毎回多くの反響がある京都建仁寺禅居庵の毎年恒例イベント「はじまりの絵本」が岡山市で開催！

この度、2020年11月7日から11月23日までELD岡山ショールームにて、京都の禅寺、禅居庵での毎年恒例の催し「はじまりの絵本」を開催いたします。

禅居庵での開催に推薦していただきました絵本に加え、岡山にも縁ある方々にも推薦していただいたものをあわせて、100冊の絵本と100名によるエピソードをご覧いただける展示となります。

また、禅居庵副住職・上松正宗さんをお招きし、イベントを開催予定。イベントの詳細は弊社ホームページ、SNS等でお知らせいたします。
⇒　ELDホームページ

禅居庵副住職・上松正宗さんからのメッセージ

京都の禅寺、禅居庵で初夏に開催されている絵本展「はじまりの絵本」。

「子供の頃に心に残っている絵本」「いま大切な人にとどけたい絵本」というテーマで、その年に寺と縁のあった100人の方に、絵本を推薦していただき、その選書理由を書いたメッセージとともに展示をしています。禅居庵には2017年から現在まで約400人の方が推薦された絵本と、それぞれの思い出がつまったメッセージが集まりました。インスタグラムにアップいたしました絵本とメッセージには会期を終えた期間でも多くの反響がございます。

このたび、岡山のイールドインテリアプロダクツさんの素敵な空間をお借りして、はじめての巡回展を開催することになりました。今回はその地域や会場にご縁のある方にも、絵本をご推薦いただきたいと考えております。

絵本は、幼い頃に多くの方が、親や周りの大人に読んでもらった経験があるのではないでしょうか。絵本は子どもが読むだけではなく大人が読み聞かせることで体験を共有することができます。そこには豊かな言葉、絵、ストーリーが詰まっています。ページをめくるたび新鮮な驚きがあり、何度も何度も読むことで新しい気づきがあります。絵本から学ぶのは子どもだけではなく、読み聞かせている大人も、見落としてしまいそうなことに反応し、そこから新しい物語を作ってごっこ遊びにつなげていく、そんな子どもの枠にはまらない自由な心に教えられることが多いのではないでしょうか。絵本は、笑って泣いて怒って…自分の中に起こっている気持ちが色々なものにあって、心の世界はどこまでも広く自由だと教えてくれます。

絵本展の会場では「最近読んだ絵本は何だったかな？」「小さいとき好きな絵本覚えてる？」と、一緒に来られた方と話される場面をよく目にしました。お話を伺うと、絵本をきっかけにご家族のことや小さな時の思い出、いま自分がしている努力など、どの方からも「学び」のお話を聞かせていただく機会が多くあります。メッセージカードの中につまっている100人の方々のエピソードが、催しに参加していただいた皆さんの心に共鳴し、自身の「学び」に目を向けるきっかけになっているような、そんな不思議な空気が会場に流れていました。

寺におりますと、毎日たくさんの方がお越しになります。なかには悩みや苦しみを抱えお参りに来られる方もおられます。そんなお話を聞かせていただく中で、この「学び」こそが、それらを和らげ立ち向かう為の1つのヒントになるのではないかと感じています。時々の出来事を良い悪いで判断して毎日を過ごしていると時には人は生きる意味を見失ってしまうこともあります。しかし、自らの中にある「学び」を意識し、良いことだけでなく、目を背けがちな悩みや苦しみからも何かを学ぼうとする姿勢を続けていれば、昨日より今日、今日より明日と少しずつ着実に「学び」を積み重ねることができます。毎日生きている上で得られる「学び」は誰かに奪われたり減ったりすることがありません。

今回も、たくさんの方に「子供の頃に心に残っている絵本」「いま大切な人にとどけたい絵本」と、その絵本を選ばれた理由を、お聞きしています。ご自分の選ばれた絵本について、自由に御書きいただけると嬉しいです。それらの言葉はきっと「学び」のはじまりを思い起させ、催しに参加していただいた方々の日々の「学び」に共鳴を起こしてくれると信じています。

ぜひこの催しに参加していただけることを切に願っています。