春・夏・冬の特定期間だけ発売されている「青春18きっぷ」。今年の夏は、2023年7月1日~8月31日(利用期間2023年7月20日~9月10日)に販売されています。
「青春18きっぷ」とは、JR線の普通列車と快速列車の普通車自由席、BRT(バス高速輸送システム)並びにJR西日本宮島フェリーが乗り降り自由となる切符で、1日利用券が5枚となって12,050円(おとな・こども同額)となります。
「青春」となっていますが年齢制限なく誰でも使用でき、1人で5日間の旅行や5人グループで日帰り旅行にも使えるとってもお得な切符です。
そんな「青春18きっぷ」ですが、JR線乗り放題と聞くとなんとなく日本中どこまでも行けそうで夢が広がってきますよね。新幹線や特急には乗れないという制約はあるものの、普通列車でのんびりその土地ごとの景色や文化にふれながらの乗り鉄旅もたまにはいいかもしれません。
そこで今回は、「青春18きっぷ」を使ってJR高松駅から1日最長どこまで行けるのか? web上で乗換案内の検索ができる「ジョルダン」を使って調べてみました。
「青春18きっぷ」の細かい制約や特例措置などはあまり考えていませんし、時刻表をしっかり見ればもっと遠くに行けるかもしれませんが、ちょっとした目安として旅の参考にしていただけると嬉しいです。
九州方面なら長崎までは行ける!
ひたすら遠くまで行くのならがんばって始発列車に乗りましょう。
例えば九州方面に行くとすると、高松駅4:35発のマリンライナー2号(快速列車なので乗れます!)で岡山乗換え、山陽本線に乗って広島、山口、福岡を経由して長崎到着は19:53。この時間の到着なら長崎の夜景やグルメを十分楽しめますね。
出来るだけ遠くに行きたいというなら、鹿児島方面は出水(鹿児島県)21:51着でこれが最終。小倉から宮崎方面に行くなら佐伯(大分県)21:07着となります。1日だと宮崎、鹿児島には行けないけど、九州の北半分ならだいたい行けそうなイメージですね。
北陸方面は第三セクターが鬼門
この感じだと関西や山陰方面にはなんとなく行けそうなので、さらに遠方を目指して北陸方面に注目してみましょう。
同じく高松駅4:35発のマリンライナー2号に乗車して岡山乗換え、山陽・東海道本線で兵庫、大阪、京都、滋賀、湖西線・北陸本線を進んで金沢到着は14:43。関西を抜ける新快速が大きく貢献して、思ったより早く到着する印象です。
金沢は観光するには見どころたっぷりな街。このまま目的地としてもいいのですが、さらに先に行こうとすると実はとってもややこしい。
僕も今になって初めて知ったのですが、北陸新幹線開業後、旧JR北陸本線が金沢から東は第三セクターにぶつ切りになっているようなのです。金沢~津幡間の第三セクターは特例で通り抜けが可能なのですが、頑張って能登半島の和倉温泉17:57着までしか行くことができなさそうです。(乗り鉄さん、他に方法ありますか?)
ではその先、富山までは行けないのかというと、実は北陸ルートではなく岐阜県の高山を抜ける内陸ルートで19:49に到着できます。富山から旧北陸本線の乗ろうとしてもそこは「あいの風とやま鉄道」となっているので「青春18きっぷ」では乗車不可(高岡までは特例で乗車できるようです)。
北陸方面は超難関なので、逆に乗り鉄さんの腕が鳴るかもしれませんね。鉄道旅に慣れていない人は金沢あたりでのんびり観光することをおすすめします。
実は東京にも余裕で行ける!さらに東へ
調べていて分かったのですが、普通列車の旅は乗換え時間がネック。ローカル線だと次の列車まで1時間も2時間も駅で足止めなんてこともあるので、その時間をいかに過ごすかが「青春18きっぷ」を楽しむコツなのかもしれません。
ただ、効率重視でとにかく遠くまで行きたいという事なら、主要都市が続く東海道沿線に目を向けるのが良さそう…
という事でとりあえず東京を目指してみると、同じく高松駅始発4:35から延々乗り継いで東京駅には18:38到着できます。そこから先は、水上(群馬県)22:43着、東北方面へは郡山(福島)23:00着あたりまでが最長といったところでしょうか?
というか、普通列車で福島まで行けるってすごくね?(笑) 体力に自信があるなら、1日でどこまで遠くに行けるか挑戦してみてもいいですね。
以上、「青春18きっぷ」を使って高松駅から1日でどこまで行けるのかをアバウトに検証してみました。
冒頭にも書いた通り、今回はweb検索を使ったので厳密に調べるともっと違った路線や場所にも行けると思います。以前、乗り鉄の人から「分厚い時刻表を眺めることから乗り鉄は始まる」と聞いたことがあります。時刻表を1冊買って、あれこれシュミレーションするのも楽しいかもしれませんね。
皆さん、ぜひ良い旅を!