円安に物価高騰が重なり、海外旅行なんておいそれとは行けなくなった昨今ですが、その反動もあってか国内旅行に目を向ける人が増えているそうです。
そのせいなのか、今年1月に特集した北海道卒業旅行の記事がめっちゃ読まれていてちょっとびっくりしています。
関連記事 【高松発】北海道2泊3日卒業旅行!白い恋人の聖地とロマンチックな小樽編(1日目)
実際リアルな反響もあって「春か夏の北海道もいいよ!」なんて声をいただいたのと、私自身ももう一度行きたいと思っていたので味を占めての北海道第二弾です。
ただ前回と同じような切り口だとつまらないので、今回は旅行会社のツアーを利用して、個人旅行との違いなども体験したいと思っています。夏の旅行を計画されている読者の皆さんの参考になれば嬉しいです!
※本項記載の情報は取材日(2025年5月8日~10日)のものです。実際の旅行の際は最新の情報を公式webサイト等でご確認ください。
高松空港発FDAチャーター便で行く北海道周遊3日間ツアー
という事でいきなり高松空港です。今回は、香川大学4年生の向井さん(写真左)と吉岡さん(写真右)が同行してくれます。
今回はJTB総合提携店のトラベルビジョンさんのツアー「高松発FDAチャーター便で北海道周遊3日間」を利用し、富良野、美瑛~旭川~砂川~小樽、積丹半島~札幌を貸切バスで巡る、全食事付き入場料付きのフルツアーとなります。
販売価格を見ると高っ! と思うかもしれませんが、前回の個人旅行では道内の交通費や食事代等で意外と費用がかかったのでトータルで考えたらそうは変わらないと思います。チャーター便に乗れるのも大きなメリットですしね。
ちなみに8月にも同様のツアーがあるので、ご興味のある方は検討してみてはいかがでしょうか?
⇒ 【高松空港発ツアー情報】全コース出発決定 チャーター便利用~夏の北海道へ~
高松空港を7:55に出発したFDA(フジドリームエアラインズ)チャーター便は快適そのもの。個人旅行だと羽田で乗り換えが必要ですが、チャーター便なのでもちろん新千歳空港へ直行です。
この日は視界も良く、遠くに富士山が見られたり、眼下には能登半島や青森・津軽海峡などを眺めながら、あっという間の約2時間のフライトでした。
機内サービスのクロワッサンとコーヒーも美味しかった!
貸切バスに乗って富良野へ。ふらのワインに銘菓の買い物、花の名所を巡る
新千歳空港へは9:50頃到着し、そのまま北都交通さんの貸切バスに乗り込みます。
ここで地味に嬉しいのが荷物をそのままバスに積み込めること。2泊3日となると割と荷物が嵩むし、私の場合はノートパソコンや撮影機材もありますからね。重いカートを引きずって電車に乗り込んだ前回とは雲泥の差です。
おかげさまで、テンションアゲアゲのまま富良野へ向けて出発進行です!
新千歳空港を後にし道東自動車道に入ると、いきなり北海道の広大さを実感する風景が広がります。
道中では添乗員さんから1日目の行程の説明があり、その後はバスガイドさんから北海道にまつわるいろんな話をお聞きしました。景色を見ていると北海道の野生の動物、エゾジカやキタキツネなどと遭遇することがあったり、ちょうど今が桜の見頃で、本州とは逆に桜のあとに梅が咲くなど、トリビア的な話が聞けるのもバスツアーの良いところ。
ちなみにふいに遭遇するので撮影できなかったのですが、3日間の道中で車窓からキタキツネを3回見ることができました。
トイレ休憩で立ち寄った道の駅で買った札幌味噌ラーメン味のポテチ。マナーとかあるので、公共交通機関の移動だとこれができないんですよね(笑)
左手に雪の残る芦別岳が見えてくるといよいよ富良野市内に入ります。
私の脳内では、すでに北の国からのテーマが流れています(笑)
ふらのワインハウス
北海道ツアー初日のランチは富良野市内の高台にある「ふらのワインハウス」。正面に雄大な大雪山連峰の山々を望む絶好のロケーションで、建物の前にはワイン樽があったりで雰囲気を感じさせます。
ふらのワインは、元々富良野に自生していた糖度の高い山ぶどうを品種改良してできた「ふらの2号」を使ったワイン。山ぶどうならではのコクと酸味をいかした赤ワインが好評なんだそうです。
今回はグラスワインが付いたハンバーグステーキランチ。アルコールが苦手な二人はぶどうジュースに替えてもらってまずはカンパーイ!
ふらのチーズなど地元の素材をふんだんに使ったチーズフォンデュでまずほっぺたが落ちる!
かみふらのポーク100%使用のハンバーグステーキはやわらかくてとってもジューシー! こちらも美味しくいただけました。
ちなみに、このグラスワインとプチフォンデュが付いたハンバーグステーキランチは団体客専用メニューなんだそう。こういう特別メニューが楽しめるのもツアーの良いところですよね。
ふらのワインハウス
富良野市清水山
11:00~21:00、年末年始のみ休み
カンパーナ六花亭
ランチの後は、丘陵地に広がるぶどう畑を1kmほどバスに乗ってやってきた「カンパーナ六花亭」。ここからも同じように大雪山連峰の山々が綺麗です。ウッドテラスからの眺めは最高!
当然、写真も撮りまくるよね~。
北海道帯広市に本社のある六花亭は、1933年の創業。帯広市内をはじめ、札幌や釧路、函館、旭川などに店舗を構える、北海道ではお馴染みの老舗菓子店で、代表的な商品はマルセイバターサンドやマルセイバターケーキなんだそう。
もしかしてこれから立ち寄る先でも買えるかもしれないけど、これだけの品数を見てしまうとついつい手が伸びてしまうんですよね。
初日からだけど後で買えないかもしれないのでそこそこ購入。日持ちのしないもの、溶けやすいものじゃなければ初日からどんどん買えるのも、荷物が苦にならない貸切バスツアーの良いところですよね。
出発時間に少しだけまだ余裕があるかな…、敷地内にある「ギャラリー 神々の遊ぶ庭」にも立ち寄ってみましょう。大窓から富良野の山々をのぞむギャラリーでは北海道に縁ある作家や、作品の企画展示を不定期開催しているそうです。
てか、めっちゃ絵になる!
ゆっくり作品も見たかったのですが、時間がないのでまた次回のお楽しみということで。
てか、もう出発時間ギリギリやん! 急げ急げ!
なんとか間に合いました…
今回のツアーに参加された皆さんは、この時だけでなく出発時間に間に合うよう早めに行動される方ばかりで、行程が巻き気味になるほど順調に進みました。それに対して我々は、人が引けた後に撮影とかしていたので、いつも出発ギリギリになってしまって大変失礼いたしました。この場をお借りしてお詫びいたします…。
カンパーナ六花亭
富良野市清水山1161
10:00~16:30(喫茶室L.O.16:00)
ファーム富田
続いていきましょう、富良野観光には外せない花の名所「ファーム富田」にやってきました。
時期的にちょっと早かったのですが、それでも所々に美しい花々が咲き誇っています。
滞在時間は1時間弱。とても広い敷地なので、いただいた園内地図を頼りに効率よく回らないといけません。ここが時間の融通が利かないツアーの唯一の欠点なのですが、時期が早くて見どころが限られていることもあって、意外といろいろ見ることができました。
香川にいるとまず見ることができない白樺並木。
めっちゃ楽しそう(笑)
ラベンダー畑の見頃は6月末頃からのようですが、温室のグリーンハウスではラベンダーを見ることができました。これは嬉しい!
ポプラ並木も少し早かったのですが、これはこれで寂寥感があって趣きがありますよね。ちなみにこの時は個人のFacebookにキツネダンスのネタぶっこんで香川の友人たちの体感温度を北海道並みに下げたので、写真にその名残りがあります(笑)
敷地内にある「ドライフラワーの舎(いえ)」にも立ち寄ってみました。
ここは日本最大級のドライフラワーの展示スペースがあって、「春 Hanami」と題したアレンジメントはオランダのフラワーデザイナーであるレン・オークメイド氏が手掛けたものなんだそう。
ドライフラワーの美しさもそうだけど、この香りの良さにうっとりです。ラベンダーのドライフラワーや小物、ラベンダーオイルなども売られていて、ついつい財布の紐がゆるんでしまいそうになります。
他にもラベンダー色のポストや、肌寒いのと時間がなかったのとで泣く泣く見送りましたが、ラベンダーエキスの入ったラベンダーソフトクリームなど、二度三度通いたくなるようなものがたくさんありました。
返す返すも時期が早すぎて惜しい事をしました。夏になれば広い畑を埋め尽くすほどのカラフルな花々も咲くようなので、いつかベストシーズンにまた行きたいと思いました。
ファーム富田
空知郡中富良野町基線北15号
営業時間は時期により変動
あの名作ドラマ「北の国から」ゆかりのリゾートに泊まる。周辺散策も見どころたっぷり!
初日からてんこ盛りの北海道2泊3日のツアーでしたが、ようやく宿泊先の「新富良野プリンスホテル」に到着しました。でも、まだまだお楽しみは残っているのです。
とりあえず荷物をなんとかしたいのでチェックイン。森の中に佇む瀟洒なホテルです。
ここ新富良野プリンスホテルは、脚本家・倉本聰のファンにはお馴染みの聖地のようなホテル。富良野の名を一躍世に広めた「北の国から」をはじめ、「優しい時間」「風のガーデン」と続く「ふらの三部作」のロケ地になったホテルとしても知られています。
ホテル内には「北の国から」を紹介するパネルも展示されていました。
宿泊する部屋はツインルーム。これまでの写真を見てお気づきの方もいると思いますが、せっかくの富良野なのにこの日はずっと今にも雨が降りそうな曇り空。そんな天気だからなのか、部屋にはてるてる坊主が置いてあって、ホテルスタッフさんの気遣いにほっこりとしてしまいました。
なのですが…
この後しっかり雨模様になってしまいました…
本当ならホテルの敷地にある「風のガーデン」に行く行程なのですが、チケットだけいただいて、明日の朝に行くことにします。夕食まで時間があるので、すぐ目の前にある「富良野・ドラマ館」に行ってみました。
こちらは「北の国から」をはじめ「ふらの三部作」の資料が展示され、ここだけにしかない関連グッズなども売られています。
その世代ではない大学生の二人はピンときていませんでしたが、ど真ん中世代の私にとってはどれも懐かしさを感じるものばかり。ここに来て、昼から脳内を駆け巡っていた北の国からのテーマが大音量になり、思わず「拝啓、恵子ちゃん」とつぶやきたくなるほどでした。
てか、「子供がまだ食っている途中でしょうがラーメン」とかめちゃウケ!
「北の国から’84 夏」の最後のシーン、閉店間際のラーメン屋さんでの名ゼリフを思い起こす人はもれなく同じ反応になるんじゃないでしょうか? しかも1個500円て! ドラマのラーメン屋さんの値段と同じやん!(ドラマが気になる人はFODで動画配信されているので見てね!)
思わず買ってしまって、家で食べたらこってり目の醤油味で、ちょっとしょっぱさを感じるのはこれもドラマのシーンを思い起こす演出なのかと、有難く泣きながら食べさせていただきました(笑)
※具は入ってないのでお好みのトッピングで召し上がれ
私ひとりがいつまでも「るーるるる」と森に向かって叫んでもドン引きされるので、そろそろ夕食に行きましょうか。ホテルでの夕食は北海道の旬の食材「北海道アスパラガスフェア」開催中のディナーブッフェです。
北海道産アスパラガスをふんだんに使った数々の料理のほか、別腹発動必至のスイーツなど、美味しそうな料理がズラリと並びます。
陽気な板前さんがその場で握ってくれるにぎり寿司や、こちらもその場でスライスしてくれるローストビーフなどはついつい並んでしまう魅惑の逸品!
二人ともそんなに食べれるの? ってぐらい盛ってきましたが、さらに「3往復ぐらいいけそう」なんてのたまったことは内緒の話し。(いやいや、書いてるやん!)
いやだって、さらに美味しそうなスイーツまであるんだからこれはしょうがない。
では、今夜は胃袋の限界まで挑戦するとして、元気にいただきまーす!
ちなみにこの後、北の国からのロケにも使われたログハウスのショッピングエリア「ニングルテラス」にも一緒に行く予定だったのですが、スイーツを食べていたら19:45の閉店時間に間に合いそうもないので、彼女たちを置いてひとりで徘徊することにしました。
ギリギリの時間になってしまったのでひとつひとつのお店までは入れなかったのですが、夜になるとライトアップされてめっちゃ綺麗でした。
ここでちょっとしたサプライズだったのですが、数匹のエゾモモンガが木をよじ登ったり、木の間を滑空したりする姿が見られました。とっさのことで超高感度設定が間に合わず写真に残せなかったのが残念ですが、一瞬見ることができたモモンガの表情が可愛くて、良い思い出になりました。
エゾモモンガやエゾリスのためのエサ台かな?
私はどうも他人と同じ湯船に浸かるのが苦手で部屋で済ませたのですが、新富良野プリンスホテルには天然温泉の「紫彩の湯」があって、彼女たちはたっぷり堪能したそうです。
てんこ盛りの1日目はこれにておしまい。
チャーター便で行く北海道ツアーの2日目は、コバルトブルーが美しい白金青い池と美瑛の広大な景色を堪能し、旭川、砂川の各スポットを巡ったあと、小樽まで向かう、これまたてんこ盛りのツアーです。
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モデル = 向井さん、吉岡さん(ともに香川大学4年生)
※本記事制作にあたっては、高松空港とトラベルビジョン、香川大学経済学部 古川研究室のご協力のもと、本誌編集ポリシーに基づき公平中立に制作しています。