郷土愛が薄いと自覚している筆者でも、さぬき人が県外で活躍していると聞くと胸が躍る感覚を覚えます。しかも、カウンターのみで食べられるということで、絶賛お独りさまな筆者でも躊躇なく入店できます。
場所は地下鉄谷町線の天満橋から谷町四丁目の中間地点くらい。ややタニヨンよりかな。西に道一本それると中大江公園があるところ。お店の近くに行けば、でっかい看板が目立つのですぐ見つけられます。
店内はL字のカウンターのみで、10名程度座れます。筆者のようなお独りさまには最高の環境ですね。
2〜3名程度の利用も多いようで、取材日も2,3名でのご予約が入っていました。ってか、入れてよかった!笑
たまらない!気軽に食べられる焼き肉フルコース
期待値の高いお店ですることといえば、OMAKASE!そうです。おまかせです!!
こちらのお店では、厚切りを楽しんでいただけるようにと200gでの提供が基本。しかし、少食の方や筆者のようなアレコレ食べたい派の人たちにありがたいハーフサイズもあります。もちろん、ハーフサイズでおまかせ。
あ、お気をつけて。ここからは食べたもんの画像が羅列されるだけです。美味いものに言葉要らず。ただの飯テロにご注意ください。
肉は注文してから切ってくれるスタイル。ということで、最初の一品は牛煮込み。「最初に煮物?」と思うなかれ。あっさり味付けで温かく、胃を食べるモードに変換してくれます。
待望の肉、一品目はやっぱりタン。いい色だ。。。そして分厚い!
グリル焼きでつく焼き目が、これまた…
で、箸でつまむとどうよ!めっちゃ花咲くやん!!肉厚だけどちゃ〜んと歯通りが良いの。マジたまらん。
その勢いのまま飲んで食って飲んで食って。。。溺れる牛で、牛に溺れた。
もう、なんだかたまらな過ぎて記憶が曖昧。めっちゃ食って飲んで、写真をバシャバシャ撮ったのは覚えてるんですが、気がつけば写真の状態。もう一度書きますが、美味いものに言葉要らず。ここからは、マジで肉を羅列していきます。
ハラミわさび醤油とマルシン。
ハラミのタレ焼き。
ミノ塩焼き。
ツラミ塩焼き。
ハイボールからのマッコリ。
焼肉屋であると注文しちゃいますよね。川鶴の「くらうでぃ」があればもっと嬉しかった。いや、まんぷくまんぷく!
満足はしたんだけど、肉に対しては無知な筆者。ただ美味い美味いと食べていたお肉も、ハラミやマルシンは空腹の状態で、その後のミノとツラミは酒の当てになるように。と、提供の内容・順番もこちらを見て考えてくれていました。
個人の状況を鑑みて組み立ててくれる内容。満足しない訳がないですね。
こんなん食べたことない!牛ハツたたき
実は「タン」と「ハラミわさび醤油」の間に一品ありまして。今回のメニューの中でインパクトも好みもベストオブベストの逸品。
分かりますか?周りを焼いていて、中はほんのり赤い。タタキですね。なんの??
ハツです。心臓です!!
これはビックリしました。今まで食べたことないっすもん!ハツたたきなんて。
そもそも、ハツ大好きおじさんな筆者。ハツ独特のコリッとした食感がたたきで味わえるなんて最高です。もちろん、生臭さではないレア独特の風味。
ご来店の際は絶対注文していただきたい逸品です!
音から食の道へ。変わる手段と変わらぬ気持ち
オーナー大将を務める安藤さんは、香川県出身。
学生時代からドラムをたたき、高校卒業後は音楽への道を志すべく大阪に出てきたそうです。その後、天下の台所といわれる大阪で過ごす中で食文化の魅力に触れ、独学で研鑽を積みながら飲食店独立への道を模索していたのだとか。
そして独立開業したのが串カツ屋。最初は焼肉屋じゃなかったんですね!?
串カツ屋の頃はメニューも幅広く、経営層やサラリーマン・学生も含めた多様な客層が来店するお店だったそうです。そこを経営する中で、スタッフの労働環境向上や事業継続性を考えた末、自分の興味が一番強くある牛肉に絞ることを決意。串カツや時代の人脈を活かしながら一から学び直し、今のお店が完成したというわけです。
音楽の世界から食の世界へ。その中でも串カツから焼肉へ。常に変化しながらも自分にとって大切なものを見失わない。そして、それを価値提供できるまで探求するという姿勢は変わらないもののように感じました。
そんな安藤さんがカウンター越しに提供してくれるオススメのお肉。ぜひ味わってみてください。
店名 | 溺れる牛 |
所在地 | 大阪市中央区糸屋町1-3-13 |
電話番号 | 06-6947-2989 |
営業時間 | 17:00~23:00 |
休業日 | 不定休 (インスタにて告知 @oboreru.ushi) |
駐車場 | なし |