学生さんをはじめ若い人たちとの絡みが意外と多いガーカガワ。たまに「どこか行ってみたいところとかある？」なんて聞くと必ず上位に入ってくるのが今回紹介する愛媛県伊予市のJR下灘駅です。

私事なのですが、実は若いころに松山市に数年住んだことがあって、当時まだ双海町だったこのエリアにはよく友達と原付や愛車で出かけては海辺で語り合ったものです。なぜか、誰かが失恋した時なんかは必ずここで反省会を開いてました（笑）
その当時はまったく注目されてなくて、ここ数年人気スポットになっていることを知った時には懐かしさとともに意外な感じがしたのですが、若かりし頃には海以外なにもなかった旧双海町がすごいことになっているようで…

もっとも、そんな個人的な思いなんて皆さんにとっては知ったことじゃないと思うので、「昔はこうやったんやでぇ」みたいなおっちゃんマウントは封印して、今まさに脚光を浴びている下灘駅と、昔からあったおすすめの絶景な神社を紹介したいと思います。

高松市内から車で約2時間半。日帰りで行ける愛媛の超人気フォトスポット・下灘駅

聞くところによると土日祝日は人が多すぎてまともに写真が撮れないとのこと。
取材経費を抑えるために土日のETC割引を使いたい身としては、ならば早朝に行けばまだマシだろうと5:00に高松市内を出発、途中モデルさんや遠征隊メンバーを拾いつつ下灘駅に到着したのが8:20頃となりました。

駐車場は駅前に6、7台置けるスペースはありますが、ここは乗降客優先にするのがマナー。駅から西に200mほど進んだところに約20台停められる臨時駐車場があるのでこちらを利用することに。3連休の中日でしたが、この時間だと他に1台しか停まってなくてガラガラでした。臨時駐車場が満車の場合は、さらに1.2km先にある「しもなだ運動公園」の駐車場も利用できるそうです。

臨時駐車場からは近道を通りますが、足元が悪いのでご注意ください。

そしてJR下灘駅に到着。1935年の開業当時からあると言われる駅舎がレトロでとってもかわいい。

そしてさっそくホームに出てみたのですが…

そっか～、すっかり忘れてた…
北に海があって南に山という下灘駅の立地は、朝は山の陰になってしまって、晴天で明るい海にカメラを向けると駅のホーム側が強いシャドウになってしまうんですよね。

だから人物に露出を合わせると空が飛ぶし、空に合わせると人物が真っ黒になるというカメラマン泣かせのシチュエーション。他の人に迷惑なのでストロボは使えないし…　
しょうがないので白飛びを極力なくすよう空に露出を合わせて撮って、後でいっぱいいっぱいシャドウを上げました。

明るいパッカーーンみたいな写真じゃないですが、少しドラマチックな感じでこれはこれで良いかな…
よくある彩度高めの真っ青な写真を撮りたいなら日が差し込む午後がベストですが、それだと人混みは覚悟となるから考え物です。ちなみに夕日の時刻が一番人気なんだそうです。

人が少しずつ増えてきたので、ささっとホームに行って撮って、いったん下がってまた撮って。やっぱり皆さんホーム独り占めみたいな写真は撮りたいようで、順番に一瞬で撮るみたいな暗黙のルールができあがっているようです。

急に人が集まってきたと思ったら、ふいに列車がやってきました。本数が少ないので、列車の時間に合わせてやってくる人が多いのでしょうか。

下灘駅と言えば海背景というのが定番ですが、ローカル線の駅特有の非日常感というか、時間が止まったかのような独特の雰囲気がこの駅にもたっぷりあります。
やっぱり駅に来たからにはローカル線っぽい部分も押さえておきたいですよね。

もう終わりかけだったのですが、駅の花壇にはコスモスもかわいく咲いていました。

コスモスの顔～！　って無茶振りしたらこの表情（笑）

一番いいのはなんでもない平日の午後だと思いますが、土日にホーム独り占めみたいな写真をストレスなく撮りたいなら、やっぱり早起きして行くのがベストのようです。

で、せっかく朝早くから来たのだからもうひとつの絶景スポットを紹介します。

ついでに立ち寄りたいフォトスポット。三島神社と道の駅ふたみ

下灘駅から引き返して隣の駅「伊予上灘駅」の手前（西）に、海沿いの道からは少し分かりにくいですが鳥居が建っています。
こちらが次に立ち寄る三島神社です。

脇道に入った旧道沿いに2台ほど駐車スペースが設けられています。
僕ひとりが「懐かしいな～」なんて言ってたのですが、あとの撮影メンバーは一瞬顔面蒼白。山の上まで延々続くんじゃないかと思う長い石畳の階段に圧倒されます。

でもすごく空気が綺麗なので、森林浴するつもりでゆっくり楽しく上がっていきましょうか。

そして中腹にある山門（神門）までやってきました。ここからの景色が実にいいんです。

さらに体力のある人は本堂までどうぞ。苦労して上るんだからきっとご利益があるはず。

僕たちは心が折れたので、こちらで二礼二拍手一礼で失礼しました。下灘駅に行った帰りにいかがでしょうか？

三島神社の階段ですっかりのどが渇いてしまいました。
ということで休憩も兼ねて「道の駅ふたみ」にも立ち寄りました。ここには広い砂浜もあって海に行った感がたっぷり楽しめるんです。

まるで恋人の聖地のようなベルもあります。

浜辺のベンチに座るとほんと潮風が心地いい。ついリラックスしてしまいますよね。

クリームソーダーがめっちゃ美味しかったです。

写真は撮ってませんが、他にもカフェや名産品などを扱うショップ、みかんの詰め放題なんかもあってほんの1、2時間立ち寄るのにちょうど良い道の駅でした。

以上、人気のフォトスポットである下灘駅とその周辺のフォトスポットをちょこっとだけ巡ってみました。
昔を知ってる身としてはわざわざそれだけのために行くところでもないかなと思っていたのですが、実際に早起きして行ってみて、十分その価値はあったかなと思います。みなさんもちょっと遠出してみてはいかがでしょうか？

ちなみにせっかくここまで来たので、私たちの世代にとっては聖地のひとつである東京ラブストーリーのロケ地・梅津寺駅や、その先にある白石ノ鼻・白石龍神社というフォトスポットにも立ち寄りながら帰路につきました。
あまりにも長くなるのでその他の写真は後日 Instagram（@shin818h）に投稿しておきますね！

おしまい。

モデル = 悠衣（ゆい）／ Instagram @yuriyuri_7pht