれた熱いお茶が、冷え切った体に染み入るよう。
あんもち雑煮は通年メニューにあるそうですが、やっぱこの時期が一番美味しいですよね。
※あんもち雑煮(650円)
これこれ、これですわ!
漆器のような美しいお椀をとりあえず文化人っぽく眺めて、おもむろに蓋を取ると…
ああ、なんという上品なお姿でしょう!
いきなりあんこ餅にかぶりつくのは野暮というもの。まずは、ひと口出汁をすすってみましょう。
ほのかにイリコかな? の風味を感じる白みそ仕立てのまろやかな出汁を舌に覚えさせてから、おもむろにあんこ餅をひと口かぶりつくのです。
これが、あんこ餅の甘さを引き立てるんですよね~!
最初はなんとも不思議な味だと思うかもしれませんが、あんこ餅の甘さと、白みその塩気がお互いに相乗効果を出す美味しさがじわじわとやってきます。
グループでお越しの観光客などは、恐る恐る1つをみんなでシェアする事も多いそうですが、ひと口食べると「意外と美味しい!」なんて盛り上がっている姿をよく目にするそうですよ。
いきなり一人ひとつずつオーダーするのは抵抗がある… なんてグループの方は、こちらなんていかがでしょうか?
※柚子茶(500円)
よくある定番のものより柚子の味が濃く、これも冷えた体に染み入る美味しさです。
県外から観光に来られる人にはキワモノのように感じるかもしれませんが、実は病みつきになる人が続出しているあんもち雑煮。香川に来たら必ず食べるという人も多く、中にはわざわざこれだけのために香川までやってくる人もいるんだとか。
屋島観光にお越しの際は、ぜひ桃太郎茶屋の「あんもち雑煮」をお試しあれ!
店名 | 桃太郎茶屋 |
所在地 | 高松市屋島東町1821 |
電話番号 | 087-841-9464 |
営業時間 | 10:00~日没 |
定休日 | 無休 |
駐車場 | なし ※屋島山頂有料駐車場利用 |